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名付け親はメンデルスゾーンの姉だった!?──無言歌について

名付け親はメンデルスゾーンの姉だった!?
今回は実は名付けたのは本人ではない曲──無言歌について解説していきたいと思います。

▶︎前回

無言歌とは

無言歌とは名前の通り「言葉のない歌」という意味で、抒情的な性格的小品の一つです。
なんか主にピアノソロの曲にこの曲名が用いられやすいそうですが、実はこのジャンル、ピアノソロの曲だけではないんですよね。
実際無言歌の生みの親であるメンデルスゾーンが実際室内楽の無言歌を作っていたりするんですよ。
つまり他の編成でも無言歌は作ることができるということですね。
ちなみに19世紀当時は一般家庭に広く知られていたらしく、なんかよく弾かれていたりとかしていたみたいです。
やっぱメンデルスゾーンってすごい。

無言歌というジャンル名を名付けた人物について

そして無言歌といえばメンデルスゾーンはメンデルスゾーンでもフェリックス・メンデルスゾーンのイメージが強いですが、実はこの名前をつけたのはフェリックス本人ではなく、同じく作曲家でありフェリックスの姉であるファニーだったらしいです。
フェリックスはよく自分の姉にいろいろ相談していたらしいので、おそらくその時に名前がつけられたのでしょう。
ちなみにファニー自身も無言歌を何曲か作曲しています。興味ある方は是非調べてみてください。

おすすめの曲

無言歌集op.19-6『ヴェネツィアのゴンドラの歌』/ メンデルスゾーン

まず最初に紹介させていただくのがこちらの曲。
無言歌集の作者によって副題がついている数少ない曲のうちの1曲です。
前回の舟歌に関する解説の回で歌曲の方の『ヴェネツィアのゴンドラの歌』だけを紹介させていただきましたが、無言歌の記事の方で無言歌の方の『ヴェネツィアのゴンドラの歌』を紹介したかったため、あの時は無言歌の方は紹介は控えさせていただきました。
そして曲の内容についてですが、こちらもまた舟歌って感じの曲調で、どこか暗く切ない感じなのが特徴的な曲です。
かなり有名な曲の1曲だとは思いますが、皆さんもヴェネツィアのゴンドラに揺られているところを想像しながら聴いてみてください。

無言歌集op.30-6『ヴェネツィアのゴンドラの歌』/ メンデルスゾーン

次に紹介させていただくのがこちらの曲。
無言歌の『ヴェネツィアのゴンドラの歌』の2曲目の方になります。
こちらは切ない響きのトリルが何度か出てくるのが特徴的な曲ですね。
そういえば無言歌集って8巻まであるんですけど、なぜか1巻(op.19)と2巻(op.30)は『ヴェネツィアのゴンドラの歌』で終わるという……
もしかして毎回『ヴェネツィアのゴンドラの歌』で終わりたかったんですかね?
でも3巻以降は別の曲で終わっていますし、無言歌の3曲目の『ヴェネツィアのゴンドラの歌』は5巻(op.62)の5曲目にあるんですよね。
謎すぎる……

無言歌集op.67-4 / メンデルスゾーン

次に紹介させていただくのがこちらの曲。
いわゆる『紡ぎ歌』と呼ばれている細かく動くハ長調の曲ですが、これは実は作者がつけたタイトルではないという……ただなんか楽譜には冒頭に「Spinnerlied genannt(紡ぎ歌のように)」って書いてあるんですよね。もしかしてそこからこのタイトルが……?
そういえば僕がテンポ速めの曲作った時に「なんか無言歌みたいな曲だな……」と思っていたら偶然にもこの曲と伴奏系がかぶっていたことがありました。なぜですかね……?

無言歌集op.67-5 / メンデルスゾーン

次に紹介させていただくのがこちらの曲。
4声で動く暗めの曲調の曲で、これまた『羊飼いの嘆き』とついていますが、作者がつけたタイトルではないという……
かなり好きでいい曲だとは思いますが、一つ「ファ♯」と「ソ」が半音でぶつかっているのが個人的に気になるんですよね。和声学的には和音の構成が独特とかそういうのではないんですけど、なんか……いや、これ以上は言わないでおきます。
(ちなみにショパンのバラード1番のあの半音ぶつかりも個人的にめっちゃ気になる要素だったりするのですが、あれは完全にわざとなのでつっこんではいけない要素な気がします。なんとなくですが……)

無言歌集op.67-6 / メンデルスゾーン

次に紹介させていただくのがこちらの曲。
先ほどの暗めの曲の次に出てくる曲ですが、3拍子の明るめの曲です。
なぜか『子守歌』という副題がつけられがちですが、これまたやはり本人はつけていないという……ただなんかWikipediaには「Wiegenlied genannt(子守歌のように)」と書いてあるらしいことが載っているのですが、今のところ調べた感じそれが見つからないんですよね。謎すぎる……

無言歌集op.85-1 / メンデルスゾーン

次に紹介させていただくのがこちらの曲。
風が流れるようなそんな感じの曲ですが、こちらも副題を勝手につけた方がいるみたいで、しかもなぜか『夜曲』と『夢』の2つがあるという……
まあそもそも作者本人がつけたわけではないので、解釈は自由だとは思いますけどね。
というか一体誰がつけているんですかね……?

3つの無言歌op.17-1 / フォーレ

次に紹介させていただくのがこちらの曲。
作者はフォーレなわけですが、なんかどことなくメンデルスゾーンっぽい……?
伴奏形がなんかシンコペーションの和音で出てくるのが特徴的な曲です。
是非皆さんも聴いてみてください。

3つの無言歌op.17-2 / フォーレ

次に紹介させていただくのがこちらの曲。
これまたなんかメンデルスゾーンっぽい曲ですが、フォーレの曲です(もしかしてフォーレ、メンデルスゾーンのこと好きだったのか……? なら同じメンデルスゾーンファンでありメンデルスゾーンを敬愛している僕とはライバルだ……)
そういえばこの曲イ短調ですね。ここまでは流石に偶然だとは思いますが……また「ラ」から始まる調……?
作った当時「ラ」から始まる調にでもはまっていたのでしょうか?
まあ多分偶然でしょう、多分……

3つの無言歌op.17-3 / フォーレ

最後に紹介させていただくのがこちらの曲。
伴奏形が少し面白い感じで、16部音符4つのアルペジオがあった後に8部音符2つがオクターブで上から下に下がる感じであるという、2/4拍子の曲です。
……うん、偶然ではありませんでしたね。また「ラ(正確にはラ♭)」から始まる調(変イ長調)です。
もしかしてフォーレは「無言歌=なんかラから始まる調」みたいなイメージかこだわりでもあったのでしょうか?謎すぎる……

最後に

他にもいろんな作曲家が無言歌を作っているようなので、いろいろ聴いてみると面白いかもしれません(それとフォーレ、今日から貴方は僕のライバルだ……)
そして、もしこの記事について感想などがありましたらコメントをいただけたらなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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