⑬ ガウディの街で、心がほどけた。|地中海クルーズ9日目
ぐるっと地中海をまわって、再びバルセロナに帰ってきた。
バルセロナは10年前に4日間かけて、じっくり観光した街でもある。
いよいよMSCスプレンディダのチェックアウト。
■ 前夜23時、廊下にスーツケースを出す
クルーズ最終夜は、毎度おなじみパッキングとの戦いや。
スーツケースを廊下に出した瞬間、
「ああ、本当に終わるんやなぁ」とスイッチが切り替わる。

■ 朝8時の集合と、下船の大移動
集合時間前に添乗員さんがすでに待っていて、落ち着いた声で案内してくれる。

40人以上の大人が、その声に合わせてスッと動き出す。
■ バス移動 → サグラダ・ファミリアへ

バス2台に分かれて乗車。
赤い帽子のロコガイドさんがそれぞれに乗り込み、
スペイン移住者ならではの裏話を交えて、
始終おもしろいガイドの時間になった。

最初に向かったのはサグラダ・ファミリア。

◎ サグラダ・ファミリア
ガウディの代表作。“石で描く聖書” と呼ばれ、
自然の光を取り込むためにすべてが計算されつくした建築。
1882年に着工して以来、今も工事が進行中。
10年前よりも明らかに完成に近づいているのが分かった。
今回は下車観光のみルートに入ってる。
自由時間に入場することもできるが、チケットは2週間以上前にすでに完売したらしい。
ちなみにチケットを買う時は、偽サイトもあるので、用心すべしと注意を受けた。
■ カタルーニャ音楽堂へ(みんなで歩く時間)
サグラダのあとはバスで移動し、次はカタルーニャ音楽堂へ。
音楽堂までの道は、添乗員さんとガイドさんの後ろを
20名ずつ2グループに分かれて歩く方式。
イヤホンからはガイドの解説が流れ続ける。

「ここはスリが多い通りです」
「この建物は〇〇様式です」
その声に合わせて大移動。
ロコガイド2名、公認ガイド1名、添乗員2名の
合計5名が“護衛チーム”のように見張ってくれるから、
スリが寄る隙なんてまったくない。
■ カタルーニャ音楽堂で聴いた、軽快なクラシック
カタルーニャ音楽堂は、建築家ドメネクによって “合唱団のための音楽ホール” として1900年代初めに建てられた。

・ガウディと同じ時代に活躍した建築家で、モデルニスモの中心人物
・内部には音楽の“守護者”として、バッハやベートーベンなどの彫刻が飾られている
・もともとはお金持ちのためではなく、 “市民が音楽を楽しむための公会堂”

・今も地元オーケストラや合唱団が使う“現役の音楽ホール”
・見学より“演奏を聴く”ことで本領を発揮する建物
→ヨーロッパでは珍しい“市民のための豪華ホール”。
そこに歴史的価値がある

ここで始まった演奏は7人編成。
バイオリン、チェロ、サックス、ピアノ、打楽器など。
クラシックのはずがめちゃ軽快で、
奏者が動き回るシーンもあって小さなショーみたいで楽しかった。
■ カタルーニャ広場で解散→自由行動 → お昼ごはん(絶景フードコート)
そのまま歩いてカタルーニャ広場へ到着し、ここでいったん解散した。
解散後は、ガイドさんおすすめのデパート最上階のフードコートへ。

日本で言えばイオン系の庶民的モールに近い存在らしい。

景色が抜群で、ワイン2.9ユーロ。
イカ墨パエリア、サラダ、軽食やコーヒーも全部美味しい。
フードコートでこれって…イタリアの食レベルは高い!

■ 街歩き:バトリョ → カサミラ
カサ・バトリョは、ガウディの曲線美の代表作。

カサ・バトリョ(大金持ちの豪邸を、大改造した建物)
・元々は “中産階級のお金持ちの家”
・建物の持ち主バトリョ氏が、ガウディに「全部好きに直してええよ」と大改装を依頼
・ガウディは内部も外観も全部やり直し、ほぼ別物にした
・実際は“住むための家”やけど、ガウディの芸術性が爆発してしまい、今は博物館的施設に
・内部見学は完全に観光向け(現役住宅ではない)
→ 大富豪の家をガウディが魔改造した結果、とんでもない名建築になった
前回来たとき一番感動したガウディ建築でもあって、
今日見ても気持ちは変わらなかった。
同じ通りを10分ほど進むと、「カサ・ミラ」が見えてくる。
カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)は、“石の山”という意味のガウディ晩年作。

◎ カサ・ミラ(ガチで“賃貸アパート”だった建物)
・1900年代初めに建てられた “高級アパート” が元
・実際に一般の人が住んでいた
・今は観光施設
・ガウディ特有の曲線デザインのせいで修繕費が高い。補修を何度も繰り返して維持している
・訪問した日はクリスマス飾りが施されていて、街のシンボル感が強かった
・屋上は“バルセロナの絶景スポット”として開放されている
→ ガウディ建築って芸術みたいやけど、実は普通に“住居”やった
斜め向かい側のスタバで、カフェタイム。
いろんな国の観光客が通りすぎていく。
人間ウォッチングも楽しい。

グラシア通りを歩いていると、
どこか御堂筋に似ていて、
“あれ?大阪に帰ってきた?” と錯覚する瞬間すらあった。
”大阪と一緒にするな”と声が聞こえてきそう💦

■ バルセロナ観光まとめ
スリが多いと聞いていたけど、
ガイド・添乗員の護衛体制で安心して歩くことができた。
唯一の難点は人の多さ。
サグラダもバトリョも、1か月前からの予約が当たり前の人気ぶり。
本気で見ようと思えば、3日間くらいほしい街。
ガウディ建築の存在感は圧倒的で、
いまや街の象徴。国の宝そのものやと思う。
現役時代はパトロン探しに苦労したと聞くけど、
ガウディに仕事を依頼できた大金持ちは、
きっと家族史に残る自慢話になったやろうな。
バルセロナは、クルーズ船の発着地として便利な港だということがわかった。
クルーズ好きの乗船客の中には、8回目の訪問だという方もいた。
私自身も、これから何度も来ることになる?
とふと思った。
ーーAppy
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