自由な発想で作られた曲──幻想曲
今回は自由な発想で作られたクラシック音楽のジャンル、幻想曲について解説していきたいと思います。
幻想曲とは
幻想曲とは作曲者の自由な発想から作られている曲です。
基本形式にとらわれない自由な作風のジャンルらしいですが内容的にはなんか色々あるらしく、普通にソナタ形式とか複数楽章ある幻想曲とかもあったりします。
そもそもなんでもありなのかもしれません。そうなのであればソナタ形式の幻想曲があってもおかしくないような気がします(というか実際あるみたいです)
演奏会での悲劇
そんな幻想曲ですが、面白いエピソードを見つけたので紹介します。
1808年12月22日、ウィーンでベートーヴェンによる演奏会が開かれたようなのですが、『合唱幻想曲』を演奏しているときにベートーヴェン本人が事前に出していた「2つ目の変奏の繰り返しはなしで」という指示をあまりにも演奏に夢中になっていたからか本人が忘れてしまい、そして演奏が崩壊していったらしいです。そして結局演奏を止めざるを得なくなり、その後ヴァイオリニストの1人がベートーヴェンに「繰り返しはありですか?」と訊いたら「そうだ」と返ってきたらしく、その後演奏が再開したそうです。
(なおベートーヴェン本人は最初はオーケストラのせいにしていた模様。その後反省はしたみたいですが……)
おすすめの曲
合唱幻想曲 / ベートーヴェン
まず最初に紹介させていただくのがこちらの曲。
先ほどの話に出てきた曲ですが、暗く始まりオーケストラが入ってきてから明るい曲調に変わった後激しい曲調に変わり、そして穏やかな曲調になりと曲調が色々変わり、そしてソロの歌手たちが入ってきて、その後に合唱が入ってきて、大団円で終わる……そんな感じの曲です。
ちなみにこの曲は初演当時のメンバー全員で大団円となって締めるために作られたのか、ピアノ、オーケストラ、ソロの歌手6人(ソプラノ2人、アルト1人、テノール2人、バス1人)、合唱という少し特殊な編成となっております。
初演ではトラブルが起きてしまった曲ですが、普通に曲が良いので、是非皆さんも聴いてみてください。
幻想曲 ヘ短調 op.49 / ショパン
次に紹介させていただくのがこちらの曲。
最初は葬送行進曲っぽい暗い始まり方をする、とてもドラマチックで、中間部が明るいヘ短調の曲です。というかなんかどことなくピアノソナタとかそういうのでありそうな感じのドラマチックさがある感じの曲ですね。
実際ソナタっぽく色々主題があったりする曲のようです。
とても名曲なので、皆さんも聴いてみてください。
幻想曲 嬰ヘ短調『スコットランド風ソナタ』/ メンデルスゾーン
最後に紹介させていただくのがこちらの曲。
「幻想曲とは」の項目で書いた「ソナタ形式の幻想曲もあるらしい」という話ですが、こちらがその曲です。第1楽章と第3楽章がソナタ形式になっております。というかもうこれ実質ピアノソナタですよね……?ちなみに第2楽章がスケルツォになっております。やっぱピアノソナタだよね……?
第3楽章がどことなく交響曲第3番『スコットランド』っぽい要素があるので、交響曲第3番『スコットランド』が好きな人は聴くとハマるかもしれません。
全楽章とても良い名曲なので、皆さんも是非聴いてみてください。
最後に
形式に縛られない自由なジャンルなのでいろんな形の幻想曲があって、聴いてみると面白いかもしれません。
そして、もしこの記事について感想などがありましたらコメントをいただけたらなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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