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【公人法理と侮辱罪の是非】政治家に求められる侮辱の基準は一般人とは全く違うべきです〜アメリカ政治のケーススタディ〜

こんにちは、レフティ・ドナルドです。

前回、飲むチョムスキーさんが東京新聞コメント欄騒動について、
政治の場で最も聞かれるべき人の生の声が、
トーンポリシングによって、かき消されていると語ったこの記事

それに関連して、アメリカのケースをちょっとご紹介したいと思います。
アメリカに来て思ったのは、政治関連のコンテンツが面白いんですね。
有名どころは、やはり The Daily Showとか Last Week Tonight とかだと思いますが。

ディベートで全然司会の言うことを聞かず、不規則発言を繰り返したトランプ。それに対し、「だから、幼稚園の先生はもっと高い給料を受け取るべきだ」という辛辣な皮肉。

政治をお堅い言葉じゃなくて、完全にエンタメ化して
笑いながら権力者を批判していくショー
だから、めちゃくちゃ政治に詳しくなくても気軽に見られて、
楽しめるんです。

上の二つでも結構日本人の感覚からすると、ここまで言っちゃっていいの?って思うんですが、
極め付けは Hasan Piker.

By Poisonwithahawkseye - Own work, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=190993358

この人は、左派のインフルエンサーで、
政治への怒りを、古いお作法とか言葉のドレスコードガン無視
ストリームして大人気になりました。

もう、こいつは現代っ子というか、別格です。
アメリカで、ミッチ・マコネルという政治界の長老
(日本で言えば麻生太郎みたいな嫌われ者の老害です)がいるんですが、

マコネルが一時体調崩して
体調的にも判断力的にも政治活動を続けられるのかという指摘が出た時、
取り巻きたちが『電話で話した!元気だ!』と庇う茶番が起きたんですね。

それを馬鹿にしたHasan はミッチ・マコネルと「電話◯ッチした」と主張。

いや、本当、アメリカヤバいな、と。
日本で、「麻生太郎と電話エッ◯」とか、考えられます?
日本中の同人誌洗いざらい探しても、
そんなマニアックなネタないっすよね。

まぁこういうの好き嫌いはあると思いますけど、
アメリカでここまで政治家をコケにしてエンタメ化できるのは
「公人(権力者)に対する批判・風刺の自由」が憲法レベルで徹底的に守られているからです。

そりゃ、当然じゃないですか?
政治家ってのは、万人に好かれることは確実に無理という前提で、
万人の声を聞かなければいけない職業です。
世の中にはいろんな人がいますから、皮肉が好きな人も、きついジョークが好きな人も、口の悪い人ももちろんいますよね。

そして、飲むチョムスキーさんがこの記事で言ってたように、
「正しい言葉」で話せるのはエリートの特権なので、
社会の助けが必要な人であればあるほど、
それを「正しい言葉」で表現できる確率というのは低いんです。

そういう人の声にこそ耳を傾けるべきですが、
そういう人が政治の場で生の声を出せないようにしたのが、
侮辱罪です。
自民党がものすごいパッションとスピードで厳罰化しました。

これにより、
政治が最も助けるべき人たちは、自分達の言葉で政治を語れないようになりました。
具体的な証拠を揃えて論理武装しなければ名誉毀損で脅され、
生の感情を吐き出せば侮辱罪で口を塞がれます。

日本列島を強く豊かにすると言って政治家になった人たちが
弱者の吐く本音に傷つくおぼろ豆腐メンタルで、国を守れるんですかね?
不祥事起こすたびに、
「有権者の皆様からお預かりした議席であり、簡単に投げ出すわけにはいかない」っていう
200デニール・極アツ面の皮見せつけるくせに、
ネットに書かれた「バカ野郎」くらいで傷つくって、
何そのツラノカワ百変化
そもそもネットなんて批判がつきもの。
傷つきたくなかったら、「サナエ カワイイ」とかでエゴサしてればいいじゃん。既にやってそうだけど。

もちろん一般人に対する人格攻撃や誹謗中傷は徹底的に防がなければならないけれども、
立場と責任が全く違う政治家は、当然一般人とは扱いが異なるべきです。

責任ある立場の人間に対しては、それ相応の責任と覚悟を求めていく。
それは政治家に対する期待表裏一体です。
日本は政治家への期待が下りに下がった結果、
メディアまで政治家を一般人と同様に扱う
その挙句の果てが、
「誰のせいにもしない」なんて小学校学級会レベルのことをヌケヌケと言う
ヌケヌケまぬぅけの登場です。

例えば、中学校の先生が、子供に「バカ」「クソ」って言われて、
「子供が僕のことバカって言ったので、退学にしてください」っていちいち言ってたら、
中学校の教員はつとまらないと思います。
中学生のクソガキってのはそういうもんなので、
(悪質な嫌がらせは別として)それを織り込み済みで対応できない人
どんなにいい人間でも、やはり中学校の教員には向かないと思います。

であれば、政治家なんて、もっと多くの人の上に立つのですから、
多くの人間がいればもちろん罵声を浴びせる人もいますよ。
そういうもんなんです。
そういうのが全く受け付けられないなら、
政治家という職業には向かないのでは?

そもそも全く嫌なことを言われなくていい職業なんてあるんですかね。
人間社会にいる限り、必ず嫌な場面とか嫌なこと言ってくる人ってのは避けられないような。。。
そういうのに傷つきやすすぎた一般人引きこもりになりますが、
政治家だと相手を侮辱罪で豚箱に入れればいいので、
やはり社会というのはものすごく不公平ですね。

色々話が横道にそれましたが、
メディアや我々が政治家に求める責任と覚悟の水準を下げ続ければ
政治家の質もそれに合わせて下がり続けます。

アメリカのように、政治家をガンガン風刺して、
俺らのジョークについてこられないやつは政治家になるな、
っていうメッセージを笑いで送るのも一つの手ではないかと思います。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。

【執筆者紹介:レフティ・ドナルド】
Badass Blue Bird LLCの専属ライターで、左利きのドナルド。 アメリカ政治を担当します。双子の弟に右利きのドナルドがいます。 兄弟共通の特徴は、 アレな言葉遣いと物事の極端なまでの単純化、 後先考えない言動です。

この記事は、東京新聞コメント欄騒動に端を発した記事第2弾でしたが、

▷ファッ休さん:
【左翼といえば自己批判】本当に勝つ気があんのか、クソ左翼。いつまでも綺麗事ばっかり言ってないで、戦闘力上げていけよ。
▷クソラテスさん:
【実況社会学】東京新聞のコメント欄騒動に見るマージナル的存在の受容の行方

っていう記事を、需要があれば書こうと思ってるよ!いいね、するか、興味のある記事名をコメント欄にコピペしてね!たくさんの投票期待してるよ!

ちなみに、東京新聞コメント欄騒動の記事第一弾はこちら:

偉い人のいうこと黙って聞いてたら、我々の子供は教育なんて受けさせてもらえてなかったよ、っていう記事がこちら:

アメリカ政治担当、レフティ・ドナルドさんの代表記事はこちら: