次はいつだろう、いちおう調べてみるか
昨日僕は、歓喜の渦の中にいた。
言わずもがな、〈文学フリマ京都〉である。
その感情の昂ぶりと疲れがごちゃ混ぜになったまま、今朝はまだまっ暗なうちから2泊の出張に出ていて、なんだかうまく心の整理がつかない。
文フリには過去、読者として3回ほど参加したことがある。
が、出店者としての参加は昨日が初めてだった。
それに、これまで行ったことあるのはすべて大阪の文フリで京都は初めて。
より賑わいの大きな大阪ではなく京都に出店したのは、何のなじみもない大阪より、大学時代の思い出がぎっしり詰まった京都に立ちたかったからだ。
かねてから僕は、文フリに参加された方が当日の様子を記事にするまでに日数がかかることを疑問に思っていた。
ふだん筆の速い人でも、なぜか文フリ記事には数日を要したり。
なんでかなと。
でも今ならわかる。
文フリに出店者として立つということは興奮のるつぼに立つということであり、脳内に吹き荒れる熱狂は数日は消えないだろうことを知ったから。
記事にするまで数日、いや1週間くらいかかってもおかしくはない。

正直、昨日は自分のブースの中でてんてこ舞いで、他のブースを見に行く時間はまったくなかった。
開店前に長橋知子さんや御手洗育さんがご挨拶に来てくださったおかげで、かろうじてnote+文フリ出店仲間とご対面できたと言えるレベル。
いや、ホントありがたい、というか申し訳ない。
お客さんでは、つる・るるるさん、とき子さん、春野ましゃこさん、みやみきさん、さくら暮らしのメモさん、まりりんこさん…
次々と足を運んでくださって、初出店のお祝いをいただいたりして、もう感激するやら感激するやら感激するやら…
他にも多数お声がけいただいたが、あまりの混雑でひとことしか交わせなかったり、お会いしたこと自体が興奮と熱狂で無限の彼方に飛んでしまったりしていて、ここにすべてのお名前を書けないことをお許しいただきたい。
で、〈へんいち文庫〉のブースはどうだったか。
大盛況だった——ひとことでいえばこれに尽きるだろう。
予約の状況から行列が予想された作品が賑わったのはもちろんだが、予約が入っていなかった本もそれぞれ関心を持つ読者の目に止まり、表紙を開いてしばらくパラパラと中を見ていただける。
そして装幀の美しさ、手触りを確かめ、「やっぱり本はいいですね」と購入いただける。
これはAmazonでは決してできないことだ。
とにかく並べた9点すべて、手に取って中を見ていただける幸せ。
僕は自分の著書は並べなかったから、正確な意味では自分の本が売れる喜びを味わったわけではない。
が、昨日並べた9点はいずれも僕が著者のみなさんといっしょに手塩にかけて産み出した、いわば子供たち。
1秒前までその子たちの存在を知らなかった人が手に取り、購入していくさまを見て、嬉しくないはずがない。
興味を持った人たちに迎えられ、この子たちは幸せな日々が始まるのだと思うと、ジーンと目頭が熱くなるのを抑えることはできなかった。
〈へんいち文庫〉として文フリに出よう!の突然の呼びかけに、手を挙げていただき大切な著書を出品いただいた文庫員?のみなさんには感謝の言葉しかない。
顔の見えないAmazonから飛び出してリアルに販売する場に作品を並べることは大きな意味があったと思うし、とくに販売員として店頭に立った6名は読者の息づかいまで聞こえたのではないかと思う。
これを機に、創作に対する熱がより高まったならば、文庫長?としてこれほど嬉しいことはない。
昨日販売した9点
『さぼてん煮』(さぼてん主婦さん)
『大吉』(リスさん)※Amazonでの販売は電子版のみ
『イチ君のひげは虹色のひげ』(まいまいままさん)
『蝶々の篆刻』(文子〈玄太郎〉さん)
『ノンスケのサーカス』(西野圭果さん)
『転機の旅』(にぐまっちさん)
『はじめてのブエノスアイレス滞在2週間完全ガイド』(Akaneさん)
『書く人の幸福論』(山王かおり〈Kaori〉さん)※Amazon販売停止中
『ボーの大冒険』(ぶんぽんさん)

文フリ、文学フリマ。
何度もこのnoteで表明しているように、僕はアンチ文フリであり、その立場は昨日を経てもなお変わらず同じだ。
でも、同時に、以前第三者として想像していた文フリのメリットは、昨日を経て確かなものとなった。
今後の文フリに出店するかは現時点ではまったくの白紙だが、次の京都開催はいつだろう、いちおう調べてみるか、とは考えている。

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文庫員?の事後記事
まいまいままさん:2分で読める【文学フリマ京都10】№05 祭りのあとの余韻
Kaoriさん:【文学フリマ京都10】出店を終えて
にぐまっちさん:スペシャルサンクス!〈文学フリマ京都10 出店を終えて〉
西野圭果さん:文学フリマ京都10に参加して📚「へんいち文庫」出店
(2026/1/19記)
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