『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』クリア記念!本当に恐ろしいのは呪いより人の心の持ちようだと感じた話 #ややネタばれ
こんにちは、水無瀬あずさです。2026年が始まったのがつい先日のような気がしているのに、気づけば3月も終わりですってよ!!もう新学期ですってよォォ!と叫びたい気持ちを胸に秘めている今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
近況としましては、確定申告の還付金が入ったので、3年ちょっと使っていたスマホの機種変更をしました。ずっとXperiaを使っていたんですが、今回はPixel10に乗り換え。
国産スマホを応援したくてずっとXperiaを使い続けてきたけど、カメラ機能がどうにもこうにもイマイチで。長時間撮影しているとスマホがフリーズしてしまうもんで、ちょっとさすがにな・・・と思っていたんです。そんなタイミングでPixelが新生活キャンペーンとかやっていたものだから、飛びついちゃったよね。ごめんねXperia。

そんな今月はですね、お仕事に少し余裕があり、いっぱいゲームを楽しめています!時間があるって素晴らしい!!収入はやや減ってしまうけど、このくらい余裕を持った働き方がちょうどいいのでは・・・?と、改めてワークライフバランスの在り方について考えています。
で。つい先日のことですが、プレイしていたゲーム『パラノマサイトFILE23本所七不思議』をクリアしたので、今回はその感想などをまとめていきます。全部ではないものの、一部ネタバレも含まれているので、知りたくないという方はここでバックボタンを。
うっかり間違えて買った作品でしたが、予想外にかなり楽しめたので、そういう雰囲気を伝えられたらいいなと思います。本作未プレイの方に「面白そう!やってみたい!」と感じてもらえればとても嬉しいです。今回も最後までよろしくお付き合いください!
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』とは
今回私がプレイした『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』とは、スクウェア・エニックスから2023年3月に発売されたゲームソフトです。媒体としてはSteam、Nintendo Switch(1・2)を初め、AndroidやiOSでも楽しめます。
公式サイトのあらすじはこちら。
【概要】
昭和後期の日本、墨田区を舞台にしたホラー・ミステリーアドベンチャーゲーム。呪いによって翻弄される個性的なキャラクター達、それぞれの思惑が絡み合い展開する物語は、あなた自身の手で結末へと導かれる。
【あらすじ】
ごく普通の会社員・興家彰吾は、友人の福永葉子とともに、深夜の錦糸堀公園で、地元では有名な怪談、《本所七不思議》について調べていた。《蘇りの秘術》と関係するという葉子の話を半信半疑で聞き流していた興家だったが、目の前で次々と奇妙なことが起こり始める‥‥。
時を同じくして、《本所七不思議》を追う人々がいた。連続変死事件を追う刑事、クラスメイトの自殺事件の真相を求める女子高生、そして失った息子の復讐を誓う母親。本所七不思議を中心にそれぞれの思惑が絡みあい、物語は凄惨な呪い合いへと発展していく。
なおFILE23というタイトルは、「本作が無数にあるうちの1エピソードであることを示すもので、後にシリーズ化したいという石山(プロデューサー)の思いが込められている」(引用∶Wikipedia)ということで、ほかにシリーズがたくさんあるということではないとのこと。まぎらわしいな!
恒例の(?)ややネタバレありの水無瀬的あらすじ。本作品は主人公が一人ではなく、複数の主人公がそれぞれの事情や思惑により追っていた事件や謎が知らず知らずのうちに一つにつながり、キャラクターが時に対立し、協力し合いながら、物語を真実へと導いていくという推理系シナリオゲームです。
ほとんど前情報もなくプレイし始めたので、「七不思議に絡んで殺人事件とかが起こる(火サスっぽいやつ)のを解決するゲームかな」と思っていたら、ガッツリ「呪い殺された!」とか出てきて「はっ!察し!(ただのホラー系!)」と慄いた私でした。
最初に出てくる主人公は、自称ごく普通の会社員・興家くん。

ノリと勢いで仲良くなった陽キャ系女子・ヨーコに協力する形で、「本所七不思議」について調べていました。

なんでも、「本所七不思議(※7つではない)」の謎を解けば、蘇りの秘術を得られるんだとか・・・うさんくせえロマンですね。「できるなら飼っていた犬を生き返らせたい」とか不思議ちゃんなセリフを吐くヨーコとともに、錦糸堀公園を調べていました。そしたらなんか急に、呪われます。




