#314 snap / SONY α7Ⅴ 〜 壁を面で捉える、時代も捉える 〜
こんにちは。遺跡発掘と埋蔵文化財の写真を撮るというお堅いお仕事をしながら、「猫撮り」と「街撮り」を楽しんでいる、Yurihiro Yoshida です。
本日は、「壁と時代」のお話です。お付き合いいただけると嬉しいです。この記事で使用している機材は「SONY α7Ⅴ+ Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」です。
壁を面で捉えるスナップについては、これまでにも何度か記事にしています。
記事にはしていないものの、相変わらず壁に面で向き合いながらスナップを続けています。
僕にとって壁スナップは、構図の訓練であり、スナップ中のちょっとした気分転換でもあります。
そんな壁を撮り続けているうちに、実は壁を面で捉えることは、時代も一緒に捉えているのではないかと思うようになりました。
例えば、このモルタルの外壁です。

補修の跡からは、建物が歩んできた時間の積み重ねを感じます。
そもそも最近では、モルタルの外壁そのものを見かける機会も少なくなってきたように感じます。
次はタイル張りの外壁です。

タイルの質感や意匠そのものに時代を感じますし、ヒビの入り方やシャッターの錆からも、長い時間が流れてきたことが伝わってきます。
こちらもモルタルの外壁でしょうか。

退色した色合いと細かなヒビが、この建物が過ごしてきた年月を静かに物語っているようです。
時代を感じさせるのは、外壁の素材や傷みだけではありません。
建物そのものの形やつくりにも、その時代らしさは表れています。

壁に面で向き合うという、一見するととてもミニマルな行為。
でも実は、それは建物全体に向き合うことでもあり、さらに言えば街全体に向き合うことでもあります。
そして突き詰めれば、その街が歩んできた「時代」に向き合うことなのではないか。
そんなふうに思いながらシャッターを切っています。
少し大袈裟に聞こえるかもしれません。
でも、それくらい大袈裟な気持ちで壁に向き合った方が、壁を撮ることがもっと面白くなるんです。
それなら、それで良いのかなと思っています。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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