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脳汁横丁とJRRFに同時出展したので回転する開店祝いをもう一台作りました 

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1. きっかけ

2026年5月29~31日にベルサール秋葉原で開催されていた脳汁横丁2026と2026年5月30~31日に東京流通センターで開催されていたJRRF2026に出展しました。
両方の日程が重なっていることに申し込み後に気づき、実物大の回転する開店祝いをもう一台作りました。

脳汁横丁

脳汁横丁は脳汁をテーマにした体験型フードフェスで、マルハン東日本カンパニーさんが主催で、アフロマンスさんとAfro&Co.さんが企画監修です。昨年も開催されており、私は今年初めて参加し今年新設された脳汁マーケットというエリアに出店しました。ベルサール秋葉原の外に面したエリアで、通りかかる人の注目度も高いエリアでした。

JRRF

JRRFは3Dプリンタに興味がある人が一同に集まるイベントで、今年2回目の開催で、私は初参加でした。勝手に自作3Dプリンタの集まりだと思っていましたが、3Dプリントにまつわるさまざまな人が参加するイベントでした。

2. これまで制作した実物大の回転する開店祝い

初代

実物大の初代はスタイロフォームで制作したバージョンで2024年7月に当時所属していた面白法人カヤックの25周年イベントに合わせて制作しました。

その時の制作記録はこちらです。

2代目

そこから実際の花輪みたいに何重にもなっている様子を再現したく3Dプリンタで2代目を制作しました。

2代目の制作記録はこちらです。

その後、一番外側の赤いリング歯車を固定して一番外側のスター歯車が自転しながら公転するように変更するマイナーチェンジなどを行っていました。

3. もう1台作るにあたっての改善点

同日程で2つのイベントがあるので、どちらかは無人で展示しないといけません。そうなると2代目の回転する開店祝いはまだまだ欠点がありました。

  • 欠点1:リングギアがだんだん前に出てくる

  • 欠点2:指を挟むと危険

  • 欠点3:運搬が面倒

欠点1については、リングギアがギアとギアの間に挟まっているだけなので、力のかかり具合のせいか特にオレンジ色のリングギアが前にでてきてしまいます。展示中はしょっちゅう押し込むというタスクが発生していました。

欠点2については、スタイロフォームから3Dプリンタ製に変えたことで硬さや重さが増し、指を入れるとめっちゃ危険ということで、展示中は私が常に作品の前に立ってガードして、その場を離れるときは回転を止めていました。

欠点3については、脚と花輪本体は分割できるようにしたものの花輪本体が上を向いた状態で平らに置くことしかできず、2台を車に積むことができなさそうな気がしていました。

欠点1、2は無人展示では結構致命的で、アップデートしたいと思っていたので今回対応することにしました。これまでの展示でも見に来てくれたお客さんと対策について相談したり、アドバイスをもらったりすることがあったのでそれも踏まえて以下の対策でいくことにしました。

  • 欠点1:リングギアがだんだん前に出てくる

    • 対策1:リング歯車の裏にレールを設置

  • 欠点2:指を挟むと危険

    • 対策2:既にある開店祝いを型にしてPETGパネルをヒートガンで熱して透明カバーを制作

  • 欠点3:運搬が面倒

    • 対策3:運搬/保管用の台を制作

4. 制作

4.1 ギアの脱落防止(レール追加)

4.1.1 リングギアの下にレール追加

はすばギア(フレンチクルーラーみたいなやつ)とかも有効だと思うのですが、見た目を普通のギアにしたかったので一旦レールを試してみることにしました。

レールは上を大きくして外れないように
レールはこの2か所
リングギアを取り付けた状態

レールを先につけてリングギアが取り付けられるようにギリギリのサイズにしたのですが、それだとやはりリングギアが浮いてしまったので、リングギアの組立時にレールを組み込み、その状態でベースに固定することにしました。メンテナンス性はゼロです。

4.1.2 スターギアのレール追加

上でも触れたように以前一番外側のスターギアを自転しながら公転するように変更しました。それによって、リングギアの間に挟まっているだけになって落ちやすくなってしまいました。しかもリングギアの歯数が多いので、一度外れるときっちり等間隔にはめるのが面倒くさいという問題もありました。そこでレールを作成し、そこにスターギアをはめる構成にしました。

