かわいい「くま課長」より「虚無ハト」が反応されたのはなぜ?|AIで4作品作って分かったこと
AIを使ってLINEスタンプを作り始めてから、これまでに4作品を販売しました。
最初に作ったのは、紺色のスーツを着た熊の会社員キャラクター「くま課長」です。
仕事でも使いやすく、誰に送っても失礼になりにくい。そんな実用的なスタンプを目指して、表情や服装、セリフを細かく調整しました。
その後、親父ギャグ編と気づかい敬語編も追加し、くま課長は3シリーズになりました。
一方、4作品目として作ったのが、ネクタイを締めながらも、どこかやる気のない「虚無ハト社員」です。
「明日の自分に任せます」
「何もしてないのに疲れた」
「一旦ぼーっとします」
会社員が心の中では思っていても、なかなか言葉にしにくい本音を、虚無顔のハトに代弁してもらいました。
すると、意外にも、丁寧に作り込んだくま課長より、虚無ハトの方に良い反応が集まりました。
今回は、なぜ虚無ハトの方が反応されたのかを、自分なりに考えてみます。
ただし、先に正直に書いておくと、2026年9月10日時点でLINEスタンプの売上はまだ0円です。
この記事は成功談ではなく、「反応」と「購入」の違いも含めた途中経過の記録です。

最初は「使いやすさ」を優先した
くま課長を作るとき、最も重視したのは使いやすさでした。
おはようございます!
了解です!
確認します!
ありがとうございます!
お疲れさまです!
無理しないでくださいね!
仕事でも家族との会話でも使える言葉を中心に選び、キャラクターも親しみやすい熊にしました。
服装についても、紺色のジャケット、白いワイシャツ、青系ストライプのネクタイ、茶色のベルトと、シリーズ内で見た目が変わらないように細かく指定しました。
完成したときは、「かわいくて使いやすいスタンプになった」と感じていました。
ところが、販売を始めても売上は0円。
実用性があれば使ってもらえると思っていましたが、「使いやすい」と「欲しくなる」は同じではありませんでした。
売れなかったから、逆方向のキャラクターを作った
くま課長の結果を受けて、次は違う方向を試すことにしました。
かわいく整ったキャラクターではなく、少しクセがあり、一覧の中でも目に留まりやすいキャラクター。
そこで生まれたのが「虚無ハト社員」です。
丸くて少し崩れた体形、半分閉じたような目、曲がったネクタイ。仕事はしているけれど、気力はほとんど残っていない会社員をイメージしました。
セリフも、模範的なあいさつではなく、会社員の本音に寄せています。
それ今日ですか?
何もしてないのに疲れた
心が退勤しました
明日の自分に任せます
会議だけで一日終わった
無になっています
「ちゃんとした言葉」から、あえて少し外してみました。
虚無ハトが反応されたと考える3つの理由
1.一目で性格が伝わる
くま課長は、かわいくて親しみやすい一方、見た目だけでは性格まで伝わりにくい部分があります。
虚無ハトは、表情を見ただけで「疲れている」「やる気が出ない」「何も考えたくない」という雰囲気が伝わります。
キャラクターを初めて見た人にも、説明なしで世界観が伝わりやすかったのだと思います。
2.言いにくい本音を代弁している
「ありがとうございます」や「了解です」は便利ですが、同じ言葉のスタンプはすでにたくさんあります。
一方、「心が退勤しました」や「明日の自分に任せます」は、実際には言いにくくても、冗談としてなら送りたくなる言葉です。
自分で言うと少し角が立つことも、虚無顔のハトが言えば笑いに変えられます。
単に便利なだけでなく、「このキャラクターだから送りたい」と思えることが、反応につながった可能性があります。
3.完璧ではない姿に共感しやすい
くま課長は、部下に優しく、仕事もできる上司として作りました。
対して虚無ハトは、疲れていて、少し投げやりで、決して格好よくありません。
しかし、忙しい日や会議が続いた日には、完璧なキャラクターよりも、疲れ切ったハトの方に自分を重ねやすいのかもしれません。
「かわいい」だけではなく、「分かる」「自分もこうなる」という感情が生まれたことが、反応の違いにつながったと考えています。
noteではLINEスタンプの記事に反応が集まった


LINEスタンプ制作の体験を書いた記事は、公開翌日の時点で758インプレッション、41ページビュー、16スキでした。
コメント欄の表示は2件ですが、そのうち1件は自分の返信なので、読者からのコメントは1件です。
続けて公開した具体的な作り方の記事は、公開から約3時間の時点で19インプレッション、5ページビュー、2スキでした。
まだ数字が小さいため、最新記事の評価を決めるには早い段階です。ただ、5ページビューに対して2スキと、実際に読んだ方からの反応は悪くありません。
少なくとも、AIで完成品を作る話だけでなく、「失敗したこと」「売れなかったこと」「どう改善したか」という過程にも関心を持ってもらえることが分かりました。
反応が良くても、まだ売上は0円
ここは切り分けて考える必要があります。
noteでスキをもらうことと、LINEスタンプを購入してもらうことは別です。
虚無ハトへの反応は良かったものの、現時点では売上につながっていません。
考えられる理由は、次のようなものです。
キャラクターを知っている人がまだ少ない
投稿を見ても販売ページまでは移動しない
面白いと思っても、購入するほどではない
使っている場面を十分に見せられていない
反応があっただけで「売れるキャラクターができた」と判断するのは早いと思っています。
一方で、何も反応がない状態より、改善の方向は見えやすくなりました。
これからは、スタンプの紹介画像だけでなく、実際のトーク画面でどう見えるのか、どんな相手に送りやすいのかも発信していく予定です。
次に検証したいこと
今後は、くま課長と虚無ハトについて、次の数字や反応を比較していきます。
実際の販売数
購入後に使われた回数
noteの記事ごとのページビューとスキ
Xで反応される画像やセリフ
コメントで寄せられた感想
もし虚無ハトの方が売れれば、「使いやすさ」よりも「共感」や「キャラクターの強さ」が重要だった可能性があります。
反対に、反応は良くても売れなければ、話題になるキャラクターと購入されるスタンプは別だという結果になります。
どちらになっても、数字をそのまま記録していきます。
まとめ:かわいさだけでなく「誰の気持ちを代弁するか」
今回の経験から、LINEスタンプでは、見た目のかわいさや使いやすさだけでなく、「誰の、どんな気持ちを代弁するのか」が重要だと感じました。
くま課長は、仕事で使いやすい言葉を丁寧に届けるキャラクター。
虚無ハトは、疲れた会社員が言えない本音を、代わりに言ってくれるキャラクター。
後者の方が、見た人の感情を動かしやすかったのかもしれません。
ただし、まだ売上は0円です。
この反応が最初の購入につながるのか。それとも、別の改善が必要なのか。今後も結果を隠さず紹介していきます。
「虚無ハト社員」はこちらから確認できます。
実際にLINEスタンプメーカーを使って、画像登録から申請まで進めた手順は、次の記事にまとめています。
絵が描けなくてもできた|LINEスタンプメーカーを使った具体的な作り方
最初の制作と売上0からの試行錯誤はこちらです。
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