AMALGAMとグラニュラー
セルフFMでも登場したAMALGAM。バージョンアップでグラニュラーエフェクトが搭載されていました。
感覚で覚える派の自分にはグラニュラーは音を短く切って(粒状にして)加工すると言うざっくりとした説明しか出来ません。Malstromの音作りについて書いた記事内(ブラスキーボードとスペハリ)でも触れましたが、操作子が少ないので理屈で考えるより弄って覚える方が有効と思いつつ、実際にどの様な現象が起きているのか理解出来る範囲で知りたいとも思うのです。
Malstromのグレインテーブルは理屈で考えるより「motion=波形の再生スピード」「index=波形の再生位置」「shift=音質」核となるのはこの3つのパラメーターなので弄りながら感覚で使う方が理解が早いと思います。
具体的には、shiftという音質を変えるパラメーターのマニュアルでの説明が「グレイン(音の粒)の音程を変化させている」という趣旨で書かれていて、それが実際にどう言う事なのかピンと来なかったのです。
AMALGAMのグラニュラーエフェクトを使ったデモ動画です。このエフェクトによって前述のピンと来なかった状況を作り出す事が出来ました。
お馴染み(?)セルフFMで作った鋸波風の音にグラニュラーエフェクトを掛けてみました。「プップップッ・・」と言う音が鳴っていますが、原音はプーと言う持続音で、グラニュラーエフェクトで音を細切れにして粒状になった状態です。(音として判別しやすい様に粒は大きめ(長め)にしてあります)
動画内で何が行われているかと言うと・・
『音の粒→音程の変化→音の粒の密度を上げて持続音にする(音の粒が密着するまで粒同士の間隔を小さくして行く)→持続音の状態で音程を変化させる』
・・何を説明したいのかと言えば、グレイン(音の粒)の音程を変化させると、音の粒単体だと音程の変化、持続音にすると音程ではなく音質が変化している様に聞こえると言う事です。これでMalstromのshiftが行なっているであろう事を確かめる事が出来た訳です。
長く使っているFM音源についても同じ様なエピソードがあります。FM音源のパラメーターはとても多く、適当に弄って思い通りの結果を出すのは難しいと思いますが、若さ故の根気と言うか力業(笑)で、長い時間を掛けて狙い通りに作れる様になりました。
一方でFMの計算式や波形の読み出し角度云々の様な実装方法等の存在も知っていましたが、出て来る音と結び付けようとしてもさっぱり分かりません。でも物凄く速いビブラートを掛けると音程の変化ではなく音色の変化に聞こえると言う説明なら、自分でその状況を作って実際に音を聞く事で理解を深める事が出来たのです。
こうした理屈を理解したからと言って、それまでにない音作りのアイデアが浮かぶとか、音作りの効率が上がると言う事はないと思います。知的好奇心が満たされるだけかもしれませんが、より豊かなシンセサイザーライフを送るための養分の一つにもなるかもしれません。
