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小鵬MONA「老害」騒動、経営側が若手を擁護――謝罪は本人の判断、何小鵬氏も29日に「老害代表」として登壇へ

    [メンバーシップ限定]中国の小鵬汽車(XPENG)が10月15日に開催した新型SUV「MONA L05」の発表会で、若手の商品企画担当者が経営陣を「老登」と表現したことをめぐり、同社関係者が10月24日、微博で一連の経緯を説明した。

    投稿によると、問題となった表現は外部の顧客を指したものではなく、何小鵬氏を含む社内の商品企画責任者に対する冗談だったという。また、10月22日に公開された若手担当者Etta氏の謝罪動画についても、経営陣の指示ではなく、本人が自発的に提案したものだったと説明した。

    さらに、10月29日に予定されるMONA L05の正式発売発表会には、Etta氏が引き続き登壇し、何小鵬氏も自ら「老登代表」として参加する予定だと明らかにした。

    今回の説明は、若手主導の商品開発を打ち出した小鵬が、発言をめぐる批判を受けても、その開発方針と若手社員の役割を維持する姿勢を示したものといえる。

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    「老登」は顧客ではなく、社内の経営幹部を指していた

    「老登」は中国のネットスラングで、年長者や古い価値観に固執する人物を揶揄する言葉である。日本語では「老害」に近い意味で使われることがある一方、親しい間柄では冗談として用いられる場合もある。

    10月15日のMONA L05発表会では、2000年以降生まれの商品企画担当者Etta氏が、経営陣との商品開発をめぐる議論を紹介する中で、この表現を使用した。

    その後、一部で年長の消費者を軽視しているのではないかという批判が生じ、Etta氏は10月22日に謝罪動画を公開した。

    10月24日の微博投稿では、問題の言葉について、最初から最後まで社内の主要責任者をからかうためのものであり、外部のユーザーを指したことは一切ないと説明した。

    具体的には、楊光氏、姜文氏、鳳頭氏、何小鵬氏という、商品企画に関わる中心的な責任者たちが対象だったという。

    これはEtta氏が謝罪動画で説明した内容とも一致する。

    ただし、社内で冗談として成立していたことと、不特定多数の消費者が視聴する発表会で適切な表現だったかどうかは別の問題である。

    Etta氏自身も、社内の事情を知らない視聴者には異なる意味で受け取られる可能性があることを十分に考慮していなかったと認めている。

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    発表会は若手3人に全面的に任されていた

    今回の投稿で新たに明らかになったのは、10月15日の発表会がどのような体制で企画・運営されていたかという点である。

    当日はパリモーターショーと日程が重なり、何小鵬氏を含む経営陣や関係者が海外に滞在していた。

    そのため、発表会の企画からライブ配信まで、3人の若手プロダクトマネージャーが中心となって担当したという。

    投稿者は、事前にプレゼンテーション資料を確認したものの、それ以外は若手に任せたと説明した。

    台本は用意せず、企業の発表会で一般的に見られる定型的な説明も求めなかった。

    若手担当者たちは、商品を開発する過程で経営陣と意見をぶつけ合い、議論や調整を重ねてきた実際の経験を、そのままステージで紹介した。

    投稿者は、この発表会を若手だけで取り仕切る「小鬼当家」に例えている。

    重要なのは、経営陣が若手に自由な発言を許しただけではなく、発表会そのものの企画と説明を任せていたことである。

    小鵬は今回、若い世代の感性を商品に反映させるという開発方針を、発表会の運営にも適用していたことになる。

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    経営陣は不快に思わず、むしろ発表会を評価

    投稿によると、海外から戻った関係者が発表会のライブ配信を確認した際、「老登」と呼ばれた幹部の中に不快感を示した人物はいなかったという。

    むしろ、経営陣は若手による発表を社内で繰り返し評価していたと説明した。

    その理由は、車両のスペックを一方的に読み上げるよりも、商品開発の過程でどのような議論が行われ、何を重視して設計されたのかを示す方が、消費者に商品の特徴を理解してもらいやすいというものだった。

    投稿者は、若手が上司を冗談の対象にできるような、上下関係に過度に縛られない企業文化にも言及した。

    CHINA CASEは10月16日、「小鵬MONA、若手が経営陣に反論してクルマをつくる――L05で見えた開発思想とAI・世界戦略」と題したレポートで、今回の発表会を詳しく取り上げている。

    その中心にあったのは、若手の商品企画担当者が経営陣の好みに異議を唱え、顧客調査や試作を通じて自分たちの提案を商品に反映させるという開発思想である。

    一方で、AIの基盤技術、品質、安全性、車両の基本性能については、経験豊富な経営陣や技術者が責任を持つという役割分担も説明されていた。

    今回の投稿は、そうした商品開発の考え方が、実際の発表会の運営にも反映されていたことを補足するものとなった。

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    謝罪動画はEtta氏自身が提案した

    もう一つ重要なのは、10月22日に公開された謝罪動画の経緯である。

    今回の投稿によると、謝罪動画の公開はEtta氏自身が提案したという。

    発表会の全編を見ていない人々の間で誤解が生じていることを知り、自分の言葉遣いに配慮が足りなかったと考えたことが理由だった。

    投稿者は、率直に意見を表明することと、自分の表現が適切だったかどうかについて責任を持つことは両立するとして、Etta氏の判断を評価した。

    この説明が事実であれば、経営陣が若手の発言を問題視し、謝罪を命じたという構図ではない。

    経営側は社内での率直な議論や若手主導の開発を評価しながら、Etta氏本人は公の場での言葉遣いについて反省を示したことになる。

    CHINA CASEは10月23日、「小鵬MONA、若手の商品企画担当者が『老害』発言を謝罪――経営陣との率直な議論と、発表会での表現は別問題」と題したレポートで、この点を整理している。

    今回の経営側の説明は、その見方を補強する内容である。

    なお、謝罪が本人の自発的な判断だったという点は、今回の投稿者による説明であり、社内の意思決定過程を独立して確認したものではない。

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    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

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