なんと興家くん、七不思議のひとつである「置いてけ堀」によって呪われてしまい、呪いの力を行使して人を殺せる能力を得たというのです。なんでやねん。
いろいろな話を要約すると、つまりこういうこと。
・七不思議(実際には9つ)にはそれに対応する「呪詛珠」が存在する
・七不思議に呪われると「呪主(かしりぬし)」となり、呪詛珠が(勝手に)手に入る
・呪詛の力を使うことで、呪詛珠に「滓魂」が溜まる
・滓魂が一定数溜まると、呪主は蘇りの秘術を得られる
・呪詛を発動するには、それぞれの七不思議にゆかりのある条件が必要(「置いてけ堀」の場合、置いていく=呪主の前から「立ち去った」相手に対して行使できる)
・実際に呪詛の力を使わなくても、滓魂の溜まった呪詛珠を奪えばOK
ここから連想される事態としては、「呪いの力が手に入ったラッキー!」って悪しき心の呪主が大量殺人を起こし、「人は殺したくないけど・・・」という呪主はどうにかして他の呪主から呪詛珠を奪おうと画策が始まるってことですね。なかなかにのっぴきならない事態であります。
興家くんはイケメンだし主人公顔なので、「きっと正義の心に駆られて人を救いながら、事件を解決に導いていくストーリーなんだろな」と思って進めていったわけですが。これがまあ、なんともあっさり呪詛を使うし

なんか見ず知らずの他人を呪い殺しているのに悟ったような顔をしているし

横で勉強しながら見ていた長男氏がボソッと「ただのDEATH NOTEやん」と呟いていました。マジでどんなキラだよ。まあこれ、呪詛珠に呪われたことで正常な判断が出来なくなっているということのようですが。
そんなこんなしているうちに・・・興家くん、死にます。なぜ!?展開が急すぎてついていけない!!


同時刻、さまざまな事情から、同じく七不思議の蘇りの秘術を手に入れようする人たちがいました。
駒形高校には、JKのやっこちゃん。仲の良かった友だち・白石美智代が急死し、「事故死」として処理されたものの、「あれは事故死ではない」と考えています。霊感JK・ミヲちゃんに協力を依頼し、流行りの「コックリさん」で美智代の死の真相に迫っていたところ、「馬鹿囃子」の呪詛珠に呪われてしまいました。怪しげなものに手を出すから・・・。
そこから蘇りの秘術の存在を知り、「美智代を蘇らせたい」と考えます。


一方、旧安田庭園には刑事の津詰とエリオ。エリオの同期である吉見肇が謎の変死を遂げた事件の捜査をしていましたが、捜査の過程でうっかり(?)「落葉なき椎」の呪詛珠に呪われます。気の毒すぎる。
こちらは正義感の強い刑事というだけあり、他の呪主が呪詛の力を行使するのを阻止し、すべての呪詛珠を回収してしまおうと考えます。


一方、ある大きな日本家屋の中には、主婦のハルエ、通称マダム。目がイッちゃってるのはご勘弁。最愛の一人息子を誘拐事件で亡くしており、その事件を私立探偵・リヒタに依頼していたところで、「送り拍子木」の呪詛珠に呪われます。家がたまたまその近くだったということのようですが。なんでやねん。
なおリヒタ、『仮面ライダーW』に出てくる「おやっさん」を彷彿とさせる濃ゆいキャラです。濃すぎて話が入ってこないシーンが多々。


