広州東駅
| 広州東駅 | |
|---|---|
|
中国国鉄の駅舎(2024年6月) | |
|
こうしゅうひがし Guangzhoudong | |
| 所在地 |
|
| 所属事業者 |
中国鉄路広州局集団公司(中国国家鉄路集団・駅詳細) 広州地鉄集団有限公司(広州地下鉄・駅周辺) |
| 広州東駅 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| 繁体字: | 廣州東站 |
| 簡体字: | 广州东站 |
| 拼音: | Guăngzhōudōng zhàn |
| 発音: | グアンヂョウドン ヂャン |
| 英文: | Guangzhou East Railway Station |
広州東駅(こうしゅうひがしえき)は、中華人民共和国広東省広州市林和中路に位置する、中国国鉄(CR)と広州地下鉄の駅。駅には一日あたり230本以上の旅客列車を発着しており、そのうち180本以上が和諧号による広州深圳間の都市間列車である。駅の南側は広大な再開発地区となっており、超高層ビルが林立している。
利用可能な鉄道路線
[編集]歴史
[編集]1937年1月、国民政府は西聯駅(のちの棠渓駅)から沙河、石牌、魚珠を経て黄埔港に至る黄埔支線の建設を開始したが、軌道はまだ敷設されていなかった。同年8月より、前月に勃発した日中戦争への対抗を目的として、援蔣ルートを経由した物資を中国内地へ輸送をしやすくする目的で、九広鉄路と粤漢線を接続させることに同意した[1]。当時、黄埔港支線にはまだ軌道が敷かれていなかったため、既に完成していた施設を利用して、同年8月20日に全長14kmの連絡線が建設された。
1938年10月21日、日本軍は南下侵攻によって広州を占領し、中華民国の国民革命軍の飛行場であった広州天河飛行場も同時に日本軍によって接収された。1940年の飛行場拡張による路線のルート変更によって、広北連絡線との接続地点に設置された天河駅が広州東駅の直接のルーツである[2]。当時の駅は小規模な途中駅で、線路2本と小さな平屋のみを有する貨客両用の駅であった。

中華人民共和国成立後、九広鉄路が広深線と改称されたのと同時に、線路設備と規格の向上が進められた。1953年には構内の線路2線が増設され、合計4線となる。1970年代にはさらに5本の線路を増設する貨物ヤード構築により、貨物主体の駅となった。 1974年には広州駅に新駅舎が供用開始されたことによって、広深線の起点も同駅に変更される。当時、広州東駅の前身であった天河駅は広深線上の四等駅に過ぎず、旅客列車に関しては僅か1日1往復が停車するのみの駅であったが、貨物業務は非常に活発で、軍用物資、大型貨物も含めた1日150両以上の貨物を取り扱っていた[3]。
1983年、広州において1987年に第6回中華人民共和国全国運動会を開催することに決まる。開催地である天河体育中心から広州駅までの距離が離れていたことから、同会場近くに旅客駅を新設する案が浮上した。しかし当時、共産党幹部内では「一つの都市に鉄道旅客駅は一つだけで十分」という考えがあったことから、計画は長らく実施されなかった。1987年初頭の同大会開幕半年前になってようやく広深線の複線工事と並行しての駅工事が開始され、半年間で2階建ての新駅舎と新ホームが建設され、大会開幕直前に供用開始された[3]。
当時、多くの旅客が当駅が広州駅と別の駅であることを知らず、誤って広州駅行きの切符を購入するなどの混乱があったため、1988年4月1日に鉄道部の承認を得て、駅は広州東駅へと改称された[3]。1989年末時点では、広州東駅は三等駅となり、23本の線路と2面のホームを有する駅となっていた。旅客施設としては待合室、発券窓口などを備え、総面積3867平方メートルであった[4]。
1980年代末から深圳経済特区の急速な発展に伴い、広深線の旅客流量は年々増加した。しかし当時の当駅は旅客ホームは2面のみ、広州深圳間は1日7往復の列車しか運行されておらず、旅客需要を満たせていなかった。輸送能力の向上を目的とした工事が1993年6月に着工し、工事期間中も駅は通常通りの旅客業務を継続した。1996年1月に国内列車用の待合コンコースが完成し、同年3月に一部供用を開始、同年9月に全面完成した。 完成後の駅は、当時中国最大規模の駅であった北京西駅に次ぐ規模で、16本の線路と5面の旅客ホームを有し、1日に捌ける旅客数は4-5万人以上に向上した。同年9月28日より、広九直通列車の発着は当駅に変更され、駅構内に出入国管理施設である広州天河鉄路客運口岸が設置される。


