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さて、なぜモテないかわかってきたぞ

さて、なぜモテないかわかってきたぞ。
言うまでもないが、自分自身の話である。

人類全体からモテないわけではない

こういうタイトルの記事を書くと、「いやいや、実際はモテるでしょ」とか「経営者なんだからそれなりに」とか、よくわからないフォローが入りそうなので、最初に最近の実績をいくつか紹介しておきます。

先日長い付き合いの女性と食事に行ったときには、酒を飲みながら延々と「なぜ遠藤皇士はモテないのか」を熱弁された。

ネイリストたちと飲んでいたときには恋愛について相談してみたところ、「AIに聞けば?」と言われた。
もちろん半分冗談なのだが、要するに「こいつに恋愛の話をしてもしょうがない」と思われている節がある。

さらに遡れば、高校を卒業するくらいまで女性とまともに話した記憶がほとんどない。
今でもネタで男子校だったと言っているくらいだ。(みんなに怒られそうだけど)

さて、もう十分でしょう。
ちなみに男にはよくモテる。

昔から友達には困ったことがないし、東京に来てからも仕事関係、経営者仲間、昔からの友人など、ありがたいことに人間関係にはかなり恵まれている。

どうやら僕は、人類全体からモテないわけではない。
わかりやすく、異性として女性にモテないのである。

モテない理由がわかってきた

最近は若い女性社員と一緒にいることも多いし、鹿児島から東京に出てきた女性の友人たちと会うこともある。
そんな人たちと話していると、ありがたいことに僕の恋愛について好き勝手言ってくれる。

自分ではわからないことも、他人から見ると案外わかりやすいらしい。

その結果、33歳にしてようやく自分がモテない理由が少し見えてきた。

もちろん細かく挙げればいくらでもあるのだろうが、大きく分けると三つある。

・人の心がわからない。

・経験がなさすぎる。

・仕事人間。

並べてみるとなかなか絶望的な三本柱であるなと。
一つずつ考えてみたい。

人の心がわからない

まず、人の心がわからない。
これは理系とかエンジニアとかいう言葉で片付けてしまうと、多くの理系エンジニアに怒られそうだが、少なくとも僕の場合はそういうところがある。

仕事ではロジックを組み立てる。

まず現状を聞いて、As-Isを整理する。
次に「本当のペインはどこにあるのか」を探る。
表面的に出ている問題と、本質的なイシューを切り分ける。
そしてTo-Beを定義して、そのギャップを埋めるための打ち手を考える。
必要なら優先順位をつけるし、「そもそもそれって本当に解くべきイシューなんだっけ?」みたいなことも考える。

経営をしていても基本的には同じだ。
売上が足りない。
では、ペインは何なのか。

商談数なのか。
受注率なのか。
単価なのか。
営業体制なのか。

採用がうまくいかない。

母集団形成が問題なのか。
選考通過率なのか。
内定承諾率なのか。

問題を分解して、ボトルネックを特定して、打ち手を考える。
こういう思考は仕事では便利だ。

ところが人間の感情というものは、そんなにきれいにはできていない。

たとえば女性から、
「最近こういうことがあって落ち込んでるんだよね」
と言われたとしても普通なら、
「それはつらかったね」
でいいのだと思う。

僕の場合は、
「なるほど。ちなみに一番のペインってどこ?」
となる。

たぶん違う。
違うとわかっているが、どうしてもそういうアプローチをしたくなる。

さらに話を聞いて、
「それって相手とのコミュニケーションが問題に見えるけど、本質的なイシューは期待値のズレじゃない?」
などと言い始める。
もっと違う。

挙げ句の果てには、
「じゃあ今後どういう状態をTo-Beに置く?」
とか考え始める。

もう恋愛相談ではない。
コンサルティングである。

相手は別に課題を構造化してほしいわけではないだろう。
そのくらいのことはわかる。
ロジックツリーもいらないし、ネクストアクションも求めていない。

ただ話を聞いてほしいことがある。
正しいことを言われたいわけではなく、気持ちを理解してほしいことがある。
何を言ったかよりも、どう言ったかが大切なこともある。

僕はこのあたりが壊滅的に弱い。

人間の心に対して、勝手に課題設定して、イシューを特定して、解決策まで持っていこうとしてしまう。
仕事だったら「話が早いですね」で済むかもしれない。

恋愛ではたぶん、
「そういうことじゃない」
で終わる。

そりゃモテない。


経験がなさすぎる

そして二つ目。
経験がなさすぎる。

これは育ってきた環境が大いに関係していると思う。
子どものころは野球をしていて、足は速かった。
小学生くらいなら足が速いだけで多少モテてもよさそうなものだが、残念ながら僕にはその恩恵がほとんどなかった。

