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奇瑞、南アフリカ旧日産工場でOMODA C4のHEVを生産へ――692人継承、部品企業23社を動員し2027年始動

    [メンバーシップ限定]中国の奇瑞汽車が、南アフリカで取得した旧日産工場の具体的な生産計画を明らかにした。最初の生産車にはクロスオーバーSUV「OMODA C4」を選び、2027年第3四半期からHEV仕様の現地生産を開始する計画である。

    今回の発表は、単なる新型車の投入計画ではない。

    奇瑞汽車は2026年7月に旧日産工場の開設式を開催し、従業員692人の継承と、2027年後半の生産立ち上げ期間に1万5,000台を生産する計画を公表していた。8月には中国の部品メーカー23社を南アフリカに招き、現地企業との協業を具体化するための会議を開催した。

    そして10月、最初に生産する車種と駆動方式が明らかになった。

    工場の取得、生産準備、部品調達網の構築、最初の車種選定という一連の動きを見ると、奇瑞汽車が南アフリカを完成車の輸出先から、製造・調達・研究開発を担う拠点へ変えようとしていることが分かる。

    ただし、生産開始は2027年の計画であり、現地調達率や生産能力の拡大についても、実績による検証はこれからである。

    10月21日、最初の生産車にOMODA C4を選定

    奇瑞汽車傘下のOMODA & JAECOO南アフリカ法人は2026年10月21日、南アフリカのロスリン工場で最初に生産する車種としてOMODA C4を選定したことを明らかにした。

    ロスリン工場は、首都プレトリア近郊のハウテン州に位置する旧日産の自動車生産拠点である。

    OMODA C4は、2025年に「C3」として初公開された小型クロスオーバーSUVで、その後、南アフリカ市場向けにC4という名称が採用された。

    南アフリカ市場には、ガソリン車、HEV、BEVの3種類を展開する計画である。

    ただし、3種類が同時に現地生産されるわけではない。

    奇瑞汽車南アフリカ法人のTony Liu CEOは、最初にロスリン工場で生産するのはC4のHEV仕様であると説明している。

    生産開始は2027年第3四半期を予定する。

    一方、C4は現地生産の開始に先立ち、2027年初頭から輸入車として南アフリカ市場に投入する計画も示されている。

    つまり、2027年のC4投入には、輸入販売の開始と現地生産への移行という二つの段階がある。

    ガソリン車とBEVについては、その後の展開が予定されているものの、現地生産の開始時期や生産数量は明らかになっていない。

    7月3日に工場開設、2027年後半に1万5,000台を計画

    今回の発表を理解するには、2026年7月3日の奇瑞汽車による公式発表にさかのぼる必要がある。

    奇瑞汽車は同日、ロスリン工場の開設式を開催した。

    式典には、南アフリカのPaul Mashatile副大統領、ハウテン州のPanyaza Lesufi首相、中国の駐南アフリカ大使、奇瑞汽車の尹同躍会長らが出席した。

    奇瑞汽車はこの時点で、既存設備の改修とインフラ整備を進め、2027年半ばを目安に生産を開始する計画を示していた。

    さらに、2027年第3四半期から第4四半期にかけて、合計1万5,000台を生産する目標を公表した。

    重要なのは、1万5,000台が年間生産能力ではなく、生産立ち上げ期間の計画数量であることだ。

    また、この数量は工場全体の生産計画であり、OMODA C4だけで1万5,000台を生産することが確定したわけではない。

    10月の発表では、C4の生産開始時期が2027年第3四半期と具体化された。

    7月の段階で示された工場全体の生産計画に対し、最初の車種と生産時期が明らかになったことが、今回の進展である。

    旧日産工場の従業員692人を継承

    奇瑞汽車は7月の公式発表で、旧日産工場の既存従業員692人を全員継承する方針を明らかにした。

    これは、新工場を建設する場合とは異なる特徴である。

    自動車生産の経験を持つ従業員や既存設備を引き継ぐことで、ゼロから工場を立ち上げる場合に比べて、一定の産業基盤を利用できる。

    10月の現地報道によると、継承した従業員の訓練も進められており、管理職の一部はすでに中国で研修を受けている。

    ただし、日産車の生産経験を持つ従業員が、そのまま奇瑞汽車の新型車を量産できるわけではない。

    生産設備の変更、新しい部品の組み付け、品質検査、HEV特有の高電圧システムへの対応など、新たな訓練と工程検証が必要になる。

    奇瑞汽車は、既存従業員の継承に加えて、製造、サプライチェーン、サービスなどを通じて約3,000人の直接・間接雇用を創出する構想も示している。

    ただし、これは今後の雇用創出計画であり、2026年10月時点ですでに3,000人の新規雇用が実現したことを意味しない。

    8月、中国の部品メーカー23社を南アフリカへ

    ロスリン工場の計画で、完成車の生産以上に注目したいのが、部品調達網の構築である。

    奇瑞汽車南アフリカ法人は2026年8月、ロスリンの自動車産業開発センターで、サプライヤー投資会議を開催した。

    会議には、中国から奇瑞汽車の部品サプライヤー23社が参加した。

    現地の部品企業や産業関係者と協議し、南アフリカ国内での生産能力、協力先、投資機会を調査することが目的である。

    奇瑞汽車傘下の技術企業も参加し、現地調達の初期段階で重点的に取り組む領域を説明した。

    対象には、車載電子機器、車体・シャシー、内外装部品、専用の統合モジュールなどが含まれる。

    さらに、ADASやスマートコックピット、高電圧・低電圧ワイヤーハーネス、熱管理、ブレーキ、シートなどの技術も紹介された。

    ここで重要なのは、中国の部品メーカー23社が参加したことと、その23社が南アフリカへの工場建設を決定したことは異なるという点である。

    今回確認できるのは、現地企業との協業や投資の可能性を検討するための活動が実施されたという事実までである。

    今後は、実際に何社が現地生産を始めるのか、どの部品が南アフリカ国内で調達されるのかを確認する必要がある。

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    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

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