家族の変化についていけなくなった(『フルハウス』シーズン5感想)
海外ドラマ:フルハウスの、シーズン5の感想を語ります。
ちなみに、シーズン4までの感想はこちら。↓
シーズン5のざっくり概要
DJは高校生、ステフは小学校中学年、ミシェルは幼稚園。
ジェシーとレベッカ夫妻は屋根裏フロアに所帯を張った。
さて、今シーズンも愉快でトンチキ家族を見せてくれ!
って期待してたんだけど、
シーズン5は、私にとっての面白さが半減してしまった。
三姉妹が成長して大人に近づき、ジェシーが妻子を持ったことで、
コンテンツが大幅に変わっちゃったんだよね。
感想いろいろ
ジェシーが妻子持ちになり、つまんなく感じてしまう
私はジェシーの、「家庭向きじゃない男性が、しぶしぶ家事育児をすることになって、情にほだされて適合していく」姿が好きだった。
本来は渋谷のコンビニの前にたたずんで、タバコふかして、女遊びしてる自由人ジェシーなのに、成り行きで家庭に入り、オムツを替え、幼稚園の送り迎えをし、子供たちと冗談を交わす日々を送っている。
そんなところに愛らしさを感じていたのだ。
ところが、シーズン4でジェシーが子をもうけ、彼は普通の子煩悩な父親になってしまった。洗脳完了、家庭向き人間のできあがりである。
ここで萎えちゃったんだよなあ。解釈違いともいうのかな?
ジェシーは自由を捨てた。丸くなってしまった。もう自分一人でとがらせたいことはないし、100パー家族のために生きられる。
つまんねえ~~~~!
私はきっと、「向いてないことに適合していく人」を見るのが好きだったんだ。
いかつい男が女装するとか、普段、家事育児も共感もしないマッチョが、幼児とぎこちなく公園で遊ぶ・・とか、そういうのね。
オタクはよく推しにメイド服着せるけど、私にとってのメイド服は、家事育児共感なのかもしれない。似合わない事させるって点ではね。
そういうわけで、ジェシーはもう洗脳完了しちゃったから、観ててつまらない。
まだダニーパパのほうが、男として生きてる感じはあるね。デートしたり掃除したりね。
なんで誰よりロックと女性が好きなジェシーだったのに、スッパリ捨てられて、ダニーパパは父親なのに男でいられるの?
わからん。不思議。
三姉妹が主役ではなくなる
フルハウスって、「三姉妹の成長」がテーマで、軸であったはずだ。
なのに、ジェシーの結婚でそれがゆらいだ。
三姉妹中心の物語から、大人たちの事情も組み込まれるようになった。
このドラマのキモは、三姉妹と、三人の父親の絆だったのに、ジェシーが妻帯してイチヌケした感覚になった。もうジェシーは我が子第一、三姉妹のことは面倒見切れない。それは当然だけど寂しい。
ジェシーとレベッカはタナー一家を出るべきだったよ。同居は無理がある。全然別の世界、別の人生なんだからさ。
核家族システムのありがたみを非常に感じましたね。これ。
双子がかわいいだけのシーンが苦手
これは個人的なことなんだけど、「双子の赤ちゃんがかわいいだけ」のシーンが楽しめなくて詰んだ。orz
私、赤ちゃん鑑賞タイムが苦手なんだよね。楽しめない。それをやると話が止まってしまうので退屈になる。
シーズン4までは、赤ちゃんが登場しても、大人たちに余裕がなくて鑑賞タイムにはならなかったんだよね。
ジェシーとベッキーは完璧な親になってしまった。新婚夫婦あるあるを表現するための役割だ。個人としての彼らはすっかり取り除かれてしまった。シナリオ都合だと思う。つまらん。悲しいです。
ラストの「赤ちゃん抱っこMV」で認知バグが起きる笑
シーズン5のラストで、ついにジェシーが歌手デビューする。
MV撮影して、ロウソク灯る神秘的な空間でフォーエバーを歌い上げる。
ジェシーが歌う姿と合わせて、赤ちゃん抱っこする映像が入ってきて、これがよくわかんなかった。
ロック歌手と、赤ちゃん? 赤ちゃん抱っこする歌い手?
