人生は少し力を抜いた方がうまくいく ーー70年近く生きてわかった、幸せに特別なものはいらなかった
はじめまして、Akiramonです。
大阪で生まれ、電機メーカーでカメラの開発や設計に携わりながら、35歳での鬱、ヒプノセラピーとの出会い、瞑想、アパート経営、自宅出産、そしてインドへの旅……と、ちょっと変わった回り道をしながら生きてきました。今は妻とともに、東京とマレーシア・クアラルンプールの二拠点で暮らしています。
この第1回では、これまでの人生を振り返る前に、70年近く生きた私が、いまどこで、どんな暮らしをしているのかからお話しします。
まず最初に伝えたいのは、このnote全体を貫くメッセージです。
人生は、少し力を抜いた方がうまくいく。
二拠点生活の日常

私たちが暮らすクアラルンプールは、赤道に近い大都市です。日差しは強いものの、最高気温はおおむね32℃前後で安定していて、猛暑日が続く日本の真夏に比べればずっと過ごしやすい。夜になれば涼しい風が吹き、シーリングファンを回すだけで心地よく眠りにつけます。
プールやジム付きのコンドミニアムは、運動不足になりがちな年齢の私たちにとってありがたい環境です。マレーシアは産油国でもあり、電気代は日本のおよそ三分の一。多民族国家ならではの食の多様さ、治安の良さ、親日的な空気も、この国の魅力だと感じています。
特別な出来事が毎日あるわけではありません。ただ、小さな笑いや気づきが散りばめられた日常こそが、今の私にとっての豊かさです。寒さや酷暑を避け、安定した気候の中で日々を送れることのありがたみを、年齢を重ねたいま、あらためて強く実感しています。
平凡な暮らしから見つける幸せ
もちろん、誰もが同じ暮らしを望むわけではないと思います。あなたにはあなた自身の理想の暮らしがあるはずで、大切なのは「それを自分なりに実現すること」だと私は思っています。
私は特別な才能も財産もない、ごく普通のサラリーマンでした。ただ、何事にも「自分の考え」を大切にして生きてきました。たとえば、多くの人が抱く「現役時代に貯金をして、老後は年金で暮らす」という漠然としたイメージに疑問を持ち、自分なりの準備を重ねてきたつもりです(このあたりは、後の「お金」の回で詳しくお話しします)。
地位やお金を追い続けるだけでは、心は満たされません。本当に大切なのは「今ここにあるものを、いかに大切にできるか」ではないでしょうか。
大学時代の友人(大阪・千日前で道具屋を営む女将で、法学部出身のちょっと理屈っぽい人です・笑)が、こんなことを言っていました。
「年を取ったら大事なのは、健康、お金、そして話し相手やなぁ。」
――その三つを"ほどほどに"持っていること。それこそが幸せなのだ、と。
私は、この言葉に本質があると思っています。年齢を重ねても、この三つが揃っていれば、人生は穏やかで豊かに流れていく。そう感じています。
ここから、過去へ戻ります
今の私は、東京とクアラルンプールを行き来しながら、妻と穏やかに暮らしています。
けれど、最初から「力を抜いて生きよう」と考えていたわけではありません。鬱になり、仕事や人間関係に悩み、何度も遠回りしました。
では、私はどこで、何を考え、どう変わってきたのか。
次回から、子ども時代へ戻って、順に振り返ってみたいと思います。連載の全体像や読み方は、固定記事「この連載の歩き方」にまとめています。
前後の記事
前回:この回が連載の第1回です。
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これまでの記事は、マガジン「70年かけて検証した――心と体、お金と人間関係、見えないもの」
にまとめています。連載完結まで1年以上かかる予定ですが、週4回更新しています。