高校は勉強と部活に必死で、卒業するまで女性とまともに話した記憶はほとんどない。
大学は数学科で言ってしまえば男子の巣窟である。

その後エンジニアになった。
またしても男性比率の高い世界である。

東京に出てきてからも仕事ばかりしていたし、海外に行ったり、フリーランスになったり、起業したりしていた。

気づけば33歳になっていた。

そして社員から、
「こと恋愛においては中学生男子みたいなレベル感ですね笑」
と言われる。

33歳の会社経営者に対する評価としては、なかなか味わい深い。
でもたぶん、その通りなのだ。

人間関係も恋愛も、ある程度は経験によって学ぶものだと思う。

どんなタイミングで距離を縮めるのか。
どんな言葉をかけるのか。
相手が嫌がっているのか、喜んでいるのか。
踏み込むべきなのか、引くべきなのか。

このあたりは教科書を読んでも身につかない。
僕はその経験値が圧倒的に不足している。

ポケモンで言えば、周りが四天王に挑んでいるくらいの年齢なのに(あるいはもうクリアしているのに)、僕だけマサラタウン周辺を歩いている感じなのかもしれない。
ChatGPTに恋愛相談していても呆れられるレベルである。

しかも厄介なのは、年齢だけ上がるので相手から期待される振る舞いのレベルまで上がっていくことだ。
会社の代表という肩書が邪魔していることさえあるかもしれない。

33歳ならこれくらいわかるだろう。
33歳ならこれくらい自然にできるだろう。

知らん。

こちらはまだチュートリアルである。

仕事なら未経験の領域でも猛烈に勉強する。

本を読む。
詳しい人に聞く。
AIにも聞く。
とにかく試す。

しかし恋愛になると、その成長意欲が急激に消える。
「経験値が足りないなら、経験を積めばいいじゃないか」

理屈としては完璧だ。
だが、それを実行するのが面倒なのである。
(面倒という言葉を使ってカッコつけたがびびっているだけというのもある。)

そして、仕事人間

三つ目が一番どうしようもない。

仕事人間である。

「仕事と私、どっちが大事なの?」というセリフは漫画やドラマで何度も聞いてきた。

僕の場合、答えは決まっている。
そんなの仕事でしょう。

たとえ猛烈に恋愛をしたいタイミングだとしても、根本的な価値観としては変わらないので答えも変わらない。

そもそも僕は仕事が好きだ。
恋愛よりはるかに。

会社を大きくしたい。
社員たちが活躍できる会社にしたい。
新しい事業をつくりたい。
AIという巨大な変化の真ん中で、自分たちがどこまで行けるのか試してみたい。

起きている時間の大部分を、そんなことを考えて過ごしている。
土日でも仕事をするし、どこかに遊びに行っていてもSlackを見る。

面白いアイデアが浮かべばその場でメモするし、人と飲んでいても気づけばビジネスの話をしている。
旅行先で面白いサービスを見つければ「これ、うちでも何かできないかな」と考える。
何か新しいAIサービスを知れば、とりあえず触りたくなる。

