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心が折れた大雨の悲劇から、サンボマスターに救われた【フジロック2日目】

突然の土砂降りに着替えが水没…。油断が大惨事を生んだ日。しかし、その絶望状態を吹き飛ばしてくれたのは、大好きなアーティストの至近距離でのラジオ公開収録と、サンボマスターの熱いMCでした。

トラブルも含めて、やっぱり最高だったフジロック。波乱と感動が詰まった2日目の様子をご紹介します。



▼ 前日の記事はこちら


民宿から会場へ


朝は9時半頃に起きて、10時に民宿をチェックアウト。宿の方がバスで越後湯沢駅まで送迎してくれました。駅に着いたら、前夜祭の日と同様にマツモトキヨシに寄って凍った飲み物を補充。熱中症対策はばっちりです。

越後湯沢駅から会場の苗場までは、また「南越後観光バス」という路線バスを使い、シャトルバス待ちの行列に並ぶことなくバスへ乗車。座席にも座れて快適!…だったのですが、苗場までの道が渋滞していました。バスに揺られること約1時間、ようやく到着したのはたしか11時半頃でした。


12:00 朝昼ごはん


鯖サンドの写真
SABASAND BAR(鶏の陣)

苗場に無事に着いてゲートへ向かう途中、THE PALACE OF WONDERで朝ごはん。ずっと気になっていたサバサンドを注文しました!これはトルコ生まれの柏崎育ちと言われる、新潟県柏崎市のご当地グルメだそう。

鯖サンドの写真
サバサンド(¥800)

ソースの染みた鯖が1匹丸々入っていて、想像以上にボリュームたっぷり!塩味も効いていて美味しかったです。

フジロックゲートの写真
12時半 ゲート通過


13:00 「君島大空 合奏形態」


開始時間前にGREEN STAGEへ。楽しみにしていた「君島大空 合奏形態」は、わりと前列側でリハーサルからじっくり聴けました!本番になるとメンバー全員が着替えて登場!

君島大空合奏形態リハ中の写真
君島大空合奏形態 リハ中

君島には私の大好きな「King Gnu」ベースの新井和輝さんがおり、普段のKing Gnuにいる時とは違う姿が見られて新鮮な感覚に。また、ボーカルの澄んでいながらも意志がこもったような芯のある歌声や、バンド全体の音に浸ったりもできました。

演奏終了時に、ステージセンター前にメンバーが出てきて、4人そろってお辞儀をしていたのも胸熱な光景でした。


〜悲劇のはじまり〜


GREEN STAGE後方に荷物を置き、拠点の設置が完了。今日は晴れ予報だったし、とりあえずこれから少しだけ歩く予定だからいっか!と、雨具を持たず、拠点の荷物もホイル焼きにせず(レジャーシートで包まず)、帰ってきたらすぐ座れるようにそのまま置いて出かけました。

はい、お察しの通りですが、ヘアアレンジだけしてもらったらすぐ戻るつもりだったのです。のちの悲劇も知る由もなく、WHITE STAGE奥のGYPSY AVALONエリアへと向かいました(まあまあ遠い場所ですね)。


通りすがりで出会った「Balming Tiger」


途中、WHITE STAGEでたまたま見かけたのは「Balming Tiger」という多国籍なオルタナティブK-POPバンド。ステージパフォーマンスがとても面白くて一瞬で惹きつけられました。

Balming Tiger「buriburi」のダンス中の写真
Balming Tiger「buriburi」のダンス中

特に「buriburi」という曲の中毒性と、クセになるダンスに見入ってしまいました。 その後もずっと見ていたかったのですが、そろそろヘアアレンジに行かなくてはと思い離脱。この判断が、大後悔の中でも少しは救われることとなりました。

フジロック後、改めて彼らの曲を聴きまくりましたがこの曲「SEXY NUKIM」も好き。


15:00 突然の土砂降りに心が折れる


GYPSY AVALONエリアを進み、NGOヴィレッジにある「世界の医療団」という団体のテントに着いたその瞬間、突然の土砂降り。テントの下でなんとか雨宿りできましたが、もう少しBalming Tigerを聴いていてあと数分遅れていたら、ずぶ濡れになっていたところでした。間一髪。

