文字・フォント好きのためのpage2026ガイド
文字っ子にもおすすめの印刷イベント「page」
「page2026」をご存じですか? 印刷・メディアビジネスの総合イベントで、東京・池袋サンシャインシティで今日2026年2月18日(水)~20日(金)まで3日間にわたって開催されています。

かつてはフォントベンダー各社が出展していたのですが、以前にくらべるとフォント関連の展示はずいぶん少なくなりました。しかし、文字っ子のみなさん! 文字やフォントと切っては切れないデザイン、印刷関連のみなさん! わたくし、かなり堪能してきましたよ……! 足を運んだことのない方のために、文字・フォント関連のかなりかたよったpage2026ガイドを書いてみます。あと2日、会期が残っていますので、興味があればぜひ行ってみてください!
ちなみに、webから事前登録をすれば入場料が無料になります。スムーズに入場するために、メールで届いた登録票をプリントアウトして持参するのを忘れずに。
なにはさておき、まず2階(展示ホールD)へ!
page2026は池袋サンシャインシティ文化会館の展示ホールB・C・D(2~4階)で開催されています。フォント関連を目当てで行く方は、まず2階へどうぞ。ここにフォント各社がかたまっています。……といっても、おもにはダイナコムウェア、モリサワ、イワタの3社です。入口からずんずん進んで後半のほうで、3社が登場します。
● 不織布トートバッグ入りの資料がうれしい/ダイナコムウェア

最初に登場するのはダイナフォントでおなじみ、ダイナコムウェア。一部分が円形になったブースで、大きくプリントされたフォントが目に飛びこんでくるので、すぐにわかるとおもいます。

今年のブースは新書体の麗金体、昨年リリースされた墨松体をはじめ、金剛黒体、金剛明朝体を前面に押し出した構成。各種書体見本帳も置かれており、資料がほしいとお願いすればもらえます。
【#DF展示会】
— DynaComware Japan (@dynacomwareJP) February 18, 2026
\#page2026 新書体「#麗金体」初披露👀/
今年は間に合いました🙌
明朝の優雅さとゴシックの力強さが融合した #ダイナフォント の自信作がついにベールを脱ぎます🫣
会場では話題の「保護犬フォント」限定ステッカーも配布🐶
新書体の圧倒的な存在感をぜひブースで体感してください‼️… pic.twitter.com/OaQyTTogVX

写真に写っていない総合カタログなどもあります。右端に写っているのは不織布製のバッグ。展示会ってパンフレットなどをたくさんもらうので、こんなふうにしっかりしたバッグで資料がもらえるとうれしいんですよね。

さまざまな書体で「私」を意味する多種多様な言葉がスクリーン印刷されていて、これを見ているだけでも楽しいんです。
保護犬フォントに注目
それから、こんなシールももらえます。

これは台湾でつくられた「保護犬フォント」。
\無料配布開始‼/
— DynaComware Japan (@dynacomwareJP) February 9, 2026
台湾で話題の保護犬フォントが日本上陸🐶
一文字一文字が保護犬のポーズで出来ているんです🐕
見ているだけで癒やされるし😌使うだけで支援の輪が広がります🫶
ダイナフォント🐾DF RunGoGo Type
非営利なら無料でお迎えできます🏠🐕
ぜひPCでご活用ください💁

私はとくに「Y」と「W」が好きです。かわいいですね。
● 厚さ15mmの書体見本帳や個性派グッズがもらえる!/モリサワ
そしてすぐお隣にあるのがモリサワのブースです。

こちらではかならず写真右上に見えている「モリサワ」ロゴのあたりを目指しましょう。

ここを目指してください。そしてQRコードを読み取り、アンケートに答えましょう。
本日18日から20日まで、サンシャインシティ(池袋)で開催される「#page2026」に出展✨
— モリサワ【公式】 (@Morisawa_JP) February 18, 2026
ブースでは新書体や各種フォントソリューション、研修プログラムなどもご紹介します💁
またアンケートご回答の方に「Morisawa Fonts書体見本帳2025–2026」をプレゼントします📘… pic.twitter.com/yXUId6XtzC
そう、アンケートに回答すると、あのぶあつい書体見本帳がもらえるのです。ただし、各日数量限定なので、予告なく終了することがあるそうです。どうしてもほしい! という方は早めに行ったほうがよさそう。


中身はこんな感じです。なにしろ収録書体数が多いので、ながめているだけで時間が過ぎていきます。楽しいですよ。
バリアブルフォント体験ゲーム

なんだかイコライザーみたいなものが見えますね。展示を見ていたら「ゲームをしていきませんか?」と誘われて案内されたのがここ。モリサワが2025年2月にリリースしたバリアブルフォント「DriveFlux」の体験コーナーです。
ゲームは、パソコンの画面に表示された「印刷」「モリサワ」などの文字にぴったり形が合うように、バーを上げ下げして時間内に調整するという内容。バーはそれぞれ「DriveFlux」の可変軸である太さ(Weight軸)や横画の太さ、傾斜の度合いやカーブデザインの形状を調整できるようになっているのでした。
最初はわけがわからなくて、まごまごしているうちに時間終了になり、それでも40点(全然合ってなかったのに、やさしい……)。2回目のチャレンジでは86点で「本日のハイスコアです」とおだてられて、楽しく終えました。バーを上げ下げすることで自在に文字が変わるのが体感できて、「これがバリアブルフォントか〜」と実感できます。
モリサワオリジナルグッズがすごい!
それから、グッズ! ブースでアンケートに回答したり、フォントやサービスのお話などをうかがうともらえるグッズが個性的!

