#01 今日もこの店、あけときます。
〜始まりは、突然に〜
ある日、
奥の扉が開いた。
そこから、
僕の不思議な旅が始まったんだ──。
* * *
今の僕は、
店主みたいなことをしている。
……何の店なのかも、
よく分からないまま。
初めは、
知り合いに頼まれて
ほんの少しだけ店番をするつもりだった……
しかし。
「店を頼むよ。」
そう書かれた置き手紙だけを残して、
店主はどこかへ行ってしまった。
翌日には帰ってくるだろう。
そう思っていた。
でも──
一週間。
一か月。
一年。
「ま、別にいいよね〜……」
なんて思っていたら、
あっという間に数年が経っていた。
気がつけば……
2050年、夏。
この古びた小さな店が、
今の僕の居場所になっていた。

* * *
カランコロン♪
入り口の扉が開く。
「いらっしゃー……い?」
また、
一筋縄じゃいかなそうだ。
「はぁ〜……」
ま、そんな感じで、
今日もこの店、あけときます。
✅店の奥、扉の秘密……
