歩幅が少しずつ変わっていく朝に|🧺 日常の余白
朝の道を、末っ子と幼稚園へと歩く。
とことこ、とことこ。
小さな歩幅が、さくら並木の中でリズムをつくる。
理由なんてなくても、ふいに走り出す。
それだけで、世界が楽しいらしい。
7歳の娘と学校へ向かう。
末っ子よりもしっかりした足取りで、
手をつなぐと歩幅が自然とそろっていく。
ときどき私を引っぱるように、前へ前へ歩いていく。
9歳の息子と歩く朝は、
もう“子ども”という言葉より、少し大きな背中に見える。
歩く速さも、視線の高さも、
気づけばパパより先に行きそうになっている。
家の前の角まで来ると、息子が振り返る。
「行ってきます!」
そう言って私の手にタッチし、
そのまま勢いよく駆けていった。
その背中が小さくなっていくのを見送りながら、
子どもたちの歩幅は、
成長の“いま”を静かに教えてくれている気がした。
朝の道で
少しずつ前へ進む気配がある。
歩く速さだけが、
静かに変わっていく。
その変化に気づいたとき、
胸の奥に、
やさしい時間が残っていた。
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