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中国商務部、EU向けHEV輸出は「2025年実績から増加」と強調――年間35万台の輸入枠は海外報道、公式には未確認

    [メンバーシップ限定]中国商務部は2026年10月12日、中国とEUが合意したハイブリッド車(HEV・PHEV)貿易の調整について、報道官による公式見解を発表した。

    10月8~9日の中国・EU貿易投資協議では、双方がハイブリッド車貿易について了解に達したことが明らかになっていたが、数量や実施方法は公表されていなかった。

    今回、中国商務部はEU統計局の数字を引用し、EUの中国製ハイブリッド車輸入が2024年の10.7万台から2025年には30.2万台へ増加したと説明。そのうえで、双方は2025年実績を基礎として、そこから輸出数量を増やす方向で合意したと明言した。

    一方、海外メディアはEU当局者への取材に基づき、年間35万台の輸入枠が設定されると報じている。ただし、中国商務部はこの数字を確認しておらず、正式な数量枠や実施時期は依然として公表されていない。

    海外メディアの数量報道を受け、中国商務部が公式回答

    中国商務部が12日に発表したのは、「中国・EUのハイブリッド車、電気自動車協議の共通認識について、商務部報道官が記者の質問に回答」と題する公式見解である。

    質問では、双方が貿易投資協議メカニズムの下でHEVとEVの貿易について協議し、対立の激化を回避したことに言及したうえで、海外メディアがハイブリッド車貿易の数量などについてさまざまな推測を報じていることへの見解を求めた。

    これに対して中国商務部は、双方が相互尊重と対等な協議を原則として、貿易上の相違や双方の懸念を調整したと説明した。

    そのうえで、ハイブリッド車貿易について「事実の尊重」「非差別」「WTO規則への適合」という三つの基本原則を明らかにした。

    10月9日の共同声明が合意の存在を確認する内容だったのに対し、今回の発表は、数量調整の考え方と中国側が重視する条件を具体的に説明したものである。

    EUの中国製HEV輸入、2024年10.7万台から2025年30.2万台へ

    中国商務部が最初に強調したのは、輸入実績である。

    EU統計局のデータとして、EUが中国から輸入したハイブリッド車は2024年の10.7万台から、2025年には30.2万台へ増加したと説明した。

    1年間で19.5万台増加し、約2.8倍となった計算である。

    商務部によれば、双方はこの2025年実績を基礎として、輸出数量を増やす方向の取り決めに達した。

    さらに、中国企業の輸出余地と安定的な成長を確保し、双方の産業界の合理的な懸念に配慮したとしている。

    ここで重要なのは、中国側が合意を「輸出半減」ではなく、「2025年実績を上回る輸出機会の確保」と説明していることである。

    10月9日の協議直後、EU側からは中国製HEV・PHEVの輸出を半減させるとの説明が出ていた。

    しかし、中国商務部は今回、少なくとも2025年実績の30.2万台を基礎として、それを上回る数量を確保するという立場を明確にした。

    両者は必ずしも矛盾しない。EU側のいう半減が、2025年の実績ではなく、将来の輸入見通しや別の基準数量との比較である可能性があるためだ。

    ただし、削減率の基準が正式に示されていない以上、現段階で両者の説明を完全に整合させることはできない。

    年間35万台は海外メディア報道、中国政府は確認せず

    今回の発表と前後して、AP通信やロイターなどの海外メディアは、EU当局者への取材を基に、中国製ハイブリッド車の年間輸入枠が35万台になると報じた。

    報道によれば、HEV・PHEVが対象となり、輸入数量が上限に達した場合、それを超える車両の通関が制限される仕組みが想定されている。

    また、4年間の枠組みや、2026年12月からの運用開始の可能性も報じられている。

    ただし、これらはEU当局者を情報源とする海外メディアの報道であり、中国商務部が公式に発表した条件ではない。

    中国商務部の10月12日の回答には、35万台という数字も、4年間という期間も、具体的な実施開始日も記載されていない。

    仮に年間35万台が正式な初年度の輸入枠となれば、2025年の30.2万台に対して4.8万台、約15.9%の増加となる。

    この計算は、中国商務部が強調する「2025年実績からの増加」という説明とは整合する。

    しかし、35万台が最終的に確定した数量なのか、初年度の枠なのか、HEVとPHEVをどのように集計するのかについては、正式な制度文書を確認する必要がある。

    現時点で確定しているのは、中国側が2025年実績からの増加を合意原則として説明したことまでであり、年間35万台という具体的数字は海外報道の段階にある。

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    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

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