読者を信用するということ ~京極派スペース抄~
「心のままに詞の匂ひゆく」ように歌を詠む――鎌倉・南北朝時代の和歌文脈において異色であったこの歌論を、京極派という和歌グループは選択しました。
そんな京極派について、X(旧Twitter)にて毎週お話しています。
この記事は、そんな京極派スペースの音声を読み物として整えた京極派スペーステキスト版の一部を抜粋したものです。
2026年4月10日放送スペース「散る花を詠んだ京極派和歌」、7月31日テキスト化した「散る花、見えない美しさ」より。
読者を信用し、言いたいことを言わないでおく、
ということについてお話をした箇所を、今回テキスト版から抜粋しご紹介します。
全文を読みたい方はこちら(テキスト版)
音声で聴きたい方はこちら(ポッドキャスト)
読者を信用するということ ~京極派スペース抄~
いろんな表現がありますが……私は、
「惜しいとか悲しいとか愛しいとか、そんなことは言わなくていいんだよ」
と考える派です。
「その対象をそのように詠んだということは、その気持ちは読者にも明白でしょ」
「言わずもがなということを言うんじゃないよ」
ということは、よく短歌指導・和歌指導で申し上げています。
「読者をどこまで信用するか問題」というのはありますが……、
「読者だってそのぐらいわかるよ、そこは信用しようよ」
という気持ちになることはありますね。
「読者もさすがにそこまでバカじゃないでしょ」と。
いや、いまの言い方だと作者が読者の読み取り能力を信用していない前提になりますが、
実際には「読者を信用していないから感情の念押しをしてしまう」というよりは
「『言外に気持ちを匂わせる』という表現方法をそのものを知らないから余計な感情表現をしてしまう」という人のほうが多いのかもしれません。
「京極派スペース抄」は以上です。ありがとうございました。
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