断面図。中央の青い部分がレール。少し引っかかるようにしてある。
レールのユニット。ギアでユニット同士をつなげる。


4.2 透明カバー制作

巨大バキュームフォームを作りたい思いはあるのですが、それだけで一大プロジェクトになってしまうので、熱で柔らかくして押し付けたり引き伸ばしたりすることにしました。

4.2.1 使った素材

素材はアクリサンデーのPETGの1mmのパネルにしました。本当は1m*1mくらいのサイズが欲しかったのですが、市販されているサイズが900x450だったので2枚使うことにしました。花輪2セット分で4枚購入しました。

4.2.2 型の準備

型は以前に作った花輪を使います。ただ表面がでこぼこなのとPLAなので熱に弱いのとで、花輪の上にカバーを付けることにしました。
Claudeに聞いてみたら、アルミホイルを挟んで食品用のラップで巻くのがいいのではとのことでそうすることにしました。
シュリンクラップは熱に弱いからだめみたいです。粘土などできれいにでこぼこを消せればよかったですが、そこまではできませんでした。代わりに申し訳程度に丸めたラップを隙間に置いておきました。

ラップで巻いて、隙間にラップを丸めた状態
ラップを巻いた上からアルミホイルを巻いた
耐熱テープで止めて型の完成

4.2.3 成形1セット目

PETGの900x450のパネル2枚をどう合わせるかで悩みました。最初にやった1セット目は耐熱テープでぴったりつないでから整形してみました。

家にあったヒートガンを当ててPETGを温めるのですが、柔らかくなる感覚を掴むのが難しく1時間くらい恐る恐るヒートガンを当てていました。感覚をつかんでからは曲面にそって曲げていけましたが、やっぱり端にいくとシワが寄ってしまいます。途中からハサミで切れ目を入れてみましたが、手遅れで結構シワシワになってしまいました。

作業途中。行き場を失ったシワたちがみえる
どうしようもなくなったシワ

4.2.4 成形2セット目

次の2セット目はつながずにやってみました。
結果としてはつながない方が、2枚の合わせ目でもシワを吸収してくれるので成形自体はきれいにできました。ただ2枚を合わせるときに隙間ができてしまいます。
あと2セット目は切れ目を細かくいれてみたので、接合部分と切れ目でシワを逃してくれたので1セット目よりはマシになりました。

シワが表面には残りにくくなり、裏面にも巻き込みやすくなった

できたものを花輪にかぶせてみましたが、光が反射しないと意外といい感じに見えました。透明だからか2枚の隙間も気になりません。

はめてみた様子
はめてみた様子2

4.2.6 LED追加

これは回転する開店祝いの本質ではないので迷っていたんですが、どうせもう一個作るならと思ってLEDもつけてみました。昔買って使っていなかったNeoPixelの大きめの数珠繋ぎのものがあったのでそれが入る穴を開けました。

LEDとLEDの間の電線が短く、外周以外は1個か2個飛ばしでしか設置できませんでした。

満遍なく底上げしてしまうタイプなので梱包と点灯チェックをなぜか同時にやる

点灯パターンは設営時に現場でやりました。色々試してみて外周は青と赤の2色が回転し、内側は2色が順にフェードで入れ替わるという感じにしました。

4.3 運搬/保管用の台の作成

なんとなくで設計して、作りました。

  
2台完成。設営日の11時。
横から見た図
車に積んだ図
荷物を積んでもこんな感じ

5. 完成

脳汁横丁

透明カバーの取り付け方法に悩んでいるまま設営当日を迎えたので、穴を開けてインシュロックで無理やり固定しました。2枚の透明カバーを貼る透明なテープも用意しましたが、2枚がぴったり合わないところにさらにテープを貼ると余計に隙間が目立ってしまうのでやめました。
無人の間も問題なく動いており、一安心でした。パチンコ屋さんなどで見かける花輪から着想を得た作品だったので、マルハンさんのイベントに回転する開店祝いを置けて嬉しく思いました。

脳汁横丁の展示の様子

JRRF

JRRFの方は3Dプリントの具合をみたい人もいると思い下半分だけカバーをつけました。副次的な効果としてカバーが飛び出ようとするリングギアを押さえてくれるので、最初に作った方でもリングギアが飛び出ませんでした。JRRFでも多くの人に見てもらえてよかったです。お子さんにもたくさん見てもらえたのでカバーが役立ちました。

下半分だけのカバー
JRRFの展示の様子

2会場での同時展示でしたが、なんとか展示を終えることができました㊗️

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