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チームアンドロメダ千夜一夜~「パンツァードラグーン」の仲間たち~ 第三夜 リードプログラマー 竹下英敏(前編)


「パンツァードラグーン」シリーズでディレクターを務めた二木幸生氏の連載コラム「チームアンドロメダ千夜一夜」。第3回はリードプログラマー竹下英敏氏との対談(前編)です。アーケード(AM1研)から合流してきた竹下氏が、セガサターンというハードに対してどのような印象を持ったのか、当時のことを思い出しながら、二木氏と語り合っていただきました。

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【二木幸生 (ふたつぎ ゆきお)】1969年10月29日生。1992年セガ入社。セガサターン立ち上げ時に「パンツァードラグーン」を創り出した後、シリーズ3部作の集大成となる「AZEL -パンツァードラグーン RPG-」を制作。1998年にセガを退職した後は、コナミ、マイクロソフトを経て、2007年9月にかつての同僚3人でゲーム制作会社グランディング(株)を設立。2020年8月には同社の代表取締役に就任し、現在は3つの拠点(東京、福岡、京都)を有し、120名以上の社員がいる規模に。
【ゲスト:竹下英敏(たけした ひでとし)】 1988年プログラマーとしてセガ・エンタープライゼス(現セガ)に入社。「アウトランナーズ」など業務用ゲーム開発に携わる。セガサターンの開発を契機に家庭用ゲーム開発部門に異動し、「パンツァードラグーン」シリーズなどの開発に従事。1999年アートゥーンに転職し、セガ以外のゲーム機開発に触れる。「ヨッシーアイランドDS」ではプログラミングをしつつディレクションを経験。合併を重ね、現マーベラスとなった2011年頃からマネージメントに重心を移す。2019年より開発部長としてエンジニアを統括。2025年にマーベラスを退職。

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日本だけでなく海外でも人気が高かった「パンツァードラグーン」シリーズ

二木 昨年(2025年)が「パンツァードラグーン」の30周年で、今年は「パンツァードラグーン ツヴァイ」の30周年です。「新世紀エヴァンゲリオン」や「ポケットモンスター」も去年・今年で30周年ですよね。

30年前っていろんなコンテンツが一気に出てきて、それが盛り上がりながら枝葉を広げてきた30年なのかな、と。そういえば先日、「ツヴァイ」リメイクの体験版が配信されましたね(※期間限定)。

竹下 じつは以前、「パンツァードラグーン」リメイク版の話が私のところに来たこともあったんですが、試算してみると「ペイできない」となって実現しなかったんですよ。今のグラフィックレベルまで引き上げようとすると、1996年当時とは比べ物にならないくらいの時間と予算がかかってしまって。

二木 当時のグラフィックのままだったら、絶対に批判されますしね。

竹下 あの当時の最新技術と最新グラフィックで作っていたものを、今あらためて作ろうとすると何倍もの予算になる。どうやってペイするんだ、という話になるとなかなか難しいです。当時で30万本売れたわけですが、リメイク版がそれを超えるかというと……。

二木 シューティング(ゲーム)は、そこが難しいです。

竹下 シリーズをずっと作り続けていたら、また違っていたのかなあ。

二木 もう20年ほど新作は出ていません。Xboxのパンツァードラグーン オルタが最後ですね。

竹下 20年も新作がないのに、「パンツァー」は今でもちょこちょことユーザーのあいだで話題に出ますよね。「AZEL -パンツァードラグーン RPG-」はリメイクしないのか、とか。

二木 「AZEL」は北米だとすごいプレミア価格になっていると聞きます。セガサターン自体が海外ではあまり普及しなかったハードでしたから、余計に価値が出てしまったというか。

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