チームアンドロメダ千夜一夜~「パンツァードラグーン」の仲間たち~ 第三夜 リードプログラマー 竹下英敏(前編)
「パンツァードラグーン」シリーズでディレクターを務めた二木幸生氏の連載コラム「チームアンドロメダ千夜一夜」。第3回はリードプログラマー竹下英敏氏との対談(前編)です。アーケード(AM1研)から合流してきた竹下氏が、セガサターンというハードに対してどのような印象を持ったのか、当時のことを思い出しながら、二木氏と語り合っていただきました。
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日本だけでなく海外でも人気が高かった「パンツァードラグーン」シリーズ
二木 昨年(2025年)が「パンツァードラグーン」の30周年で、今年は「パンツァードラグーン ツヴァイ」の30周年です。「新世紀エヴァンゲリオン」や「ポケットモンスター」も去年・今年で30周年ですよね。
30年前っていろんなコンテンツが一気に出てきて、それが盛り上がりながら枝葉を広げてきた30年なのかな、と。そういえば先日、「ツヴァイ」リメイクの体験版が配信されましたね(※期間限定)。
竹下 じつは以前、「パンツァードラグーン」リメイク版の話が私のところに来たこともあったんですが、試算してみると「ペイできない」となって実現しなかったんですよ。今のグラフィックレベルまで引き上げようとすると、1996年当時とは比べ物にならないくらいの時間と予算がかかってしまって。
二木 当時のグラフィックのままだったら、絶対に批判されますしね。
竹下 あの当時の最新技術と最新グラフィックで作っていたものを、今あらためて作ろうとすると何倍もの予算になる。どうやってペイするんだ、という話になるとなかなか難しいです。当時で30万本売れたわけですが、リメイク版がそれを超えるかというと……。
二木 シューティング(ゲーム)は、そこが難しいです。
竹下 シリーズをずっと作り続けていたら、また違っていたのかなあ。
二木 もう20年ほど新作は出ていません。Xboxの「パンツァードラグーン オルタ」が最後ですね。
竹下 20年も新作がないのに、「パンツァー」は今でもちょこちょことユーザーのあいだで話題に出ますよね。「AZEL -パンツァードラグーン RPG-」はリメイクしないのか、とか。
二木 「AZEL」は北米だとすごいプレミア価格になっていると聞きます。セガサターン自体が海外ではあまり普及しなかったハードでしたから、余計に価値が出てしまったというか。
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