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Agentforce World Tour Tokyo : 歓声と学びの2日間

11/20(木)〜21(金)、Salesforceの年次カンファレンス Agentforce World Tour Tokyo(AWTT) が開催されました。

今年からイベント名は Salesforce World Tour → Agentforce World Tour に変更となりました。
AIエージェントが主役になる時代を、名称からも明確に打ち出した形ですね。
私が初めて参加したのは2016年12月。昨年は骨折でオンライン参加だったため現地参加は2年ぶり。久々に東京で熱気を感じたイベントとなりました。

今回いちばん大きかった収穫は、AIエージェントの話が「未来の概念」ではなく、“現場の仕事がどう変わるか”という具体の話となったことでした。
そして、導入の前に必要なのは新機能の理解というより、業務の分解/データの整備/人の育成をセットで回せるかどうか。そんな空気を、2日間を通して何度も感じました。

以下、参加したセッションを中心に、見えたこと・持ち帰ったことを振り返ります。


Pre-Show:Golden George✨️

最初のセッションである基調講演の前、プレショーは弊社的には最大の盛り上がり🎉でした!
当社リバネスナレッジ社長のGeorgeが登壇し、Salesforce共同創業者のパーカー・ハリス氏から“Golden Hoodie”を授与されました🙌

私自身も2018年のSWTTでパーカー・ハリス氏からGolden Hoodieをいただいた経験があり、当時の驚きと感動がよみがえって思わずうるっとしてしまいました🥹

Georgeは、ひとり情シスからメンバーを増やし、リバネスナレッジを設立。noteは230本超、Salesblazer /Slack Communityのリーダーとして活動し、生成AI活用も先駆けて推進。Vibe Codingで「SessionSave」(セッションの翻訳&要約アプリ)を開発するなど、コミュニティとSalesforce界隈に大きな影響を与えてきました。また、先日のAgentforceハッカソンでは審査員も務めました。

「学んだことを外に出す」「コミュニティに還元する」って、やっぱり強い。これからも背中を追いかけていきます!!

こういう出来事があると、学びを「外に出して循環させること」自体が価値になる時代なんだな、と改めて感じますね。


基調講演:Welcome to the Agentic Enterprise

タイトルは「Welcome to Agentic Enterprise」
Dreamforceで紹介された Pandora/PepsiCo/FedEx に加えて、SMBCグループの事例紹介。デモも披露されました。
複数のAIエージェントが役割分担して対応し、それらを統括するエージェントの存在も示され、人が人にしかできないことへ集中する未来が具体的にイメージできました。

また、カスタマーゼロとしてSalesforce自社サポート事例も紹介。
既に従来のサポート体験とは明らかに異なることを実感してます!
困ったらまずサポートのAgentforceに話しかけるのが新しいスタンダードになりそうです。

また、新しいAgentforceビルダー、Agentforce Vibesのデモもありました。
マスコットの追跡マップでは実物のCodyも登場してましたね!w

Dreamforceでも感じましたが、Keynoteからは「新機能が増えた」紹介ではなく、エージェントによって仕事の流れ(問い合わせ→判断→実行→記録)が前提から変わるというメッセージを受け取りました。
だからこそ、ツール導入より先に「業務をどの単位に分けるか」「どこをエージェントに任せるか」という視点での業務整理が重要になると思います。

※ その他の内容は George作「Session Save」で生成された要約を最後に付記してます。ご参考までに。


Day1:AI戦略・人材育成セッション

Day1は、これからのAI活用に直結するセッションを中心に参加しました。
参加したセッションは以下です。

  • 「AIファースト戦略と変革のリーダーシップ 変革を導くリーダーの条件」

  • 「経営を動かすAI投資と戦略設計 -AIを成果に導くCIOの意思決定術-」

  • 「データ×AI×人材 ― 組織を変革する次世代の成長戦略」

各セッションで共通していた主張は次の2点です。

  • AIに投資しないという選択肢はない

  • AIを使いこなす人材育成が最重要

そして「いち早く取り組んで、どんどん使っていかないと成長していけない」という危機感、「絶対にやっていくぞ!」という強い気持ちを持っていることも共通している部分でした。