1999年6月に駅の地下に広州地下鉄1号線が開通し、旅客は地下鉄に乗り換えて市内中心部へ行くことができるようになった[3]。 2004年から2006年にかけて、駅は再度の大規模改修を実施した。改修後、12の待合室によって、待合室面積は16000平方メートルを超え、同時2万人の旅客を収容可能となった。また、旅客の利便性を高めるため、56基のエスカレーターと7基のエレベーターを設置した。4階の長距離列車旅客用の待合室も全面的に改装され、スーパーマーケット、バリアフリートイレ、喫煙スペースなどの施設が追加された[5]。また、2007年4月からの第6次大規模提速政策によって、広州深圳間の都市間列車増発に備え、新たに島式ホーム(5番)を建設した。
2010年、同年の2010年アジア競技大会開催に合わせ、駅前広場の改修が実施される。全体都市設計の計画に基づき、駅前広場の2層化、東口の改修および外観の整備工事が実施された[6]
2019年、穂深都市間鉄道の開業に先駆け、4階に面積1005平方メートルの同路線用待合室の新設、動車組列車乗り入れに備えた2番ホームの嵩上げ、3・4・7番ホームの舗装および雨よけ屋根の修繕などの工事が行われた[7]。 2021年7月には貨物の取り扱いが終了し、旅客専用の駅となった[8]。
駅構造
[編集]中国国鉄
[編集]| CR 広州東駅 | |
|---|---|
|
1階の1号入口(2021年12月) | |
|
广州东 こうしゅうひがし Guangzhoudong | |
| 所在地 |
|
| 所属事業者 |
中国国家鉄路集団(CR) 広深鉄路股份有限公司 広梅汕鉄路有限責任公司 |
| 管轄鉄路局 | 中国鉄路広州局集団公司 |
| 等級 | 特等駅 |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 単式1面、島式6面16線 |
| 開業年月日 | 1940年 |
| 乗入路線 2(1) 路線 | |
| 所属路線 | 広深線 |
| キロ程 | 8.0 km(広州起点) |
| 所属路線 | 広梅汕線 |
| キロ程 | 0.0 km(広州東起点) |
駅は駅前広場、駅舎(客運大楼)、ホームで構成され、総敷地面積は41万平方メートルである。駅前広場は上層の歩行者用広場、自動車ロータリーを有する下層で構成される。駅舎の総建築面積は114197平方メートルで旅客用設備のほか、商業施設などで構成されている[9]。8つの待合室があり、用途によって4種類に分けられ、異なる列車の旅客を効率的に分流している。
旅客ホームは7面16線の設備を有している。1〜3番ホームは広深線および京広線の長距離列車の着発を扱い、4〜5番ホーム(旧3番ホーム)は広九直通列車の到発を扱っていたが、現在は広州深圳間の和諧号の着発に使用されている。6〜8番ホーム(旧4〜5番ホーム)広州深圳間の和諧号列車の着発を扱い、9〜12番ホーム(旧6〜7番ホーム)は京九線方面の長距離列車の到発を扱っている。甬広高速鉄道の高速動車組列車は、主に11〜12番ホームで着発を扱っている[10][11]。
広九直通列車及び城際直通車は2020年1月に運行停止(その後廃止)となり、当駅から香港への直通列車は一時途絶えていたが、2023年1月に広州東-香港西九龍間の列車として復活した[12]。
広州地下鉄
[編集]| 広州地下鉄 広州東駅 | |
|---|---|
|
H出入口 | |
|
广州东站 Guangzhou East Railway Station | |
| 所在地 |
|
| 所属事業者 | 広州地鉄集団有限公司 |
| 駅構造 | 地下駅 |
| 開業年月日 | 1999年6月28日 |
| 乗入路線 3 路線 | |
| 所属路線 | ■ 1号線 |
| 駅番号 | 116 |
| キロ程 | 18.52 km(西塱起点) |
| 所属路線 | ■ 3号線 |
| 駅番号 | 318 |
| キロ程 | 35.32 km(機場北起点) |
| 所属路線 | ■ 11号線 |
| 駅番号 | 1108 |
| キロ程 | (赤沙起点) |
|
◄竜口西 沙河► | |
1号線・3号線・11号線共に島式1面2線構造。
| G | 国鉄広州東駅 | ||
| 地下1 | 南コンコース ■ 1号線■ 3号線 |
改札口、自動券売機、サービスセンター、駅商店、フライト情報板、駅警備室、セキュリティ | |