興家くんが死んだ後、これらのキャラクターとサブキャラクターたちによって、呪詛珠をめぐる化かし合い・奪い合いが繰り広げられます。その中で、過去に起きた虐殺事件やマダムの息子の誘拐事件、美千代の自殺、吉見の死の真相が繋がり、少しずつ明らかになっていくというのが大筋のストーリー。
果たして蘇りの秘術は誰が手に入れるのか、誰が生き残るのか。事件の真相はどのように明らかになるのか・・・マルチエンディング形式で進む驚きのラストにご注目ください!
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』プレイ所感
あらすじを説明しようとするとどうしてもネタバレは避けられないので、できるだけ大事なところを隠してご紹介しました。頑張った!ざっくりとどんなゲームかを分かっていただいたところで、実際に私がプレイしてみた感想などをまとめてみます。
間違って買っただけだったけど・・・
私がこの『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をプレイし始めたきっかけ・・・イヤきっかけとかはなくて、ぶっちゃけ間違って購入しました。
本来買おうと思っていたのは、2026年2月に発売した『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』でした。たまたま動画を見て、全然知らないながら「ナニソレ面白そう!買ってみよう!」と思ったんですよね。キャラクターデザインが『すばらしきこのせかい』シリーズの小林元さんだっていうのにも惹かれて、発売を楽しみにしていました。
そういえば『新すばらしきこのせかい』の感想記事ってnoteで書いたような気がしていたんだけど、調べてみたらFacebookで呟いていただけでした。noteを本格的に始める前だったみたい。『すばこの』も改めて記事を書きたいなあ!!


2月は仕事がクソほど忙しくてなかなかゲームまで手を伸ばせなかったのですが、3月に入ってようやくできるぞ・・・ということで、“パラノマサイト”でニンテンドーストアを調べて、最初に出てきたのがこっちだったのです。いや~まさかの違う方だったという・・・。
ダウンロード版だからキャンセルできないし、「やっちまったあー!」と思いました。どうしよう、本来欲しかったやつをさっさと買って、こっちは無かったことにしてそっ閉じするか・・・とか思っていたところ、たまたまnoteのゲーム友だちであるおぽのさんの記事を読みました。
で、普通に「あ、なんか普通に面白そうかも?」って安心できたのです。さすがはおぽのさん、ありがとう!
というわけで、本編に入る前の前座ぐらいのつもりで始めたのが本作。ところがどっこい、全然そんなことなくて、純粋に面白かった!というのが純粋な感想。間違って買っちゃったけど、本当に買ってよかったです。
私は仕事終わりにリビングのテレビでゲームを毎日やっているのですが、このゲームをプレイしている間、同じくリビングで勉強している長男氏の勉強の手が珍しくずっと止まっていました。いつもなら、私が何のゲームをやっていてもお構いなしで勉強をしているのに!しまいには「続きが気になるから早くクリアしてよ」と急かされるぐらいで。本当に優れた作品だったからこそ、惹きこまれるものがあったんだろうなと思いました。
時間経過で変化するシナリオ展開が圧巻
ネタバレになってしまうので詳しく書けないのが非常に悩ましいところですが、本作の最大の魅力は、先の展開が全く読めない時間経過によるシナリオ!これに尽きると思います。

同じ時間軸、別の場所にいた人たちの会話が次の展開を誘発し、振り返ってみれば一本の糸に繋がっているという終盤の展開は圧巻。「あれがここに繋がるんだ!」という驚きが非常に新鮮でした。ときにシナリオが進まずにつまり、長男氏(※勉強中)と「あそこで〇〇をしないといけなかったんじゃない?」「いや、でもあっちだと変わらなかったよ?」などと相談しながら進めたので、本当に飽きることがなかったというか。素晴らしい導線の作り方だなと感心しました。

驚きの連続な急展開も面白くて、「興家くんのDEATH NOTE無双物語」が始まったかと思いきや、急に「え、刑事ドラマ?」「意外と探偵ものかも」「いやオカルト女子高生のエロイムエッサイム系じゃね?」な展開になり、そこからはすべてのシナリオがうまいこと絡まり、「まさかの親子の確執展開?」「うわあ胸糞エンド」みたいなエンディング。そしてさらに真エンディングではまた興家くんが・・・!?ってジェットコースター並みで、息つく暇もありませんでした。
また、都内の実在する七不思議がモチーフになっている点もユニークですね。本作の舞台は墨田区ですが、制作協力としてエンドロールに墨田区がガッツリ入っていました。これがあるだけで、ちゃんとした情報に準拠しているんだっていう信頼性が違います。