ス、スポンジです。これは「ゴナライン(写研フォント)」。

断面もかわいすぎませんか!
パッケージ裏面の説明書きに「料理の片付けや掃除に使ったり、飾ったりしてお楽しみください」と書かれていますが、片付けや掃除になんて使えません……!(飾ります)
それからこちら。

「書体原図用紙メモ」です。書体制作を行う際にもちいられた原図用紙をモチーフにしたメモ帳。上のふたつは表紙のデザイン違いで、中身はおなじです。

これであなたも書体デッサンし放題です。
● 満を持して登場の新書体。自分で押せる楽しいノベルティも/イワタ
そして展示ホールDもそろそろ終わり……という最後のところに、え、石碑のようなものがある……?

4月10日リリースのふたつの新書体
びっしりと石碑を埋めるこの文字は、この4月10日にリリースされるイワタ新書体のひとつ「鄭道昭(ていどうしょう)」。1500年前、中国の雲峰山の岩壁に刻まれた石の質感が特徴的な文字で、鄭道昭は書家の名前です。そしておどろくことに、〈単なる「手書き“風”フォント」ではなく、実際に約9,000字に及ぶ文字を書家・大庭紀霽(おおば きせい)氏により手書きされています〉とのこと! 合成作字をせず、ぜんぶ大庭氏が原字を書いているのだそうです。
そののびやかさを失わないように、ときには全角の四角をはみださせ、筆書の勢いをそのままに、太さや寄り引きを調整して、組んだときに美しいようデジタル化したとのこと。しかも字形が2種類あるんです……と、くわしく書き始めると止まらなくなりそうなので、くわしくはイワタnoteをごらんください。専用サイトもあるそうです。


そして「鄭道昭」とともに4月10日にリリースされるのが「つづり」。こちらは万年筆風フォントです。〈達筆な人がさらりと書いたような、明るくて読みやすいフォントです〉とパンフレットの説明にあるとおり、まず、文字がうつくしい。このフォント、書体設計士でありイワタ顧問の橋本和夫さんがモノライン(1本線)で手書きした文字をベースに、同社デザイナーの坂口ゆかりさんとデザイン部で万年筆で書かれたような肉づけをし、エレメントを整えていったとのこと。
そしてなんといっても大きな特徴は、自由に色が変えられる通常のアウトラインフォントのほか、万年筆のインクの濃淡を表現したカラーフォントが複数色用意されているということ。

どう見ても、ほんとうに万年筆で書かれたようです。この濃淡の調整もかなり大変だったそう。くわしく知りたい方は専用サイトをどうぞ。
活版風印刷体験ができる
そしてイワタのブースでは、カードに活版風印刷体験ができます。

用意されたなかから、好きな書体の版を選び……

小さな活版印刷機にスタンプパッドでインクをつけた版をセット。さらに反対側にカード紙をセットして、左側についているレバーをギューッと下げます。すると……

きれいに押せました! 楽しい!

ほかにもノベルティとしてしおりが用意されていますよ。

ふっかふかのクッション紙に、キュッと活版印刷。すてき!
もちろん書体見本やパンフレットなど各種資料ももらえます。担当者の方が新書体について熱く語ってくれますよ。
……いかがですか。2階のフォント関連3社をまわっただけで、ここまで堪能できます。書いていてふたたび興奮してしまいました。
4階におもわぬ出会い!/リコーPFUコンピューティング
そして、文字フォント関連は終わりかなとおもいつつ、展示ホールC(3階)、展示ホールB(4階)をまわっていきました。余談ですが、デジタル印刷機や製本機、グッズ製作機など、さまざまな実機が置かれていて、各種デモや印刷加工サンプルが見られます。私が今回「おお!」とおもったのは、ホリゾンのブースに置かれていた無線綴じ機。丁合された折丁を手投げで入れる製本機なのですが、それを自動で投入するための大きなアームが開発されて、せっせと無線綴じ機に入れている姿を見たことでした。おもしろかったです。
さておき、そろそろ最後の4階も終わりというところで、「フォントサブスク」の文字が目に飛び込んできました。

みなさんのパソコンに「HG」で始まるフォントは入っているでしょうか。それがリコーのフォントです。同社では社内にデザイナーがいて、オリジナルフォント開発をおこなっているそうなのですが、この6月からついにサブスクサービスを開始予定なのだそうです。
ドットフォントがTrueTypeに

たとえばこんなドットフォントも、TrueTypeで使えるようになるそうです。ブースでは「お試しフォント」のチラシももらえるので、試してみたい方は4階に立ち寄るのも忘れずに。

ちなみに、ブースでお話をした方対象ですが、かわいいオリジナルサコッシュも用意されていましたよ。
page2026は、文字フォント好きにも楽しいイベントでした
そんなわけで、ずいぶん長いレポートになってしまいました。本来であれば何回かに分けたほうがよいのでしょうけれど、なにしろ会期が明日(2/19)、明後日(2/20)とあと2日なので、あわてて書いた次第です。
行こうかどうしようかとおもっている方のすこしでもお役に立てたらうれしいです。上にちらっと書きましたが、印刷や製本、各種加工などの実機とそのデモもたくさん見られるので、文字やフォントだけでなく、印刷に興味のある方は(というか、そちらがpageのメインですね)のぞいてみると楽しいかもしれません。
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