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確定申告をして気づいたこと── レシートが教えてくれた一年

確定申告の季節、少しだけ気が重くなる

この季節になると、
ちょっとだけ気が重くなる。

たぶん、日本中の大人が
少しだけため息をついていると思う。


確定申告。

最近はスマホで申告できるようになって、
昔に比べればずいぶん簡単になった。
それでも、
少しばかりの還付を受けるために、
毎年なんだかんだ苦労している。

レシートや領収書をまとめて、
Excelのシートに数字を入力する。

寄付金の領収書。
医療費の明細。
申告に必要な、いくつかの書類。

普段はわりと大ざっぱに暮らしているのに、
こういうときだけ、
小さな数字が気になる。


医療費の数字が小さいという安心

医療費の合計を確認して、
控除額には届かないことがわかる。

ふと、手が止まる。

ああ。
この一年、大きな病気や怪我がなくてよかったな。

セルフメディケーション税制が使えるかな、
なんてことも一瞬考える。

医療費の数字が小さい。
それだけで、少し安心する。


レシートは、一年の記録

寄付金の領収書を見ると、
これで誰かのお腹を、
少し満たせただろうかと思う。

学校に通える女の子が、
ひとり増えていたらいいな、とか。

レシートを整理しながら、
一年の暮らしを
静かに振り返っている自分がいる。

一枚一枚はただの紙なのに、
そこにはちゃんと、
この一年の暮らしが残っている。


確定申告は、暮らしの棚卸し

申告内容を確認して、
画面をスクロールする。

今年の還付額が表示される。

ほんの少し。
だけど、それでいい。

「今年も大きな出来事がなく、
普通に暮らせた一年だった」

それだけで、
もう十分なのかもしれない。

画面の「送信」ボタンをタップする。

一年分のレシートを、
ちゃんと取っておいた自分に、
ちょっと感心する。

お金の管理というより、
暮らしを整えてきた証。

確定申告は、
納税のための作業。

でも、わたしにとっては
一年の暮らしをそっと見直す
静かな棚卸しの時間でもある。

ささやかな還付金。

それはたぶん、
ちゃんと暮らしてきた人への
小さな拍手みたいなものなのだと思う。

来年の確定申告のときも、
「普通に暮らせた一年だった」と
静かに思えたら、それでいい。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
少しでも響くものがあれば、“スキ”で教えていただけるとうれしいです。

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