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「イエスが私とともにある」ことを表す技法【2026/7/2(木)今日のバッハのカンタータ🎵聖母の訪問】

今日は,「聖母の訪問」を祝う以下のページのカンタータからBWV 184を少し聴いてみます。「聖母の訪問」は,マリアが受胎告知の時にエリザベトが身籠って6ヶ月だと告げられ,マリアが訪問した日とのことで,この時,エリサベトと胎内の子(洗礼者ヨハネ)は聖霊に満たされ、エリサベトはマリアを祝福した。

この曲の第一部の第二部の終曲にあたる第6曲と第10曲は,讃美歌"Werde munter, mein Gemüte"「目覚めよ,我が心よ」のためにJohann Schop (1590-1667) が作曲した旋律に基づいています。以下はバッハがコラール集に収録したものです。

バッハは,この曲をマタイ受難曲の中のコラール"Bin ich gleich von dir gewichen",「たとえあなたから離れても」にも使っています。

お気づきでしょうか? BWV 147ではこの四拍子の曲を三拍子にした上に,三連符の旋律まで加えた魔改造で以下の有名な曲に仕立てています。「聖母の訪問」の日のためのカンタータですから,三位一体を強調したリズムにしたようです。

この動画はBWV 147の第6曲目で,歌詞は"Wohl mir, daß ich Jesum habe",「私は幸いだ、イエスは私と共にある」で始まっています。第10曲も同様の旋律を,"Jesus bleibet meine Freude"「イエスは常に私の喜びである」で始まる歌詞で歌っています。どちらも,「聖母の訪問」の日を讃えるカンタータの前半と後半の最後を飾る重要な位置で使っている曲なので,この魔改造には思惑がありそうです。

6th mov. from BWV 147

これまでの記事に何度か,「4」が地上の表現として使われている(と思われる)曲を紹介しました。

BWV 147では,三連符が天上界を表し,また,四拍子だった讃美歌の旋律を三拍子にすることで歌詞の「イエスが私と共にある」,そして,「地上のエリザベトが聖霊で満たされた」という「聖母の訪問」の日に相応しい表現をつくっているとも考えられます。そう思って聴くと,三連符が天上界で踊る天使たち,SATBの「4」声で歌う讃美歌の旋律が地上で神の祝福に満たされる人々の祈りのようにも感じられます。

歌詞はこのサイトにありました。

こちらはBWV 147 の終曲(10曲目)のほうの演奏です。

全曲の演奏は,このページの一番上にある過去記事へのリンクからどうぞ。


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