当時のクリエイターと振り返る「ファンタジーゾーン」40周年記念企画! 中編
2026年に40周年を迎えたアーケード版『ファンタジーゾーン』。ディレクター・石井洋児氏、デザイナー・近藤正樹氏、サウンドのHiro師匠という本作に携わった3名と、『ファンタジーゾーン』を愛してやまない有限会社エムツーの久保田和樹氏に本作をふりかえっていただく企画の第2回目。今回は編集部&読者の方々から寄せられた多くの謎や質問を中心に、座談会形式で振り返っていただいた。
今回は前編でまとめた記事を前提とした内容になっている。こちらを読む前に前編を読み直してから読み進めていただければ幸いだ。
なお、本稿は40周年を記念してのオーラルヒストリーであり、当時の模様を振り返る内容ではありますが、2026年時点でのセガの公式見解ではないことはあらかじめご了承ください。
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読者の方に開発者サイン入りCDをプレゼント!
今回の記事を読んだ感想や、「ファンタジーゾーン」への思い出などを以下のようにXで投稿してくれた方には、開発者のサイン入りCD「ファンタジーゾーン ウルトラスーパービッグマキシムグレートストロング・コンプリートアルバム」とあわせて、「Mega Drive Mini 2 - Multiverse Sound World」 「SEGA Archives - M2 Music Memorial -」を3点セットでプレゼントします!

Xでの投稿時には
#ファンタジーゾーン
#Beep21
をつけてポストしてください。
皆さんの投稿お待ちしています!
読者の皆さんからの濃い質問に答えていきます!
まず、読者のみなさま、ご質問を多数いただきありがとうございます。編集部でも久保田氏ご協力のもと、いくつか質問を提案させていただきましたので、読者からお寄せいただいたものと合わせて、参加クリエイターの方々に事前に共有し、お答えいただきました。

なにぶん40年前のことですので、お忘れになっていたことも多数ありますが、そこから関連する話題で、貴重な証言も多数いただきました。中編の今回は、まず20問あまりの質問を収録しました。では早速まいりましょう!
やはり気になるオパオパってどんな存在?
──アーケード版と家庭用版でストーリーが変更されていますが、アーケード版がB.G.1422年、家庭用は宇宙歴6216年と時代設定が変わった理由は何かありますか?
<アーケード版ストーリー>
遥か昔、宇宙のかなたでの物語……。
B・G1422年、惑星間の公式通貨が乱れ、全惑星がパニックに陥るという事件が起こった。宇宙協会の公式調査により、何者かがメノン星人を操り外貨を奪わせ、それを資金として、「ファンタジーゾーン」に巨大要塞を建造中であることがわかった。正体不明の敵の陰謀を打ち砕くため、戦士「オパオパ」に指令が下る。迫り来る敵からファンタジーゾーンの平和を守るため、オパオパは飛び立った!

<セガ・マークⅢ版ストーリー>
幾星霜もの昔、宇宙のかなたに“ファンタジーゾーン”があった。
英雄オパオパ(これがキミだ)が、このファンタジーゾーンを敵の魔の手から守るべく決然と立ち上がった。
宇宙歴6216年、惑星間の公式通貨が乱れ、全惑星がパニックに落ち入った。宇宙協会(スペースギルド)の公式調査から、何者かがメノン星人を操つり、外貨を奪わせ、それを資金にファンタジーゾーンに巨大要塞を建造中であることがわかった。
敵の野望をくじくため、さっそく、オパオパはファンタジーゾーンへと向かったのだが……。

石井 家庭用に関しては担当の藤井(睦弘)か浅井(敏典)に聞いてもらえればわかると思います。藤井の方から、“『ファンタジーゾーン』を移植したい”、“容量の関係もあるので、一部のボスを変更したい”と申し出があったので、“いいよ”と言ったので。ストーリーに関しても藤井がどのような経緯で変えたのかはわかりませんが。

【参考】セガ・マークIII版の開発エピソードはこちら
Hiro たぶん物語は勝手に作ったか、元を知らずに作ったのかとかあるじゃないですか。
石井 (開発途中)何も言ってこなかった。(移植プロジェクト)立ち上げの時に“いいよ”と言ったから。
Hiro セガの(家庭用)移植って大体そう(一同笑い)。何にも(業務用チームに)聞いてこない。

──それで師匠の先日のイベントで話されていたように、あとから“家庭用の曲を初めて聴いた”みたいなことが起こるわけですね。
Hiro 発売されてから何年か経ってから“あ、出たんだ”って。
──アーケード版のB・G1422年の「B・G」って何を指しているんでしょうか?
石井 これ(ストーリー)を作った時には(B・Gには)絶対何か意味があったんです。覚えてないんですけれど(一同笑い)。大事な意味があったんです。「1422」にも……。
──ストーリーは開発後に作られたものですか?
石井 最初のものにもストーリーがあったんですが、資料を見てもらえればおわかりかと思いますが、製品版と共通点はありますが、違いますね。


──オパオパには足がついていたりスモール/ビッグウイング以外はエンジンで駆動しているのですが、機械? 生物? 機械や生物然としている機体に乗り込んでいる? どんな存在でしょうか?

石井 機械生物体とか、いろいろと言っていますけれど。私が一番最初に(デザイナーの)小林陽子さんに言ったのは、“流行るゲームは、主人公がだれでも簡単に描けなければいけない”ということ。“僕でも描けるやつね”と言ったら、あんな形になったんですけれど。
最初は戦闘機で、人が乗り込むというのが企画だったんですね。それが地面を歩かせたりだとか。地面を歩くときには最初“タイヤが出たほうがいいんじゃないか?”とか。片木らと話をしました。
じゃあ“生物にしちゃって、足を生やそうとか羽を出せ”とか。さらにパワーアップするとなぜかロケットになっちゃったりとかしますけれど。そんな流れでしたね。

あと、“不条理なゲーム”を作りたかったんですね。“なにこれ?” “え? 何?”という。ちょうどモンティ・パイソンとか流行ってて。だから16t(ヘビーボム)が降ってくるんですけれどね。

──近藤さんのラフにあった「そよかぜ2号」。この「そよかぜ」のネーミングは誰がお考えになったのでしょうか?

石井 その当時、企画セクションにいた上野という者がいたんです。SG-1000とかセガ・マークⅢのタイトルを作っていました。彼がセリカXXに乗っていたんですね。彼はその車に「そよかぜ号」と名付けていました。それで会社に乗り付けてきて、「そよかぜ号」の話を延々としていて。そこからもらって「そよかぜ2号」になったんです。
──そんな由来があったんですね。
コインに関してもいろいろネタが……?
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