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【共働き家庭の中受日誌】応用問題が解けないのは「知らない」からじゃなく「選べない」からだった

夏期講習マンスリー確認テストの直前対策で、
子どもの横についていて気づいたことがあります。
応用問題でつまずいているのは、知識が足りないからではありませんでした。

つまずきの正体:単元を組み合わせる問題で、道具を選べない

テキストの応用問題の中身を見ると、実はこういう構造になっていました。

  • (1)(2)は、簡単な等差数列

  • (3)は、和差算

  • (4)は、鶴亀算

それぞれ単体で見れば、テキストに戻ると難易度は星1つ
つまり基礎レベルの問題です。
子どももそれぞれの解き方自体は知っています。
等差数列の公式も、和差算の線分図の描き方も、鶴亀算の面積図も、
単独で出題されれば解けます。

では何につまずいているのか。
「この設問は、どの解き方を使う問題か」を判断する部分でした。

応用問題は、単元名がついた状態で出題されません。
「これは等差数列の問題です」とは書いていない。
文章を読んで、「あ、これは鶴亀算のパターンだ」
と自分で気づく必要があります。
子どもは、道具(解き方)は持っているのに、
どの場面でどの道具を取り出せばいいかが分からず、
手が止まっていました。

これは「知識不足」ではなく、「パターン認識の力」の不足です。
原因が違えば、対策も変わってきます。
これは、以前書いた
でも触れた、「個々の知識が単体で止まっていて、つながっていない」状態と根っこは同じでした。

あのときは展開図や表面積の話でしたが、今回はより複雑な、複数単元をまたぐ応用問題での話です。

なぜこれが見落とされやすいか

成績表の「正答率」だけを見ていると、この問題は見えてきません。
「応用問題の正答率が低い」という結果だけでは、
知識が足りないのか、判断ができないのかの区別がつかないからです。

実際、わが家も最初は
「応用問題対策として、もっと難しい問題をたくさんやらせるべきか」
と考えていました。
でも横について見ていると、難しい問題を追加で解かせても、
根本の「どの道具を使うか判断できない」
問題は解決しないと気づきました。
必要なのは、難易度を上げることではなく、判断力を鍛えることでした。

この「横について、直接手元を見て初めて気づけた」という経緯は、
とも重なります。

前回は展開図・表面積という単元内のつまずきでしたが、今回は単元をまたぐ応用問題という、もう一段複雑な場面での話です。

解決策:やってみている4つのこと

1. 「これは何算?」を、解く前に言わせる
問題を読んだら、すぐに解き始めるのではなく、
まず「これは何算だと思う?」と聞くようにしました。
答えを出す前に、使う道具を宣言させる。
間違っていてもいいので、まず判断のプロセスを外に出させることが目的です。

2. 単元ごとの「見分け方」を、言葉にして書き出す
「等差数列は、規則的に増えたり減ったりする数字が並んでいるとき」
「鶴亀算は、2種類のものの合計数と合計の何か(足や金額など)が両方分かっているとき」というように、
それぞれの単元の「見分けるサイン」を言葉にして書き出しました。
感覚で分かっているつもりでも、言語化すると意外と曖昧だったりします。

3. 過去に解いた問題を、単元タグで仕分けし直す
今まで解いてきた応用問題を、「これは鶴亀算」「これは和差算」と単元タグをつけて仕分けし直す作業をしました。
1問ずつ振り返ることで、「このタイプの文章が出てきたら、この道具」というパターンの蓄積を意識的に作る狙いです。

4. 意図的に、単元をシャッフルして出題する
同じ単元の問題を連続で解くと、「今やっている単元の道具を使えばいい」
と分かってしまうので、判断力の訓練になりません。
あえて複数の単元の問題をランダムに混ぜて出し、
その都度「これは何算か」から考えさせるようにしています。

これは「インターリービング」という手法とも重なります。
複数の種類の問題を混ぜて学習することで、
それぞれの違いを意識せざるを得なくなる、という考え方です。
今回の子どものつまずきには、まさにこの発想がそのまま効きそうだと感じています。


この気づきで変わったこと

「応用問題が苦手」という漠然とした課題が、
「単元を見分ける判断力が育っていない」
という具体的な課題に変わったことで、対策の解像度が上がりました。
難しい問題を増やすのではなく、見分ける練習を増やす。
この方針転換ができたのは、
横についてつまずきの瞬間を直接観察したからです。

成績表の正答率だけでは、この違いは見えてきません。
何につまずいているのかは、実際に手元を見て初めて分かることが多いのだと、改めて実感しています。

まとめ

応用問題への苦手意識は、「知識がない」からとは限りません。
わが家の場合は、既に持っている複数の道具を、
場面に応じて選び出す判断力の問題でした。
もし同じように応用問題でつまずいているお子さんがいれば、
まずは横について「どこで手が止まっているか」を見てみることをおすすめします。
知識の問題か、判断の問題か、それだけでも対策の方向性がはっきり変わってきます。

夏期講習マンスリー確認テストに向けた一連の取り組みは、過去の記事にも書いているので、よければあわせて読んでみてください。

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