また、先駆者として自社の取り組みを惜しみなくお話いただいたことで、これから何をすべきか、明確になった方も多いのはないでしょうか。

「AI投資は不可避」。でも、現場でつまずくのはたいてい「予算」より運用なんですよね。
私がいちばん持ち帰ったのは、AI活用を“プロジェクト”で終わらせず、習慣として回る設計が必要、ということです。

  • どこから始めるか(対象領域を絞る)

  • 使う場を作る(毎週の定例で触る)

  • 振り返る(何が減って、何が増えたかを言語化する)
    この3点が揃うと、成長の速度が変わる気がします。


VizGames:データが試合をもっと面白くする

あのShinji Onoが来る!
サッカー好きとしては参加せねば!という動機で参加しました🤣

が、会場の熱量データから得られる示唆の深さに感動し、あっという間に引き込まれました。
データを深掘りすると観戦はもっと楽しくなる!と感じたので、オフシーズン中にデータを探索してみたいと思います!

そして、優勝したさかぴーさん、おめでとうございます🎉

このセッションで感じたのは、データは「正確に見るため」だけじゃなくて、会話を面白くする/意思決定を前に進める燃料にもなるということ。
社内でも「数字を見るのが楽しい」「語りたくなる」場を作れたら、変化は加速するんだろうと思いました。


Day2:Slackセッション

2日目はSlackのセッションからスタート。Georgeの登壇もありました。

前職ではSlackを主に社外コミュニケーションのために使っていましたが、リバネスグループではSlackなしに仕事は回りません
さらに、Sales Elevateで商談の状況をSlack上で確認でき、活動登録や承認申請もSlackから実行可能。Tableau NextのメトリクスをSlack Canvasに貼って、モバイルでも売上ダッシュボードが見られるようになっています。できることが多すぎて挙げきれないほどです。

現在、社内ではSlackbotのパイロットを進行中。「秘書」のような使い心地なので、ぜひ予算確保をご検討いただければと思います!

カカクコムさんの、MS365からSlackへの移行事例も大変勉強になりました。

Slackは「連絡手段」じゃなくて、仕事の入口になってきてる感覚があります。
エージェントが普及すると、なおさら「人が使う画面」より「流れの中で自然に動く」ほうが強い。
だから、エージェント活用の議論は「AI機能」より先に、Slack上の業務導線から考えると早いのかもしれません。


管理者向けセッション

コミュニティマネージャーのあべはるさん稲葉さんのセッションは、立ち見が出る満員に。Keynote Roomでも良かったのでは?と思うほどの人気でした。

この内容だけで1本noteを書きたいので、詳細は別記事にまとめてリンクします。
※だいぶ温めてしまいましたが、以下ご覧いただけると幸いです!



Trailblazerシアター登壇

Beginner’s Clubの紹介で、一緒にLeaderをしている秋本さん、小谷口さんと一緒に登壇もしてきました。

Photo By Yuji Kawasaki

15年前から比較すると、Salesforceに関わる人が学ばなければいけない内容が圧倒的に増えている。生成AIで学習スピードも向上しているものの、初心者の学習は横の繋がりがあるとモチベーションアップもできるんじゃないかという思いと、私自身Salesforceに関わるようになった時にはユーザー会やCommunityに参加することでたくさんの学びを得た経験があり、同じように成長に繋げてもらえたら嬉しいなという思いで、Beginner's Clubを運営しています。

Beginner's Clubは、Salesforce歴3年以内の方を対象としたUser Group, Tokyoのサブグループです。
こちらから「Join」ボタンを押していただければイベント開催の通知が届きますのでぜひ参加いただければと思います!

Leader3人で登壇しました!