我が子を愛するロックスター?
ロックな人生、世の中への叫び、かわいいわが子?
どう解釈したらいいかわかんなくて、脳内の一部が崩壊した。笑
ロック歌手としてのかっこよさと、いい父親であることは別の魅力だと感じる。
この二つを同時に提示されて、どう感じたらいいのか処理に困ってしまった。
AIに聞いたら、アメリカでは、「良き父親」アピールは世間的にかっこいいのだとのこと。仕事と、子供を愛するパパはいいイメージだと。
頭では理解なんだけど、本能的にわかんないなあ。笑
日本だとありそうでないよね。イケメンと良き父親(赤ちゃん抱っこ)の組み合わせ。
ロックスターと父親は別次元の魅力なので、同時に楽しむのは厳しいな、という感覚ある。これ私だけかもな。
って難しく考えたが、このMVは、ジェシーという人間を表現するためのものだと気づいた。ジェシーは、ロックと我が子を愛してる。それだけなのよ。売るためのものじゃないってこと。
シーズン5で楽しかったこと
さんざんボロカス言ってきたので、いいところを語ります!
DJとステフが大人に近づいていい感じ
特にステフが落ち着いてきたのがいいね。ふたりがティーンになったことで、関係性が変化したのは面白かった。
無意味な喧嘩は減ったし、コイバナするようになったよね。
ミシェル相変わらずカワイイ
ミシェルの末っ子無双は健在です。話せるようになり、かわいさUP。
タナー家のトンチキ要素を支えてくれています。
ただ、甘やかされすぎで、悪事してもお咎めスキップなのは問題だと思う。笑
意外と結婚しないジョーイ
ジョーイってすぐ結婚できそうなイメージなのに、彼女すらいない。
シーズン4で彼女できてたのに自然消滅してる・・・
彼だけはシーズン1から何も変わってない。安心。いつまでも愉快なおじさんでいてほしい。
キミーはもう家族同然
うざい隣人のキミー、頻繁に家に出入りして、もはや家族ですよね。
何年にもわたって縁が続いてるDJすごいよ。
キミーも相変わらずで、ギャグセンスがさえており、安心ポイントだった。
ベッキーだってボケる
美人でツッコミ枠のベッキーだけど、トンチキ参加もする。
パイ食べ比べで顔を汚したり、ウッドチャック人形で腹話術したり。
そういうの大事。
まとめ:ジェシーが隠れた主役だった
シーズン5においてジェシーは、ほぼ主役でしたね。
父親になって育児に奔走、仕事も頑張る。
ライフステージ変化を存分にやってた。
ジェシーについて、公式と解釈合わなかったですね。
公式のジェシーは、子供が生まれてからすぐさま子煩悩パパに変身した。
ここが納得いかない。
私の考えるジェシーはもっと不器用な男性だよ。
「子供が生まれて嬉しいけど、父親になった実感がない」とか、
「自由が欲しいあまり突然いなくなる、葛藤する」とか、
「テキトーすぎてベッキーによく怒られる」とか。
そういう葛藤を経て、少しずつ子供を愛せるようになるとか、結婚生活に慣れていくとかをみていくのが自然だと思う。
けど、公式のジェシーは、子供かわいい、家事でも何でもする旦那として早変わりしたので、そこが合わなかったかな。
私は人間の葛藤や成長が好き。そういうのがなくて、適合できました、完璧にできてます、っていうのは受け付けないかな。
色々モヤモヤしたことはあったけど、自分の価値観発掘のために見てよかったと思ってます。
フルハウス、シーズン4までは特に不満もなく楽しかったのに、
このようにシーズン5から、ちょっと変わってしまった。
トンチキ要素もあまり笑えなくなっちゃったしね。長期シリーズって難しいね。このように変遷していく。
シーズン8まで一気見しようと思ったけど、いったん休みます。