| 地下2 | 北コンコース ■ 3号線■ 11号線 |
改札口、自動券売機、サービスセンター、駅商店、フライト情報板、セキュリティ | |
| 1番線 | 1号線 終点駅 降車ホーム | ||
| 島式ホーム、左側の扉が開く | |||
| 2番線 | 1号線 体育中心へ(西塱方面) | ||
| 設備フロア | 3号線の駅設備 | ||
| 地下3 | 6番線 | 11号線 竜口西へ(内回り方面) | |
| 島式ホーム、左側の扉が開く | |||
| 5番線 | 11号線 沙河へ(外回り方面) | ||
| 設備フロア | 3号線の駅設備 | ||
| 地下4 | 連絡通路 | 南北コンコース、1号線・3号線・11号線のホームを連絡 | |
| 地下5 | 4番線 | 3号線 燕塘へ(機場北 or 天河客運站方面) | |
| 相対式ホーム、左側の扉が開く | |||
| 連絡通路 | 両方面ホームを連絡 | ||
| 相対式ホーム、左側の扉が開く | |||
| 3番線 | 3号線 林和西へ(海傍方面) | ||
駅周辺
[編集]
- CITICプラザ - 徒歩10分
- 広州東バスターミナル - 徒歩3分→ (北緯23度09分0.19秒 東経113度19分5.51秒 / 北緯23.1500528度 東経113.3181972度)
- イケア
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ↑ “广东省情信息库:铁路志”. 广东省人民政府地方志办公室. 2012年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月10日閲覧。
- ↑ “广州龙口东路侵华日军飞机库考证”. 广东革命历史博物馆. 2012年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月30日閲覧。
- 1 2 3 4 “广州东站在那天河飘绢的地方”. 新浪新闻 (2003年12月12日). 2020年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月30日閲覧。
- ↑ 廣州交通郵電志編纂委員會 (1993). 《廣州交通郵電志》. 广州: 廣東人民出版社. ISBN 7-218-01141-1
- ↑ “东站功能改造凸显人性化”. 金羊网 (2006年2月16日). 2014年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月30日閲覧。
- ↑ “广州火车东站将大变身”. 南都网 (2010年1月5日). 2015年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月30日閲覧。
- ↑ “广州东站引入穗莞深城际铁路”. 深圳市交通运输局. 2019年6月19日. 2019年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2019年8月4日閲覧.
- ↑ 中国国家铁路集团 (2021). “货价电〔2021〕75号 国铁集团货运部关于修改车站和专用线货运运营条件有关事项的通知(2021013)”. 铁路客货运输(2021 4). 北京: 中国铁道出版社. pp. 78. ISBN 978-7-113-27838-0. "原营业办理限制:不办理煤、焦炭、生铁、水泥、活动物到达,不办理笨重货物发到;修改后营业办理限制:非货运站"
- ↑ “广州东站新增42台售票机 出入口增至5个”. 广州资讯. 2012年11月3日. 2020年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2016年5月15日閲覧.
- ↑ 邓云; 陈亮 (2013). “穗莞深城际铁路引入广州东站的运输组织探讨”. 铁道运输与经济. doi:10.3969/j.issn.1003-1421.2013.02.008.
- ↑ 颜检桢; 王文宪 (2020年9月15日). “穗深城际铁路引入下广州东站扩能改造研究”. 铁道运输与经济.
- ↑ “高鐵推出廣州東新綫.途經東莞” (中国語). 港鐵. 2023年1月15日. 2023年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2023年1月15日閲覧.