Austin!

そして登壇後、コミュニティブースの近くでProduct Management Directorであり、Dreamforceで弊社のTakeshiと登壇したオースティンに遭遇。
「今回日本に来るので名刺を作ったよ!」とのことで名刺交換。日本語で「オースティンです」→「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀まで。
日本文化を大切にしてくれていることが伝わり、オースティンの人柄の良さを改めて感じました!

Austinと弊社メンバーでパチリ📷️

DreamforceでのAustin & Takeshiの登壇の様子はこちら!


True To The Core(TTTC)

AWTT最後のセッション、TTTC

(以下はセッションの説明から抜粋)
創業26年にわたり進化を続けてきたSalesforceの原動力は、常に顧客の声を製品に反映させてきたことにあります。その姿勢を象徴する取り組みが「True to the Core」です。

Georgeも質問!

製品だけでなく、CommunityやTrailheadに関する質問もありました。
丁寧に回答いただけ、せっかく直接声を伝えられる機会なので、次回は私も質問にチャレンジしてみたいと思います!
ぜひ皆さんも質問しましょう!!


その他トピック

  • シアターセッションでも話題の中心はAI。Salesforceの人材育成部門の方いわく「AIエージェントはこれまでで最大級の技術革新だと感じた」というほど業務が変化したそうです。

  • 来場者数は前回の約4倍との噂も(体感でも“人が多すぎる”!)。経営層の参加も増え、「AIに本気」な空気が濃くなっていると感じました。

  • Copadoブースも盛況でした!弊社もユーザーになったCopadoAIは、設定状況の可視化に加えて“どう設定すべきか”まで提案してくれます。新任の管理者やパートナー担当者は必見ですね!大手町駅・芝公園駅のポスターを見た方もいるはず。

  • これまで(会社からは)ほぼ単独参加が多かったのですが、今回はメンバーが一緒で、登壇も見に来てくれて嬉しかったです🙌 

  • Geminiのカレンダー登録が便利でした(パスに印字されたセッションコードが分かりづらい気がするしてました。ちゃんと “見方” が書いてあったことに後で気づきました🙏)。


来年は…

TTTCの最後に来年は年2回の開催と発表がありました。
AIが開発を加速させることでSalesforceの進化もさらに速くなっている、と実感します。キャッチアップの速度も上げていきたいですね。


最後に

AWTTのセッションや会場での出会いを通じて、「まだまだこれから!頑張ろう!」という気持ちが強まりました。
今回の学びを、以下に結びつけて行きたいと思います!

  1. 業務を“エージェントに渡せる単位”に分解する
    いきなり全部を自動化じゃなくて、「どこまでを任せ、どこで人が判断するか」を先に決める。

  2. データ整備は“完璧”より“動く最小”で始める
    全部整える前に、対象領域を絞って、必要なデータだけ集めて回しながら育てる。

幸いなことに、弊社では Agentforce/Data360/Tableau Next/Marketing Cloud Next/Slackbot といったSalesforce製品に加え、ChatGPT Enterprise/Claude/Genspark などの生成AIを有償で使える環境が整っています。
自分の頭もフル稼働させて、前を向いて精進していきたいと思います!!


基調講演:Session Save要約

以下に、基調講演などの要約(Session Save生成)を付けています。
本文は“私の持ち帰り”が主役、要約は参照用として後ろに置きました。

Salesforceの変革とエージェントAIの意義

Salesforceは26年間でクラウド、モバイル、ソーシャル、予測AIと段階的にイノベーションを重ね、現在は「エージェンティック(Agentic)AI」による次の革命期に入っていると位置づけた。エージェントは単に質問に答すだけでなく、人間と協働して日常的な反復作業を自律処理し、従業員を高付加価値業務へ引き上げ、顧客体験と信頼を向上させることが期待される。