一方で、レインコートを持ってこなかった後悔と、置いてきた荷物が雨でずぶ濡れになっている状態を想像して完全に心が折れました。私のバックの中には明日の着替えが入っていたのです。

私のバックは防水の生地ではあるもののチャックがないので、雨水が流れ込んでいる可能性大。友人のリュックにいたっては防水仕様ではないため、もっと悲惨なことになっているかもしれません…。

急な強い雨だったので、短期間にザーッと降ったら止むだろうと思いましたがなかなか雨は止まず。心が折れた状態のままヘアアレンジをしてもらいました。

「世界の医療団」は、国境なき医師団から枝分かれした団体のようで、長期的な支援をしているとのこと(国境なき医師団は急性期の支援)。
フジロックのNGOヴィレッジに出展し、フェスにぴったりな髪のセットをしてくれる「ヘアアレンジ体験」を行う(寄付 500円〜)。

髪を編み込んだり三つ編みにしてくれたり。ヘアアレンジが苦手な私にとっては興味がある体験だったので、昨日から狙っていました!

ヘアアレンジの写真
本格的なヘアアレンジが完成

ヘアアレンジは無事に出来上がったものの、まだ雨は降り続いています。もう外へ出るしかなかったので、タオルを頭にかぶって覚悟を決め歩き出しました。幸い、少し雨が弱くなったタイミングだったのが救い。

ヘアアレンジ後の写真
ハハハ...

未だに現実を受け止められていませんでしたが、ようやく拠点まで戻るとやはり荷物は水浸し状態に。バックを逆さまにしてみると、茶色い水が流れ出し、着替えは泥水で水没。さらにショックを受けましたが、雨が降った時点でもう心が折れていたのでレインコートだけサッと取り、次へと向かいました。


16:30 「勢喜遊 & Yohji Igarashi」の公開収録ラジオ


16時半から始まる勢喜遊さんとYohji Igarashiさんのラジオ公開収録を目指してOASISエリアへ。30分前には着いて、最前列をゲットすることができました。収録の開始時間が20分ほど押していたので少し待ちます。

そして、私のフジロック最大の楽しみである、最終日深夜に出演予定の「勢喜遊 & Yohji Igarashi」のおふたりが登場!あまりの近さにドキドキが止まらず、至近距離でのトークに集中するのがやっとでした。

「勢喜遊 & Yohji Igarashi」の公開収録ラジオの写真
「勢喜遊 & Yohji Igarashi」の公開収録ラジオ

この回は、いいちこ提供だったので「いい茶こ」などを片手に出演者さんやリスナーたち全員で飲みながらやろうというコンセプト。「yo!(酔う!)」という乾杯のかけ声があり、ラジオ中も勢喜さんがナイスなタイミングで連発していて面白かったです。

ラジオ内の対談では、ユニット結成の経緯、深夜に踊れるダンスミュージックを届けたいという想い、そしてフジロックで観たステージの話まで、初めて聞くお話が盛りだくさん。勢喜さんが「君島大空合奏形態」を聴いて泣いたという話にもびっくり。一瞬でメンバー愛を感じました(同じKing Gnuメンバー)。

先ほどはあんなに後悔で気持ちが沈んでいたのに、ラジオ収録を聞くうちに顔も心も緩んでいました。ドキドキとわくわくで上書きしてくれてありがとう。

レインコートを着ている写真
感謝(↑笑顔が戻っています)


17:45 軽食タイム


FIELD OF HEAVENの写真
FIELD OF HEAVEN
FIELD OF HEAVENの写真
しゃぼん玉が綺麗

ラジオ終了後は、気分が落ち着いたおかげか小腹が空いたので軽食を食べに。雨に濡れて寒かったのでお酒を飲みました(余談:度数の強いアルコールを飲んで体を温めていたという別の友人の話を思い出します。寒い土地を生き延びる術だそう)。

PRIMALというお店の写真
PRIMAL
キューバサンド(¥1,000)とサングリア

FIELD OF HEAVENの前でサングリアを飲みながら、友人とキューバサンドを半分こ。アルコールで体が温まってきました。その時鳴っていたのは「THE SKA FLAMES」の軽快なサウンド。そして気づけば雨も止んでいました。

