「作る」から「動き出す」へ——AIを突き詰めた先で、いちばん増えたのは“人と会う時間”でした
先日、「Grid Office 提供開始」という記事を出しました。自社の裏側で回してきたAIチームを、そのままお客様の会社にお渡しできる一式(商品)にした——というお知らせです。この半月ほど、「AIチームをどう作ったか」という話を、何本かに分けて書いてきました。
正直、“作った話”は、ここで一区切りだと思っています。
そして——ここ数日で、潮目が変わりました。
作ったものが、社内の実験を飛び出して、外の世界で動き始めたんです。今日からしばらく、その「動き始めた」話を、何回かに分けて書いていきます。今日はその入口です。
AI(デジタル)を突き詰めたら、増えたのは「人と会う時間」だった
先に、この数日でいちばん腑に落ちたことを書かせてください。
私はAI導入支援を仕事にしているので、日々「どうやって業務をデジタルに寄せるか」を考えています。事務も、営業の下ごしらえも、SNSも、給与計算も——できるところは片っ端からAIチームに渡してきました。
そうやってAIエージェントを突き詰めた結果、増えたのは何だったか。
「人と会う時間」でした。

これは、自分でも意外でした。AIを入れると、人と接する仕事が減って、画面に向かう時間が増える——なんとなく、そういうイメージを持っていたんです。でも実際は逆でした。裏方の下ごしらえが軽くなったぶん、お客様と会って話す、商談に出る、人に会いに行く——そういう「人にしかできない、外に出ていく仕事」に、まっすぐ時間を使えるようになった。
裏(AI)を固めるほど、表(人)に集中できる。この逆説が、この数日ではっきり形になって表れ始めました。
念のため——「表は人、裏はAI」です

毎回しつこく書くのですが、大事なことなので今回も先に。
会社が丸ごとAIになったわけではありません。
お客様と会って話す、商談に出る、最後にメールを送る——そういう「人と人の、外に出ていく仕事」は、いまも私自身がやっています。表に立つのは人、裏で下ごしらえや事務・SNS・雑務を支えるのがAIチーム。いまはそういう分担です。
むしろ今日書きたいのは、その分担がうまく回り始めたからこそ、“表=人”の側で面白いことが起き始めた、という話です。
この数日で起きた、3つの動き
具体的に、何が動き始めたのか。大きく3つありました。今日はそれぞれ、さわりだけ。

ひとつめ。AIを“見せに行った”先で、その場で人を紹介されました。

自社で動いているAIチームを、ある場所で見てもらう機会がありました。狙いは、いわゆる売り込みではありません。ただ「うちはこんなことをやっています」と、動く実物を見てもらっただけです。そうしたら、その場で「だったらこの人に会うといい」と、別の方を紹介していただけた。受注が決まったわけではありません。でも、それ以上に大事な「信頼」と「縁」が生まれた。AIを見せることが、そのまま“顔を売る場”になったんです。(この話は、次回くわしく書きます)
ふたつめ。自分たちのAIを“届けてくれる”パートナーと組む話が動き始めました。

私は開発する側の人間です。でも、良いものを作れることと、それを世の中の必要な人に届けられることは、まったく別の力です。そこで、うちのAIを「売ってくれる・届けてくれる」人と組む——という話が、少しずつ前に進み始めました。開発元は開発に集中し、届けるのが得意な人が届ける。そういう座組みです。(これも、回を改めて書きます)
みっつめ。AIが下ごしらえした営業メールに、返信が返ってくるようになりました。

以前の記事で、営業の候補リサーチやメールの下書きをAIチームに任せている、と書きました。送る相手を選んで、実際に送るのは人(私)の仕事です。その積み重ねに、少しずつ、返信が返ってくるようになってきました。数字を出すのはまだ早いので今日は控えますが、「AIが整えた下ごしらえ」が、ちゃんと人との会話のきっかけになり始めている——その手応えです。(実際どれくらい返ってきているかは、きちんと数えてから、別の回で書きます)
共通しているのは、「人に戻ってくる」こと

この3つ、並べてみて気づいたことがあります。
どれも入口はAIなのに、出口は全部「人」なんです。AIを見せたら人を紹介された。AIを届けるために人と組む。AIが下ごしらえしたメールから、人との会話が始まる。
デジタルを突き詰めた先で、最後に効いてくるのは、やっぱり人と人のつながりだった。これが、この数日でいちばん強く感じたことでした。
冒頭の逆説——「AIを突き詰めたら、増えたのは人と会う時間だった」——は、たぶんここに繋がっています。裏側を仕組みに預けられたから、私は安心して“表”に出ていける。そして表に出るほど、次の縁が生まれる。
正直、まだ手探りです

いつも書いていることですが——この3つの動きも、まだ始まったばかりです。うまくいくと決まったわけでもないし、紹介がそのまま仕事になるとは限らない。パートナーとの座組みもこれから詰めるところだらけです。営業の返信だって、ぬか喜びで終わるかもしれません。
でも、だからこそ、リアルタイムで書いておきたいと思いました。うまくいった結果だけを後からきれいにまとめるのではなく、いままさに動いている途中を、そのままこの数日の動きを、これから何回かに分けて書いていきます。
次回は「AIを見せに行ったら、その場で人を紹介された話」、その次に「AIを届けてくれるパートナーと組む話」、そして「AIの営業メールに、返信が返ってきた話」。2日に1回くらいのペースで、続けてみるつもりです。
もし「うちの業務のどこをAIに任せられるか、まず話だけ聞いてみたい」という方がいれば、お気軽にどうぞ。今すぐの導入を考えていなくても大丈夫です。私も毎日学びながらやっている途中なので、一緒に考えるくらいの気持ちで。
記事末尾(リンクまとめ)
Grid Office(AIチームまるごと一式)とは:https://grid-links.com/ai-support/grid-office/
AI導入支援(サービス全体):https://grid-links.com/ai-support/
Grid Memo(土台になっているGmailのCRM):https://grid-memo.com/
会社サイト:https://grid-links.com/
前回の記事(Grid Office 提供開始):https://note.com/aoki_hayama/n/n92be6609bb01 ※旗艦記事
少し前の記事(AIチームのオフィスを新調した話):https://note.com/aoki_hayama/n/nf648de3e48cb