エージェンティック企業へ向けた取り組み

導入は段階的に進めるべきで、Salesforce自身が「Customer Zero」として実践した手順は次の通り。まず対象領域(例:カスタマーサービス)を絞り、必要なデータを集約・整備してエージェントに与えるスキルを設計・実装し、実運用で短いサイクルで改善を繰り返す。運用面では、人間とAIを統合的に監視・統制するコマンドセンターやエージェントの可視化・ガバナンス(観測性)を整備することが重要だ。

製品プラットフォームと主要機能

「Agent Force 360(エージェントフォース360)」は、LLMなどの“脳”を選択可能としつつ、企業データ・アプリ・人間ワークフローを結び付ける信頼・セキュリティ層、コンテキスト化エンジン(Data 360/Intelligent Context)、ワークフロー連携、エージェントビルダー(自然言語での構築・ライブでのコード生成/修正を含む)、エージェントスクリプト(決定論的挙動の保証)、エージェントファブリック/グリッド(複数エージェントのオーケストレーション)、および多チャネル統合(モバイル、Slack、Webなど)を備える。MCPなどの相互運用性もサポートし、LLM競争の恩恵を受けつつ企業向けのガバナンスを提供する点を強調した。

主要顧客事例と成果

Pandora:ジュエリー小売のオンライン接点に24時間対応のAIコンシェルジュを導入し、顧客の購買履歴や文脈を踏まえた会話型レコメンドと購入支援を実現。オンラインでも店舗と同等の心のつながりを目指す取り組みで、日常的問い合わせの約60%を自動解決している。

PepsiCo:中小小売店向けポータルや営業支援にエージェントを導入し、チャット経由で商談化するパイプライン創出や、フィールドサービスの作業指導・画像解析による追加提案につなげた。営業担当のルーチン負担を削ぎ、地域の商機を取りこぼさない仕組みへと変革している。

FedEx:大量の非構造化資料(200ページ超のサービズガイド等)をData 360のIntelligent Contextで解析し、社内向けの詳細情報と顧客向けにマスクした安全な回答を使い分けられるようにした。これにより顧客再活性化後の問い合わせ増にも対応可能となり、ITサービスやヘルプデスク領域でもエージェントが一次対応し、複雑案件のみ人間が介入する運用で業務効率化を図った。

SMBCグループ(国内金融):CRMとAIエージェントを結合し、法人顧客対応、口座開設、保証付きサービス案内、対話の引継ぎや音声インターフェースなどを実現。エージェントの観測性やエージェントファブリックで複数エージェントを連携させ、営業提案の迅速化と高度化、合意形成プロセスの自動化を進めている。

これらの導入結果として、Salesforceの自社運用ではサポートで2百万件超の会話を処理、ある領域では77%をエージェントが解決、顧客サービスで年間約1億ドルのコスト削減、SDR(営業代行)エージェントは年換算で約6千万ドルのパイプライン創出、マーケティングでウェブ経由のパイプラインが約15%増などの成果が報告された。

開発体験とコミュニティ支援

自然言語で要件を与えるだけでエージェントやアプリを生成・修正する“ローコード/ノーコードに近い”開発体験(ライブコード的なデモが紹介された)を提供し、データとメタデータに深く結びついた形で即座に組織のアプリやダッシュボードを作れることを示した。Trailblazerコミュニティやハッカソンを通じた人材育成・導入支援、プロフェッショナルサービス(LDP)やパートナーエコシステムによる実装支援も強調され、現場でのデータ品質と運用の重要性が繰り返し示された。

導入上の留意点(まとめ)

エージェント導入で効果を得るには良質なデータと文脈(コンテキスト)が不可欠であり、LLM単体ではセキュリティやアクセス制御、信頼性(ガバナンス)を担保できないため、プラットフォームによる管理層の整備が必要である。まず小さなユースケースから始め、実運用で迅速に改善を回しつつ、エージェントの観測性・ポリシー(データマスキングやアクセス制御)を整備することが成功のポイントとされた。

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