雨上がりのFIELD OF HEAVENの写真
FIELD OF HEAVEN


18時半頃からはORANGE ECHOにて「Kim Oki (guest 折坂悠太)」のステージへ。ところがORANGE CAFÉに着くと、雨の影響で地面は田んぼ状態。「泥だらけで1番ひどいエリアに来てしまった」とすぐに悟りました。人もガラガラになってしまい過疎状態で、このエリアのお店は売り上げが落ちてしまって大変だろうなと、心配になるほどでした。

泥だらけのORANGE CAFÉの写真
ORANGE CAFÉ
泥だらけのORANGE ECHOの写真
ORANGE ECHO
泥だらけのORANGE ECHOの写真
裸足で歩く強者もいました


お次は甘いものが食べたくなったので、AVALON FIELDにあるクレープ屋さん「ØC tokyo」へ。無農薬小麦を使用した生地と自家製あんこを使ったクレープが体に優しい気がして美味しかったです。

あずきバターミニクレープの写真
あずきバターミニクレープ(¥800)


▶︎ ファッションスナップ

クレープを食べていると、白いワンピース姿が目にとまったようで、お恥ずかしいですがファッションスナップの写真を撮ってもらいました!ORANGE ECHO前を歩いてきたので、サンダルには泥がしっかり着いていますね。

フジロックのおすすめグッズとしてTEVAのサンダルを紹介しましたが、本当は首からかけているコブマスターのドリンクホルダーを推したかったのが本音です。その時は恥ずかしくて頭が回っていませんでした。

でもTEVAのサンダルの厚底タイプも、クッション性があったのでノンストレスで歩きやすく、おすすめです!(1日約20kmずつ歩いても痛くなりませんでした、あとで4日間の歩行距離を載せようと思います)

▼ 最後にもし覚えていたら、読んでみてください!


恐るべし「山下達郎」の観客動員数


その後、GREEN STAGEの後方を通ってRED MARQUEEへ移動しようとしたところ、ちょうど山下達郎さんの演奏中で大混雑!

ステージエリアからはみ出るほどの多数の観客で、通路はパンクしそうなくらいぎゅうぎゅう。ある程度までは進めたものの、途中で完全に流れが止まり、身動きが取れなくなって立ち往生状態に。四方八方から押されるものの全く進まない。ものすごい数の人が集中し、通路が完全に塞がった異常な事態でした。

通路から逸れて山側から観客の合間を通っていこうとした人もいましたが、山下達郎さんをゆっくりイスで聴いている人に申し訳ないとも思い…。ですが人の圧に耐えられず、結局山側に避難してぎゅうぎゅう状態から離脱しました。

そしてなんとか19時半頃にRED MARQUEEへ辿り着き、無事にサンボマスターに向けて待機することができました。本当に息が詰まった恐ろしい時間で、友人は「土砂降りの雨よりも怖かった」と…。


〜完全復活〜

20:10 「サンボマスター」


サンボマスターのステージは、想像していた以上に本当に熱かったです。曲をみんなで歌って熱狂したのがとても盛り上がったのですが、それよりも山口隆さんのMCに感動。熱い想いを聞きながら、とある部分が私のもやもやしていた部分に響き、涙が出そうになっていました。

そして途中でサプライズが。ふたりのロックンロールの神様「甲本ヒロトさん&真島昌利さん」が登場し、会場からは大きなどよめき。

甲本ヒロトさん&真島昌利さん登場の写真
甲本ヒロトさん&真島昌利さん登場
甲本ヒロトさん&真島昌利さん登場の写真
大熱狂の共演

「全員優勝!」とみんなで叫ぶ、熱いコールも印象的でした。

熱いステージでみんなと一体となり、雨で心が折れていたのがやっと完全復活。ド直球で熱意のこもったMCのおかげで人生においても前向きな気持ちになれた、大事な瞬間でした。本当に、山口さんの言葉を聞くために来たかのような最高の土曜日の夜になったのでした。フジロックに来て良かった…。


23:00 ゆったり休憩しつつ夜食


Vegas In Milkの写真
Vegas In Milk

サンボのライブ後はPALACE ARENAへ移動し、「Vegas In Milk」というバーで白ワインを飲みながら座って休憩。

ROOKIE A GO-GOの写真
ROOKIE A GO-GO
ROGER BONG (ALOHA GOT SOUL)の写真
ROGER BONG (ALOHA GOT SOUL)

