『PUIPUIモルカー』において、なぜシロモとテディは“不動の人気キャラ”となったのか【前編】
◼️モルカーを愛する全てのファンへ
noteを始めて最初に向き合うべき作品が、
私にはあった。
それが、私が心から愛してやまないコンテンツ――『PUIPUIモルカー』だ。
今回は、本作のエピソードでの各キャラクターの活躍やSNSでの反応などをもとに、私なりの視点から、この作品の魅力を掘り下げていきたい。
その中でも今回焦点を当てるのは、
作中屈指の人気キャラクターである
「シロモ」と「テディ」である。
……とはいえ、先にひとつだけ断っておきたい。
モルカーは全員、等しく、圧倒的にかわいい。
むしろ、かわいいを通り越してカッコいいとすら思っている。
その前提の上で、あくまでエンタメとして読んでもらえたら嬉しい。
さて、そもそも『PUIPUIモルカー』とは、2021年1月に放送が開始された、「見里朝希」監督によるストップモーションアニメである。
世界観としては、モルモットと車を融合させたような存在「モルカー」が、人間社会の中でペットや乗り物として生活する日常を描いた作品なのだが、シーズン1、2に出てくるモルカーは全て、羊毛フェルトで作られているのも特徴だ。
しかもこの作品、1話あたりわずか3分足らず。
シーズン1は12話のみの制作だったにも関わらず、その愛らしいビジュアルと無邪気で尊い行動、そしてストップモーション制作ならではの膨大な制作工数なども話題となり、大きな注目を集めた。
そして本作には多くの魅力的なモルカーが登場するが、その中でも高い人気を誇る存在が――
「シロモ」と「テディ」である。
実際、ファン投票系の人気調査では、
1位:シロモ 2位:ポテト 3位:テディ
もしくは
1位:シロモ 2位:テディ 3位:ポテト
という結果になるケースが多く、その人気の高さは、本作の主人公「ポテト」と同等もしくはそれ以上であることが客観的にも確認できる。
特に「シロモ」は、
「怖がりで、トラブルに巻き込まれやすい」
という性格が強く印象に残るキャラクターだ。
いわば“守ってあげたくなる存在”。
この「不憫さ」と「かわいさ」の両立こそが、多くのファンの支持を集めている大きな理由の一つだろう。

では、なぜこの2キャラは、不動の人気キャラとなったのか?
ここを紐解いていこうと思う。
なお、シーズン2となるDS版や、3Dビジュアルとなる映画版では、追加のメインキャラが存在しているが、今のところ、全シリーズを通してメインキャラクターとして位置付けられているのは、上述した2キャラの他に
・主人公の「ポテト」
・単独主役回最多の「アビー」
・しっかり者のおしゃれ女子「チョコ」
となっている。
この5キャラは登場回数も活躍も特に多い存在だ。
…ちなみにこれは完全なる余談となるが、
一部ファンの間では、上述のメイン5キャラに
「救急モルカー」と「パトモルカー」
を加えた7キャラを、“神7”と称することもある。

チョコ、パトモルカー、救急モルカーの通称“神7”が!
◼️「シロモ」と「アビー」を前面に打ち出した制作側の意図とストーリー戦略
さて、「シロモ」や「テディ」の人気を語る上でも、主人公の「ポテト」以外で絶対に避けて通れないのが「アビー」と「チョコ」の存在だ。
メイン5キャラの中で、「アビー」と「チョコ」に魅力がない、あるいはキャラが弱い
――断言してもいい。そんなことはあり得ない。
SNSを見ても、“アビーに魅了されたファンは決して少なくない”し、チョコを好む層には、いわゆる“コアな上級者ファン”が多い印象がある。
では、なぜなのか。
その疑問に対する答えとして、私が強く感じているのは――
“制作側は『PUIPUIモルカー』という作品を、「シロモ」と「アビー」を前面に打ち出して売り出したかったのではないか”
――という点だ。
なぜなら、本作最大のセールスポイントのひとつが、“かわいそかわいい”という要素だからである。
その象徴的なポジションにいるのが、
トラブルに巻き込まれがちな
「シロモ」と「アビー」だろう。
ただ制作側としては、より中心に据えていたのは「アビー」だった可能性が高い。
それを裏付ける材料として、シーズン1において「アビー」は、単独主役回数で主人公「ポテト」を上回っている。
これは、「アビー」が他のモルカー以上に活躍の機会が与えられていたことを如実に示している。
⸻
【シーズン1の単独主役を務めた回数】
🔸ポテト:第1話・第12話 → 合計2回
🔹アビー:第3話・第5話・第10話 → 合計3回
⸻
もちろんこれは、「アビー」自身が『PUIPUIモルカー』という作品と相性が非常によかったため、結果的に中心に据えられる回数が増えた可能性も十分に考えられる。
ただ、ここで一つの“仮説”が浮かぶ。
それは、
“活躍させればさせるほど、人気が伸びるとは限らない”
という現象だ。
ではなぜ、制作側イチオシだった可能性のある「アビー」や、ハイスペックおしゃれ女子「チョコ」よりも、他の3キャラの方が結果的に人気となったのだろうか。
先に結論を述べると、私はこう分析している。
「アビー」に関しては、
“制作側が意図して活躍の場を与えすぎてしまった”こと。
「チョコ」に関しては、
“なんでもそつなくこなしすぎるが故に、単独主役回が存在しなかった”こと。
この仮説についての詳細な解説は、
今後のお話で深く掘り下げていく予定だ。
次回は、
“なぜ人は守りたくなる存在に心を奪われるのか”
その心理構造まで踏み込んで、解き明かしていく。
もしよければ、この続きも読んでもらえたら嬉しい。

奪い合いに勝利しニンジンを食べるチョコと、
戦いに敗れ食事にありつけず虚無状態のアビー。
▼次回のお話【中編①】はこちら
https://note.com/zonzonzonmo_chan/n/n7b23828d8cd7
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