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【エッセイ】 わたしの好きな明日

朝、カーテン越しに眩しさを感じる。
体を起こすと、夫が寝息を立てている。
そっと抜け出し、隣の部屋の娘を覗き見る。
まだ寝ている。
二階に降りてカーテンを開け、ケトルのスイッチを押す。
窓を開けて伸びをする。
白湯を飲みながらノートに言葉を走らせる。
さっと着替えて、そのまま散歩に出る。
公園を二周すると、何かが頭に浮かんでくる。
忘れないうちにノートに書き留める。
私と入れ替わるように夫が走りに出て、娘が起きてくる。
朝食を作り、noteを開く。
届いたコメントに、朝から笑う。
娘を学校に送り出し、遅めの朝食を頂いて仕事へ向かう。

帰宅したら、小説を読む。
感動して泣く。怖くなってトイレに行く。夢中になって時間を忘れる。
コーヒーを淹れて、小説を書く。

娘が帰ってきて、夕食の支度を始める。
一緒におやつを食べ、宿題をする娘の前で小説を書く。
紅茶を淹れると、じっと見つめる。

買い出しに向かいながら、土手を散歩する。

この時間が一番好きかもしれない。

お気に入りの曲を聴きながら、遠くを見る。
青い空と白い雲、橋の下を流れる川。
その先の景色。
空に浮かぶ城、海底の街、雲の道。
物語の主人公たちが、世界を飛び回っている。
……時々、自分はヤバいやつかもと思う時もある。
でも、大きく息を吸い込むと、まだ、何かができる気がする。
曲の速さにつられて歩幅が変わり、ときどき虫に驚いて妙な声が出る。

歩いていると、物語が湧いてくる。
言葉が足りない。
なんて表現すれば届くのか悩む。
たまに道を変える。
新しい刺激に、新しい物語が落ちている。
そっと拾いながら、今日も歩く。

たまに友人に会う。
話をする。
笑う。

時には旅する。
知らないものに触れる。
胸が弾む。

夜になる。
夕食後のカフェインレス紅茶。
飲みながらnoteのコメントを返す。
また、笑う。

外を見上げる。
月が顔を出していると、口元が緩む。
星が月に挨拶をしているのを想像していると、夫は変な顔をしている。
その横で娘はずっと喋っている。
勢いに負けて、星々が消えていく。
「おやすみ」というと、まだ喋る。
物語はまた後で。

みんなが寝静まると、私も寝る。
たまに目を覚まし、暗闇の中で小説を書く。
朝から夜まで、特別なことは何もない。
書くことだけが好きなのではない。
書く前に立ち止まり、心を動かされる時間が好きなんだ。

時々、何も落ちていない日もある。
そんな時は、落ち込む。

それでも、気がつけば物語の種を探している。

明日も、また。




(1000文字)


今回は、マイキーさんにご紹介いただき、こちらの企画に参加させていただきました。
初見ではございますが、どうぞ、よろしくお願いいたします💐

#文藝大賞2026 #エッセイ部門


エッセイしりとりのコメント欄で、文藝大賞のことを教えていただきましたので、早速、書いてみました。
マイキーさん、ありがとうございます☺️




お読みいただき、ありがとうございます💐
読んだ記念に、COBIToの庭をひとつ育てていってね🌿

推し庭の説明はこちらから→はしゃもさんの推し庭


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