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松本・滞在する旅~夏(②高原へ 霧ヶ峰から八ヶ岳西麓)

松本から2時間ほどで行ける山、高原、渓谷はあまたあります。
いずれも夏向きですが、まずは、高原。

高原も多々ありますが、私が大好きなのは広大な霧ヶ峰高原
建設当時は自然破壊の象徴だったビーナスライン(ヘッダー写真)ですが、観光には便利。ありがたいです。天気が良い日を選んで出発!

本連載は、通過する旅に物足りなさを感じ、“滞在する旅” を試した私の体験談と、その結論としての “2年間限定移住のすすめ” です。
信州ファンや滞在型の旅が好きな方の参考になれば、さいわいです。
私のライフワーク「昔の人びとの楽しみ方」の名残りも探っています。

(関連記事:2年間・2拠点居住のすすめ


1.八島湿原を歩く

高山植物の宝庫、湿原一周の遊歩道(3.7km、約1時間半)があります。

湿原の先は、霧ヶ峰の最高峰・車山(1925m)


イチオシのシモツケソウ。ピンクの粒が開いて綿のような花が咲きます。果凛。


高山植物の見頃は7月中旬から下旬。梅雨明けと重なる微妙な時期です。
雲があっても、晴れたらGO!

車山に向けて歩きます。振り返ると、八島湿原と北アルプスの山々。空気がいい!



2.車山肩へ

物見石で、東京から来た中学生たちと行き合いました。お天気でよかったねえ。
この日は、松本のK中学校は乗鞍登山。


蝶々深山への道。主に2024年7月の写真ですが、車山肩付近は2023年7月の写真です。


車山肩から見た八島湿原はハート型。知らない人が多いのか、撮影スポットはすいていました。


車山肩はニッコウキスゲの群落地。華やか。


平日、かつ、夏休み前
なので空いているはずと高をくくって行ったら、車山肩の駐車場が満車でびっくり@10:20。
高級カメラを持った人がニッコウキスゲを狙っていました。

ニッコウキスゲは1日しか咲かない花で、群落の開花期間も短く写真愛好家が集中するのですね。ほぼ関東ナンバー。

富士見台のニッコウキスゲ。左が八ヶ岳連峰、右が南アルプス、間にうっすらと富士山

30~40年前は、あちらもこちらもニッコウキスゲでしたが、鹿が食べてしまい、今は電気柵内の群落地で花を咲かせています。



3.カフェに行く、遺跡を訪ねる

コロボックル・ヒュッテ(山小屋)をご存知でしょうか。カフェが有名で、涼しさが恋しい時期になると全国ネットのTVで取り上げられます。

夏の待ち時間(テラス席)は1時間以上。
草が枯れている5月中旬に行ったら、行列が10人弱。ついに入れました。

まだ褐色の高原を見ながらテラスでランチ。


メニューは少ないけど、ここで食べると・飲むと、ことのほか美味しい!
しかも、激混み店なのに、店主も店員も人当たりがいいのです。


コロボックル・ヒュッテは宿泊可能。
ビーナスラインができる前は、雪原で登山者を迎える山小屋で、食料品は担ぎ上げていたとのこと。知らなかった。

車山肩から高原を歩くと沢渡(さわんど)近くにカフェがあります。休憩にちょうどいい。
コロボックルの店主は「休みたいけど休めない」と言っていたとの情報も。そうかも。


御射山遺跡
下は武将たちが技を競った中世のスタジアム跡です。
階段状の場所は桟敷席。

左下は中心部にある霧ケ峯本御射山神社(旧御射山社)。
桟敷席の席割り。北条など名だたる武将や勅使の席がありました。(立て看板)

馬でここまで登ってきて大イベント(御射山祭・御狩神事)を催したと思うと、感慨に浸れます。平安時代から江戸初期(元禄)まで行われました。開催期間は7月26日から29日。
立て看板には、“神官は新しく作られた祭事用の穂屋にこもり豊作を祈った。それと同時に信濃の氏人が騎射等の技を競って諏訪明神に奉納した” とあります。


雨柱(白枠内)。夏は、晴れていても、降ります。
夏は雲が生まれやすいのです。

ところで、高い山がそびえる信州には台風が来にくいことをご存知でしょうか。レーダー映像を見ていると確かにその通りです。
台風だけでなく、西から飛騨高山に来た雨雲も北アルプスにさえぎられ、飛騨で雨や雪を降らせます。
ただし、台風が伊那谷に入り北上すると大災害。伊勢湾台風(1959年)では県内で死者・行方不明者27名、家屋全壊1,567戸の被害が出ました。



4.神秘的な池や温泉、魅力満載の八ヶ岳西麓

ビーナスラインでリゾート地の白樺湖を通り、八ヶ岳の西麓へ行くと神秘的な御射鹿池があり、ひたれます。

風がやんだらシャッターチャンス


ため池ですが、高酸性で魚が棲めず、透明度が高いのだそうです。東山魁夷「緑響く」のモチーフといわれていて、本当に白馬が出て来そう。

御射鹿池から20分ほど歩くと、おしどり隠しの滝。一軒宿の明治温泉(右下)の横から入ります。

付近には信玄の隠し湯といわれる一軒宿の温泉が3ヶ所あるのですが、入浴できず。宿題となりました。

人頭蛇神の宇賀神の石碑(製作年代不詳、麦草峠への道から移設)。
人びとが大地の安定や五穀豊穣などを祈ったようです。
おしどり隠しの滝から横谷観音・横谷温泉までのハイキングコースの途中にあります。



おわりに

グライダーが飛ぶ強清水、蓼科山、女神湖、アイスクリームが人気の長門牧場など紹介していないスポットもたくさん。温泉も多数。

東京・名古屋からは日帰り圏なので、天気を選んで訪問可能。ただ、高山植物は開花時期が長くないのが難点(ニッコウキスゲの満開は10日間程度でしょうか。どんな高山植物でもよければ、6月から8月まで見られます)。

松本からは2時間ほどなので、「満開までは、もう少し。また来よう」。
これをできるのが、滞在する旅のありがたさです。



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■昔の楽しみ方の記事

■私のブログ つたない英語に日本語を併記しています。



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