墨田区が制作に協力させていただいたゲームです。本作を通じて、墨田区の観光資源である「本所七不思議」の魅力をご堪能ください👻✨#パラノマサイト https://t.co/yweGkZFnYr
— 墨田区役所 (@sumida_official) February 22, 2023
私の住む横浜市からは、都内の上の方って地味に遠いので、墨田区ってあんまり馴染みもないし足を運ぶ機会がないんですよね。でも本作をプレイしてみて、聖地巡礼がてら七不思議巡りをしてみたいと考え、昨日夫に提案してみたところです。こういう形での地域振興、地域活性化もあるんですね。なかなか興味深い例だと感じました。
私の推理力なさすぎ問題
本作はホラー要素もありつつ推理ゲームでもあるので、シナリオのあちこちで、「これまでの情報から次の展開を予測する」みたいな選択肢が出てくるのですが。これがね・・・ことごとく外すんですよね、私。

後ろで見ていた長男氏が「外しすぎじゃね?」って超絶バカにしてきたけど、いやわからんってそんなん!!呪いの次の展開なんてェェェ!
なんだろう、点と点をつなげるのがヘタクソなのかな・・・推理ドラマとかよく見るし(科捜研の女も好きだったし!)、名探偵コナンも映画はたまに見るんだけど。それでは推理力は磨かれないみたいです。
「あれ?なんか前にも私、推理力なさすぎってどこかで書いた気がする!」と思って調べてみたら、『都市伝説解体センター』でした。やっぱ推理物の才能はないってことだね・・・
いいとこだけ総取りしてったズルいやつ
真エンディングでは、序盤で死んだはずの興家くんが再登場します。しかも、エンディング分岐のある複雑なシナリオを進めていくうち、序盤で彼が死んだシーンこそが物語の核心となる重要な部分だったことが発覚。ぺこぱの「時を戻そう」よろしく時間軸を巻き戻し(これ自体は、ゲーム内のストーリーチャートで普通にできる)、興家くんが七不思議の呪いを全部無効化し、あっさりこれまでの問題を解決しちゃう・・・みたいな驚きの展開になります。うそーん?って感じです。

そもそも彼の人間性には相当問題がある気がするが

このエンディングにたどり着くためには、一度興家くんが死んで、他のキャラクターが各々のシナリオを進めて全部のエンディングを導く必要があったのは確かなんですが、なんか腑に落ちない・・・最初と最後にふらっと登場してドヤ顔されてもな・・・という気持ちですよ。みんなが頑張ったからやで!いきなり出てきて何やねんおまえと!!!

本所七不思議に呪われることで、さまざまな愛憎劇が生まれるわけですが、興家くんによって呪いが無効化されてしまうと、他のシナリオは非常にアッサリと解決してしまいます。結局のところ、呪いよりも何よりも、人の執念や愛着こそがさまざまな負のサイクルを生み出しているってことなのかもな、と思いました。
ジョークがいちいちシュールすぎる
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』は、呪いがモチーフだけあって全体的にはシリアスなんですが。そういうシリアスさをいい意味で裏切り、不思議なコミカルみを醸し出しているのも特徴的だなと思いました。昭和後期という時代背景も相まって、独特のシュールさが良い味を出しています。
各パートでメインの登場人物が二人ずついて、会話がやんわりとボケとツッコミみたいな雰囲気になります。たとえば津詰とエリオと、やっこちゃん・ミヲちゃんが高校に集結した際、刑事コンビがJKコンビに協力を依頼するシーン。
エリオ「今回協力してくれたら、何でも好きなものをごちそうするよ!ボスが!」
ミヲちゃん「ありがとうございます!そんな・・・高級お寿司だなんて!」
エリオ「やりましたね!快く協力してくれるみたいですよ!」
津詰「は?寿司?決まんの早くね?」
不可解な殺人事件(呪いが原因?)が起きた現場でする会話じゃありませんよね・・・。
あるいは、七不思議の呪いや事件に「ヒハク石鹸」という企業が絡んでいるらしいというシーンでは
津詰「ヒハクはまだ何かやってそうだから、一度徹底的に洗わねえとダメだな。・・・・・・石鹸会社だけに」
(一同シーン)
エリオ「ボス、大丈夫です!いいですよ!今日も絶好調ですね!」
とかね。ちょいちょいクスッとするやりとりがあって、それがいい感じのエッセンスになっているように感じます。
マダムとリヒタの会話では、明らかにマダムがツッコミになっているしね。JKコンビは、やっこちゃんが軽めのボケ、ミヲちゃんがやんわりツッコミかな。なにげにミヲちゃんは手厳しい。
あと登場人物がちょいちょい、おちゃらけたシーンとかでこういうアヒル口をするのもなんか面白い。

このアヒル口、昨日から始めた最新作『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』にも出てきたから、このシリーズのひとつの特徴なのかなって思っています。
謎の収集要素「なめどり」が気になる
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』の収集要素、それが「なめどり」。舐め猫ならぬ、舐め鳥。ということで、シーンのあちこちにあるなめどりを、『ウォーリーをさがせ』よろしく集めるというものです。ちなみに、全部集めても特にシナリオに変化はありません。ないんかい!!