もはや趣味と仕事の境界もよくわからない(というかたぶんない)。

たぶん恋愛において重要なのは、相手との時間に集中することなのだと思う。

目の前の人を見る。
一緒にいる時間を楽しむ。
それ自体を目的にする。

僕はここでも目的と成果を求めてしまう。
そして何より、時間というリソースの配分がおかしい。

会社のことなら何時間でも考えられる。
仕事のためなら休日も使える。
社員から相談が来れば時間をつくる。
顧客に問題が起きれば予定を動かす。

ところが恋愛となると、
「今はちょっと忙しいな、めんどくさいな」
となってしまう。

経営資源でいえば、恋愛へのアロケーションが極端に少ない。
人、モノ、金、情報、時間。
会社経営では限られたリソースをどこに配分するかが重要だ。

そして僕は人生という経営において、仕事という事業にほぼ全ツッパしている。

それで恋愛事業だけ成長しないと言っている。
当たり前である。


原因がわかれば改善できる、はずなのだが

ここまで原因がわかれば、普通なら改善すればいい。

人の気持ちを考える。
女性と接する経験を増やす。
仕事以外の時間をつくる。

課題は特定できた。
ボトルネックも見えている。
あとは施策を打つだけである。

簡単だ。

いや、簡単ではない。

むしろ原因がわかってからの方が困っている。
なぜなら、それを改善してまでモテたいのかと言われると、結構しんどいからだ。

モテるために振る舞いを変える。
モテるために連絡の頻度を考える。
モテるために仕事を早く切り上げる。
モテるために相手の反応を読み、言葉を選び、適切な距離感を考える。

……大変すぎないか。

仕事だったらやる。

KPIを置いて、PDCAを回して、仮説検証する。
恋愛におけるKGIを定義して、ファネルを設計して、ボトルネックを特定して改善する。
そんなことをやり始めたら、たぶん僕の一番ダメなところがさらに強化される。

「今期の恋愛KPIですが」
などと言い始めたら、もう終わりだろう。
実際にやってしまいそうなのが怖い。

デート数、返信率、次回アポ率。
そんなダッシュボードは見たくない。

AIに「直近の会話ログを分析して、脈あり確率を算出してください」とプロンプトを投げ始めたら、ネイリストたちに「AIに聞けば?」と言われた世界が完成してしまう。

だから、モテるための改善活動を始める気には、今のところあまりなれない。

でも、人の心はもう少し知りたい

ただ、一つだけ最近思うことがある。
モテるために自分を変える必要はなくても、人の心を理解しようとする努力はした方がいい。

それは恋愛だけの話ではない。
経営者として社員と向き合うときも、友人と話すときも、誰かを大切にするときも同じだ。
コンサルティングの基本でもあるだろう。

会社を経営していると、どうしても合理性を求める。
限られた時間で判断しなければならないし、数字も見なければならない。
組織が大きくなれば、すべての問題に感情だけで向き合うこともできない。

だからロジックは必要だ。
ペインを見つけることも、イシューを設定することも、ボトルネックを特定することも大切だ。

ただ、人間は課題ではない。
すべてを解決しなくてもいい。

正しい答えを出すことより、相手が何を感じているのかを想像する方が大切な瞬間がある。
問題を解決する能力より、ときにはただ隣にいられる能力が必要なこともある。

これは僕に圧倒的に足りていない。
そう考えると、恋愛というのは自分の弱点を映してくれる面白い鏡なのかもしれない。

モテなくてもいい。いや、少しはモテたい

33歳になって、ようやく自分がモテない理由が少しわかってきた。

人の心がわからない。
経験がなさすぎる。
そして仕事人間。

書いてみると、なるほどこれはモテなさそうだ。
原因分析としてはかなり納得感がある。

ただ、それも含めて今の自分である。
無理にキャラクターを変えて、突然恋愛マスターになる必要もない。

たぶん僕はこれからも仕事を優先するだろうし、恋愛相談をされたらイシューを特定しようとしてしまうだろう。
社員から「中学生男子みたいですね」と言われることも、しばらく続くのだと思う。

それでも少しくらい、人の気持ちを想像できる人間にはなりたい。
仕事でも恋愛でも、結局最後に向き合うのは数字でもロジックでもAIでもなく、人間だからだ。

仕事の能力を伸ばすことにはずっと必死だった。
経営者として成長することにも必死だった。
それと同じくらいではなくても、人としての経験値も少しずつ上げていけばいい。

恋愛については、まだマサラタウン周辺にいる。
焦って四天王を目指す必要もない。
焦ったところで返り討ちにあうだけだ。
でも、とりあえず最初の草むらくらいには入ってみようと思う。

モテるかどうかは、その結果としてついてくればいい。
まあ、できれば少しくらいはモテたいけれど。

#恋愛 #人生 #経営 #人間関係 #日常

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