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東風・猛士、HuaweiのAIでオフロードSUVを家庭向けに再定義――X700正式発売

    [メンバーシップ限定]中国の東風汽車傘下の猛士は2026年10月25日、新型電動オフロードSUV「X700」を正式発売した。価格は21万9,800~27万9,800元(約516~657万円)で、9月28日の予約販売開始時に設定した四輪駆動モデルの価格を、それぞれ1万元(約24万円)引き下げた。新たに後輪駆動のエントリーグレードも追加した。

    今回のX700で注目されるのは、価格やオフロード性能だけではない。猛士は華為(Huawei=ファーウェイ)乾崑の高度な運転支援・車載システムと東風の車両技術を組み合わせ、従来の本格オフロード車を、通勤、家族での移動、アウトドア活動まで対応するスマートSUVとして再定義しようとしている。

    正式発売に合わせて公開した一連の公式動画では、悪路走破性能だけでなく、市街地での運転支援、車内の快適性、家族との外出、ドローン撮影などを繰り返し紹介した。

    猛士917が築いた高性能オフロード車のイメージを引き継ぎながら、X700では利用者層を広げることを目指す。HuaweiのAI・ADASは、そのための重要な技術基盤として位置付けられている。

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    21.98万元から正式発売、四輪駆動モデルは予約価格から1万元引き下げ

    猛士X700は10月25日に正式発売され、価格帯は21万9,800~27万9,800元となった。設定された4グレードの価格は以下の通りである。

    • 後輪駆動Pro:21万9,800元

    • 四輪駆動Max:23万9,800元

    • 四輪駆動Max+:25万9,800元

    • 四輪駆動Ultra:27万9,800元

    11月30日までの対象購入者には1万元の期間限定優遇を設定し、適用後の価格は20万9,800~26万9,800元となる。

    9月28日の予約販売開始時には、四輪駆動3グレードを24万9,800~28万9,800元で案内していた。今回の正式発売では、それぞれ1万元引き下げた。

    さらに、後輪駆動モデルを追加することで、通常価格の最低水準を21万元台まで引き下げた。

    ただし、21万9,800元は後輪駆動Proの価格であり、Huaweiの高度な運転支援機能やオフロード装備が、すべてのグレードに同じ構成で搭載されることを意味しない。

    X700の技術的な特徴を評価する際には、標準装備と上位グレード専用装備を区別する必要がある。

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    猛士917からX700へ、対象を本格オフロード愛好家から一般家庭へ

    猛士は東風汽車が展開する高性能オフロード車ブランドである。

    従来の猛士917は、強力な駆動性能や悪路走破能力を前面に打ち出し、本格的なオフロード車を求める利用者を主な対象としてきた。

    これに対してX700では、オフロード性能を維持しながら、日常生活での使いやすさを重視している。

    10月25日16時16分の公式Weibo投稿では、一般的な家庭用SUVよりオフロード性能が高く、従来のオフロード車よりスマートであるという商品思想を示した。

    そのうえで、専門的なオフロード技術を利用しやすくし、より多くの家庭がアウトドア活動を楽しめるようにすると説明している。

    公式動画でも、X700の開発目的について、オフロード走行を一部の愛好家だけのものにするのではなく、家族で楽しめる移動体験へ広げることだと説明した。

    これは、単に高性能な車両を低価格化する戦略ではない。

    これまで専門知識や運転技術を必要としてきたオフロード走行を、車両側の電子制御や運転支援によって扱いやすくし、一般家庭にも利用範囲を広げる考え方である。

    猛士は、東風が蓄積してきた車両開発技術とHuaweiのスマートカー技術を、一台の車両に統合したことを強調している。

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    Huawei乾崑ADS 5、都市部での使いやすさを訴求

    X700の重要な特徴が、Huaweiのスマートカー技術を採用していることである。

    猛士は10月25日18時26分の公式投稿で、スマート機能はオフロード性能に付け加える装備ではなく、X700を構成する基本的な能力であると説明した。

    同社が強調するのは、Huawei乾崑の技術体系である。

    運転支援には乾崑ADS 5を採用し、車載システムにはHarmonySpace 6を組み合わせる。

    X700では、Huaweiの運転支援技術をオフロード走行そのものに利用するだけでなく、市街地での通勤、渋滞、駐車など、日常的な利用場面の利便性向上に活用する。

    公式動画では、試乗者が杭州で数日間にわたりX700を利用し、通勤時間帯の市街地走行や地下駐車場での運転支援を体験したと説明している。

    試乗者は、運転支援中に人間が操作を引き継ぐ回数が予想より少なかったと評価した。

    ただし、これは個人による試乗の感想であり、標準化された試験条件で測定した介入率ではない。

    また、ADS 5は高度な運転支援システムであり、運転者が監督を必要としないL4自動運転を意味するものではない。

    X700におけるHuaweiの技術は、運転者の負担を軽減するためのものであり、運転者の安全確認や必要に応じた操作を不要にするものではない。

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    Huaweiの技術を採用する理由は、オフロード以外の利用時間にある

    X700の戦略を考えるうえで重要なのは、本格オフロード車であっても、実際には日常的な道路を走る時間が長いことである。

    休日に山道や未舗装路を走る利用者であっても、平日は市街地で通勤や買い物に利用する可能性がある。

    従来のオフロード車では、悪路走破能力を重視する一方、日常利用での快適性や運転のしやすさが課題となる場合があった。

    猛士はX700で、この二つの用途を両立させようとしている。

    悪路では東風の車両・シャシー技術を利用し、一般道ではHuaweiのADASや車載システムを活用する。

    この組み合わせによって、オフロード性能を求める利用者だけでなく、普段は一般的なSUVを利用している家庭にも訴求する。

    HuaweiのAI技術は、単に先進的な装備として付加されているのではない。

    本格オフロード車を日常生活に取り入れやすくするための技術として位置付けられている。

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    磁性流体ダンパーとエアサスペンション、舗装路と悪路を両立

    X700の車両技術では、シャシーの電子制御も重要な役割を担う。

    公式動画では、磁性流体を利用した可変ダンパーとエアサスペンションを組み合わせた構成を紹介した。

    磁性流体ダンパーは、磁界の制御によって流体の特性を変化させ、減衰力を調整する技術である。

    動画では、走行状況に応じて減衰力を高速に調整できることを強調している。

    舗装路では乗り心地や車体の安定性を重視し、悪路では路面からの衝撃や車体の動きを制御する。

    また、エアサスペンションによって車高を変更できる。

    動画の説明によれば、標準位置から最大100mm上昇、50mm下降することが可能である。

    車高を最大まで引き上げた状態では、最低地上高328.8mmを確保するとしている。

    これらは、段差や岩場などで車体下面の接触を避けるために有効な装備である。

    一方、一般道では車高や減衰力を調整することで、日常的な走行での快適性を高めることができる。

    ただし、328.8mmは特定の車高設定における数値であり、通常走行時の最低地上高ではない。

    また、動画で紹介されたシャシー装備が全グレードに標準搭載されるかについては、個別の装備表による確認が必要である。

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    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

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