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中国・聯訊儀器、1.6T光通信試験装置の量産で利益約20倍――日本勢が強い高速測定器市場に国産化の波

    [メンバーシップ限定]中国の高性能測定器メーカー、聯訊儀器(Semight、上海証券取引所688808)は、AIデータセンター向け高速光通信の需要拡大を背景に、業績を急拡大させている。

    2026年1~9月期の親会社株主帰属純利益は19億~21億元(約446~493億円)となる見通しで、前年同期の約19.7~21.7倍に達する。800G・1.6T光モジュール向け試験装置の量産供給が進み、次世代の2.4T・3.2T対応製品の開発も始まっている。

    注目されるのは、中国企業による高性能測定器の国産化が、研究開発段階から実際の製品供給と収益拡大へ移っていることである。アンリツなど日本企業も事業を展開する高速通信測定市場で、中国メーカーの存在感が高まりつつある。

    1~9月期の純利益、前年同期比約19.7~21.7倍

    聯訊儀器は10月13日、2026年1~9月期の業績予想を発表し、10月23日には生産・経営状況について追加公告を行った。業績予想の主要数値は次の通りである。

    • 親会社株主帰属純利益:19億~21億元

    • 前年同期比:1,866.00~2,072.95%増

    • 前年同期の親会社株主帰属純利益:9,664万元

    • 特別損益を除く純利益:18億~20億元

    • 同前年同期比:1,836.84~2,052.04%増

    利益の伸びは極めて大きい。ただし、前年同期の利益水準が比較的小さかったことも増加率を押し上げている。

    今回の数字は正式な四半期決算ではなく、会社が公表した未監査の業績予想である。売上高や粗利益率などの確定数値については、正式な第3四半期報告での確認が必要となる。

    それでも、特別損益を除いた利益も大幅に増加する見通しであり、業績拡大が一時的な特別利益だけによるものではないことがうかがえる。

    AIデータセンターの高速化が試験装置需要を押し上げる

    業績拡大の背景にあるのが、AIデータセンター内部の通信速度の急速な向上である。

    大規模AIモデルの学習や推論では、多数のGPUやAIアクセラレーターが大量のデータを交換する。計算装置の性能が高まるにつれて、装置間を接続する光通信ネットワークにも高速化が求められる。

    光モジュールの通信容量は400Gから800G、さらに1.6Tへと拡大している。1.6Tは1秒間に最大1.6テラビットのデータを伝送する通信容量の区分である。

    通信速度が上がれば、それを検証する測定器にも一段と高い性能が必要となる。聯訊儀器が重点製品として挙げるのは、次の3種類である。

    • サンプリングオシロスコープ:高速信号の波形を観測し、信号品質を評価する。

    • ビット誤り率測定器:送受信したデータの誤りを測定し、通信の信頼性を確認する。

    • クロックリカバリーユニット:受信信号からタイミング情報を復元し、高速信号の測定を支援する。

    これらは、光モジュールや光半導体の開発・製造・品質検査に不可欠な装置である。

    光通信の高速化は、光モジュールメーカーに新しい設備投資を促すだけでなく、試験装置の性能要件と製品単価を引き上げる要因にもなっている。

    1.6T向け主要試験装置を一式で供給

    聯訊儀器は10月23日の公告で、1.6T光モジュール向けの主要な試験装置を一式で製品化した世界で2社目のメーカーであると説明した。

    同社によると、400G、800G、1.6Tの高速光モジュール向け主要試験装置を量産供給できる中国国内でも数少ない企業の一つである。

    2026年には、800G・1.6T対応のサンプリングオシロスコープ、ビット誤り率測定器、クロックリカバリーユニットが主力納入製品となっている。

    ここで重要なのは、単一の測定器を開発したという段階を超え、光モジュールメーカーが必要とする複数の測定機能を提供できるようになったことである。

    高速光通信では、測定器ごとに性能が優れていても、製造工程全体に必要な装置をそろえられなければ、顧客の設備投資を包括的に獲得することは難しい。

    聯訊儀器は、複数の測定装置を組み合わせた供給能力を強みとして、光通信メーカーの生産能力拡大に対応している。

    ただし、世界で2社目という位置付けは同社の説明によるものであり、競合各社の製品構成や測定条件を統一した第三者比較によって確認された順位ではない。

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    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

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