【最終回】正しさの罠を抜け出し 自分を取り戻す 〜 認知症介護と「望む人生」を両立させるアイデンティティの魔法 〜
最終回:私はまだ ここにいる 〜 無力感を希望に変え 後悔のない人生を選ぶ決断 〜
こんにちは ひな です
これまで 正論の罠 アイデンティティの力
そしてチャンスの窓の期限について
お話ししてきました
最終回となる今回は
認知症介護という過酷な状況の中で
私たちがどのようにして
「自分の人生のコントロール権」を取り戻すかという
最も大切な話をします
チェリアン・コシー氏が
ファンドレイジングの長いキャリアの果てに行き着いた
私の心から離れない言葉があります
「人々が与える(行動する)とき
彼らは自分の外側にある世界を
変えているだけではない
彼らは自分の内側にある
『人間性』を守っているのだ
寛大さ(主体的な行動)とは
人間が『自分は無力だ』と感じる場所において
自らの主体性を取り戻す方法なのだ
その行動はこう語っている
『私はまだ行動できる 私はまだ価値がある
私はまだここにいる』と」
介護が長期化すると
私たちは強い無力感に襲われます
「親の病状は悪化していくばかりで
自分にはどうすることもできない」
「今日のスケジュールも
排泄や食事の世話に振り回されて
自分の意思では何も決められない」
このように
環境によって「選ばされている」状態が続くと
人間の内なる人間性や尊厳はすり減っていきます
しかし たとえどんなに厳しい状況であっても
あなたには「自分のあり方」を
主体的に選ぶ力が残されています
【 介護家族の事例:Dさんの物語 】
Dさん(50代女性)は
認知症が進行した父親の
施設入所を検討していました
親戚からは「見捨てるのか」と言われ
彼女自身も「冷たい娘だと思われるかもしれない」
と悩んでいました
しかし 彼女は今回の連載の内容を思い出し
自分自身に問いかけました
「私は誰の論理で動いているのだろう?
私は 無力な犠牲者として生きたいか?
それとも 父も自分も笑顔にできる自立した人間でありたいか?」
彼女は後者を選びました
そして
「私は プロの力を借りて 父親に最高の環境を提供し
自分自身の人生も輝かせる選択をする人間だ」
と決意したのです
施設への入所手続きは 親戚に言われたからでも
限界だから渋々でもなく 彼女自身が
「私の人生のために主体的に選んだ行動」へと
昇華されました
手続きを終えたとき
彼女の心にあったのは罪悪感ではなく
「私はまだ 自分の人生の主役としてここにいる」
という強い誇りでした
介護における選択
(デイサービス・施設・休職・あるいは趣味の再開)を
周囲の意見や限界による「妥協」にしないでください
それは あなたがあなたの人生を奪い返し
後悔のない素晴らしい未来を作るための
「主体的な一歩」なのです
【 最終回実践ワーク : 「私のための行動」を起こす 】
今 あなたが介護の中で
「本当はこうしたいけれど 我慢していること」を
ひとつ挙げてくださいそれを
「私は 私の人生を豊かにするために
〇〇という選択をする」と
主体的な言葉に変えてノートに書き
自分自身への許可証にしてください
【 連載のまとめとあなたへのメッセージ 】
全4回にわたる連載をお読みいただき
本当にありがとうございました。
私たちはつい 正しい介護 周囲が納得する介護という
「論理」に縛られてしまいます
しかし あなたの人生を動かすのは正論ではなく
「あなたがどう生きたいか」というアイデンティティです
介護はあなたの人生の一部であって
すべてではありません
あなたが自分の人生の選択を主体的に下すとき
あなたは無力感から解放され
自分自身の人間性を守ることができます
この連載を通じて生まれた
「自分の人生を生きたい」という心のモーメンタム(勢い)を
どうか止めないでください
今日起こした小さな一歩 その選択が
数年後のあなたに
「後悔のない 素晴らしい人生だった」
と言わせる未来を作ります
あなたは介護者である前に
あなた自身の人生の輝かしい主役です
私はいつでも あなたのその勇敢な一歩を応援しています!
あなたの介護と人生のストーリーが
タンポポの綿毛のように
軽やかに 遠くまで飛んでいって
新たな花を咲かせますように💛 ひな
