長男が黙って前を向いた日・ 否定の中で見つけた、自分の道
長男が中学生の途中から
自分のこの先に希望が持てないかのように
静かになってしまった。
遠くの高校に行きたいと言われたことがあった。
でも、長男のその意思が
どこまで本気なのか
私には分からなかった。
お金にも余裕がなく
その意見を聞いてあげることはできなかった。
地元の高校に進学した長男は
すぐにバイトを始めた。
そこで出会った、ある店のマスター。
いい意味で
「こんな大人もいるんだ…」
そう思ったらしい。
そこから、長男の未来への希望は
少しずつ開かれていった。
それでも、アイツの否定は止まらなかった。
けれど、長男はもう前の長男ではなかった。
色々なことに、言い返すようになった。
それでもよく喋るアイツは
今度は自分はバイクの免許も持っていたと
そんな自慢を長男に嫌味のようにぶつけてくる。
そして長男は、バイクの免許を取った。
アイツはそれでも褒めることは、もちろんしない。🔗
本当は
高校生がバイクの免許を取ることは
許されていなかった。
だから、隠れて取った。
アイツがあまりにも煽るから
見返してやりたかったのかもしれない。
バイトをして
自分でお金を稼ぐことを知った長男。
学校は好きじゃなかった。
意味を失っていった。
そして、学校を辞めたいと言い出した。
バイクの免許を内緒で取ったことへの
罪悪感もあったのかもしれない。
「辞めて、バイクで旅に出る」そう言った。
私は、長男の将来が
心配だったから
辞めてほしくなかった。
でも、長男の意思は強かった。
長男もまた、私と同じように
「何もできない」と言われて生きてきた。
そんな長男が、一人でバイク旅に出る。
続きは、また。