ROOKIE A GO-GOをちら見したり、CRYSTAL PALACE TENTに入ってDJ「ROGER BONG」を聴いたりなど、ゆったりできました。ROOKIE A GO-GOで聴いたバンドは演奏スタイルが面白かったですね。


23時、お腹が空いたのでYELLOW CLIFFで夜食を。「カレーショップ」でもつ煮、「長城菜館」で台湾まぜそばと台湾ルーロー飯を購入。ガッツリ食べて明日に向けての元気をつけました。

カレーショップの写真
カレーショップ
もつ煮の写真
もつ煮(¥500)
長城菜館の写真
長城菜館
台湾まぜそばと魯肉飯の写真
台湾まぜそばと魯肉飯(各¥1,200)


24:30 「Night Tempo」


そして日付が変わって24時半、RED MARQUEEで「Night Tempo」のステージがスタート。

「Night Tempo」は、80年代の日本のポップスをダンス・ミュージックに再構築する「フューチャー・ファンク」のシーンから登場した、韓国出身のプロデューサー兼DJ。昭和ポップスの魅力を現代に届ける存在として注目を集めている。

深夜のRED MARQUEEの写真
深夜のRED MARQUEE

私自身、昭和のレトロ感やシティポップが大好きなので、昭和グルーヴをメインとしたステージはまさにツボ。知っている昭和の名曲がたくさん流れ、しかもダンスチューンにアレンジされていて本当に楽しい時間でした!

「君は1000%」が特に好きです。

こちらも好き。
Night Tempo Remix3年目の浮気(XのPostより引用)

また、バックスクリーンの映像も面白くて、ノリノリになりながら目でも楽しめました。エヴァンゲリオンで有名な「残酷な天使のテーゼ」が流れた時は「逃げちゃ駄目だ」がスクリーンいっぱいに表示されていたり、曲に合わせたレトロな映像や「提供」の文字が懐かしかったり。全身でNight Tempoの世界観に没入できました。

Night Tempoの写真
逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ
Night Tempoの写真
“提供” 夜韻

運良く最前列にいられたので、柵に寄りかかりながら体力を温存しつつ、心から音に身を任せていたら気づけばあっという間に25時半。深夜の苗場で、昭和グルーヴに包まれて踊って盛り上がった時間は、間違いなくこの日のハイライトのひとつでした。

続けて、Night Tempoは26:30〜27:30までGAN-BAN SQUAREにも出演予定でしたが、明日もあるのでそろそろ休憩を取らないと…と思い会場を去ります。宿がないので近くの銭湯へ。そう、宿を取らなかったのは深夜のNight Tempoを聴きたかったからなのです。


26:30 銭湯到着


この日の締めは雪ささの湯。フジロック期間中は24時間営業をしてくれる貴重な銭湯です。寄り道しながら少し歩き、到着したのは深夜2時半頃。ところが、シャワーからお湯も水も出ない・下の蛇口からはお湯が出ないというトラブルが発生中。店員さんが別施設の利用を勧めていましたが、他の当てもないためそのまま入ることに。

深夜にも関わらず混んでいましたが、トラブル発生中のためタオルはサービスしてもらえました。着替えなどが水没していた私にとってはすごくありがたかったです。

銭湯内では、やはりお湯は出ませんでしたが、かろうじてぬるま湯が下の蛇口から弱々しく出ていたので、洗面器にぬるま湯を溜めて苦労しながら髪と体を洗い、4時前には仮眠に入りました。


さいごに


今日はフジロックの洗礼をダイレクトに受けた日。初心者の分際で油断したのが大失敗でした!先輩フジロッカーさんからしたら、やれやれと思っていることでしょう…。

心が折れたあの瞬間はどうなることかと思いましたが、熱いMC、心から盛り上がった音楽、美味しいごはんに救われました。フジロックは、何があるか分からないし思い通りにいかないことすらも思い出に変えてくれる、そんな当たり前のことを実際に体験して改めて学びました。

雨のボードウォークの写真
良い思い出

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ラスト、大興奮の最終日3日目へ続きます!

▼ 次回はこちら

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