これは加茂野ダク男
このなめどり、マダムのシナリオでリヒタが興奮しながら集めている様子がうかがえます。相当ファンみたいで、見つけてリヒタが大はしゃぎしているのをマダムが「・・・・・・そう」と冷ややかなリアクションをするのがお約束。


正直、シナリオ進行しているときに鳥を探している余裕はなかったので。真エンディングまで見てから、最後の仕上げとして全部集めました。ただ自力で全コンプは難しかったので、攻略サイトも頼りましたが!

雛野ピヨ彦
今は新作をプレイ中ですが、引き続き「なめどり」収集がある模様です。今回はシナリオ進行と並行しながらなめどりをコンプしてみようと思います!たぶん無理だけど!!
生命は、終わりがあるから美しいのだ
結局のところ、呪いによってみんな振り回されたけど、そんなものない方がいい。世の理を乱して蘇った人が、果たして幸せな生を全うできるわけではないっていうことに終始するのかなと思います。
超常的な力を前に、人はきっと畏れつつ縋ってしまう。でもそれが果たして人間に制御できるわけはなく、過ぎた力に呑まれるだけだと。本作には、煩悩に対する戒めも含まれているように感じました。
さて皆さんは、この質問に何と答えますか?
「あなたは、生き返らせたい人はおりますかな?」
「もし死んだものを生き返らせる幻の秘術を一回だけ使えるとしたら」


ドラゴンボールではない
私は「生き返らせたい人はいない」と答えました。シナリオ進行的にもそれが正解だったとは思いますが、割と本心からそう思います。
死は哀しく、つらい。遺されたものの心にはポッカリと穴が空いているのに、当たり前の日常が当たり前に始まる、その現実が苦しい。きっとあの人ももっと生きたかっただろうと、奇跡が起きて生き返ってくれないかと願う気持ちは分かります。私も2年前に父を亡くした時、やり直せればもっと違ったのではないかと強く思いました。
でも、理を破って万が一生き返ったとして、その人は幸せだろうか。胸を張って生きられるだろうか。その人の意思は。人格は。生きざまは。私はそこまで責任を持てるだろうかと。自分のエゴで、他人の人生を勝手に操作するのは、なんか違うんじゃないかとも思ったのです。
シナリオの最後のほうで、マダムがあかり(呪主の一人でサイコパス女子大生)から言われたセリフが刺さります。「(息子さんを)自分の心の拠り所にするために蘇らそうとしてたんじゃないですか・・・?」――誰かを生き返らせることの意味は、このセリフに集約されているように感じました。命の選択ができるのは、ほかならぬ本人だけなんで、それ以外からの思いは全部エゴでしかないんですよね。

人の生死は、人によって左右されない。だからこそ人間の命は尊いのであり、大切にしなければならないのだと。誰かがむやみに操作していいものではないのだと。この作品からは、そんなメッセージを受け取った気がしました。
結び|間違って買ったけど普通に面白かった
本来買おうと思っていた作品ではなかったのですが、予想外にとても面白く、クリア後に「良い買い物をしたな」と感じられました。こういう偶然の出会いもあるんですね。まったく、これだからゲームはやめられない!
とても素晴らしいゲーム体験ができたので、次はいよいよ本来やりたいと思っていた『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』のプレイを始めました。雰囲気やテイストは同じだけど、本所七不思議とはまた違ったストーリー展開になっていて、序盤から既に面白いです(素潜りで酔った)。こちらもクリアしたらまた感想記事でまとめようと考えています。
ゲーム体験というところでいえば。最高のゲーム体験を実感できた作品についての記事はこちら。併せて読んでいただけると嬉しいです!
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