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松本・滞在する旅~夏(① 松本の夏祭り)

伝統ある深志神社の天神祭(例大祭)、市民のグループ「連」が目抜き通りを踊り歩く松本ぼんぼんが大規模の祭り。他方、各地区の公民館を中心に地域の人たちが集まる夏祭りも催されています。
(ヘッダーは天神祭を前にしめ縄が張られた中町通り)

本連載は、通過する旅に物足りなさを感じ、“滞在する旅” を試した私の体験談と、その結論としての “2年間限定移住のすすめ” です。
信州ファンや滞在型の旅が好きな方の参考になれば、さいわいです。
私のライフワーク「昔の人びとの楽しみ方」の名残りも探っています。

(関連記事:2年間・2拠点居住のすすめ


1.深志神社の天神祭(7月24、25日)

市中心部の深志神社は、創建が14世紀。「舞台」(いわゆる山車)が巡行するようになってからでも300年以上経ちます。
毎年、7月24日と25日に例大祭が催行されます。

上品な舞台の曳行

私が住んだ里山辺地区(山麓地域)では、若者たちが荒々しく木の車輪の御船(山車)を引き回しましたが(松本暮らし~春(①いきなり感動、お船祭り))、ここではゆっくりと神社へ曳行していきます。ゴムの補助輪も付いていて、辻回しも容易です。

伊勢町一丁目の舞台。平日で若者不在でも曳行はスムーズ。


深志神社前、境内へ舞台の曳き込み


若者でにぎわう前夜祭(宵祭り)

拝殿で参拝


翌日、御神体を載せて氏子町内を渡御する御神輿2基もスタンバイ


境内に各町会の舞台が整列し、提灯に点灯。この年は水曜日でしたが、若者が大勢。
夏祭りは、異性をお誘いする絶好の機会、ですよね。


夜店も大にぎわい


外国人の女性(右)は、金魚すくいの子どもたちに興味津々。スマホを向けていました。


昼間の例大祭(本祭り)を担うのは大人たち

翌日は、神事のあと御神輿が神社を出発し(午後2時)、氏子町内を渡御。

宮村宮神輿は、古式ゆかしく氏子が担ぎます。壮年が主体。平日なので商店街の方々かな。


天満宮神輿は、トラックで広範囲を渡御。御旅所に止まったところをパチリ。


舞台はそれぞれの町会へ戻っていきます。女性や高齢者が10人ほどで曳行。


深志神社の傍には舞台蔵が並びます。ここに蔵を移した町会もあるのですね。


私がアパートを借りていた里山辺地区では、重さ約4トン・高さ約5mの御船(山車)を若者たちが曳き、速さを競います。荒々しいです(下)。
また、昭和30~50年ごろは、笛の名手が町場へ教えに行ったとのこと。

里山辺のお船曳行:松本暮らし~春(②いきなり感動、お船祭り/後編)


深志神社は、商家が多い町場のお祭り。とても上品でした
でも、迫力は里山辺だなあ。



2.松本ぼんぼん(2026年は8月1日)

2023年は、115連の5683人が踊り(右側)、見物人が歩道にあふれていました(左側)

職場や地域などの仲間が「連」をつくり、規定の振り付けで踊りながら、大通りを練り歩くのが「松本ぼんぼん」。踊りの審査もあります。
踊り時間は、午後5時30分~7時30分頃。

〽ぼんぼん松本、ぼんぼんぼん
のリフレインが耳について離れません(YouTube/松本ぼんぼん)。

ハイドレーション・ブレイクには、松本平の祭りに必須の飲み物運搬班が大活躍。

連に入って踊る、踊っている知り合いを仲間と応援しに行く、といった楽しみ方でしょうか。見るだけでは、そう楽しくはないですね。


七夕も月遅れの松本。紙や木の人形を吊るす風習があります。


あづみ野祭り(2026年は7月25日)

安曇野市でも、パレード型の祭りが行われます。曲は「あずみ野ばやし」。2023年は34連の参加で、松本より規模は小さめでした。

給水・給アイスクリームの台車がしっかり付いています(右上)


【豆知識(松本市史から)
女子の「ぼんぼん」と男子の「青山様」は、松本の町場の特徴的な行事
で、江戸時代末期から行われていました。
1975年から商店街活性化を目的にはじまった「松本ぼんぼん」は、女の子の伝統行事「ぼんぼん」とは異なります。

ぽんぽんは、女の子が紙で作った花を頭にさして浴衣にほおずき提灯をさげ、ぼっくり下駄をはいて、「ぼんぼんとても今日明日ばかり、あさってはお山のしおれ草」と町内を歌い歩く歌は哀調を帯びたメロディーで、先祖の霊をしずめるものといわれる”。静かな行事です。

一方、“青山様は男の子が青山神社という小さな幟をたてた神輿を担ぎ、「青山様だい、わっしょいこらしょ」と掛け声を掛けながら各家を回る。神興には先祖の霊をむかえるものといわれる青杉が盛られる”

“男の子にとっては、青山様は夜おそく遊ぶことが許された行事で、一軒ごとに賽銭を強要したり、ほかの町内と神輿をぶつけて喧嘩をすることもあった。ぼんぼんは、女の子にとっては浴衣を着て、ほっくり下駄を履くことがなによりも楽しみであった”

“かつてマチでは青山様の威勢のよい掛け声とぼんぼんの哀調を帯びたメロディーが夏の訪れを告げたが、現在では商店街のスピーカーから流れる「ぼんぼん、松本、ぼん、ぼん、ぼん」というにぎやかな「松本ぼんぼん」の歌声で夏の到来を知る” とのことです。

出所:松本市[1997]『松本市史第三巻 民俗編』

旧来からの「ぼんぼん」も「青山様」も町会には残っています。

夜に、子どもたちが「わっしょいこらしょ」と叫びながらアパートの下をあっという間に通り過ぎたことがありました。
アパートの住民は、町会費が半額で清掃作業等もありませんが、回覧板が来ないので、子ども会の情報などは取りに行かないと手に入りません。

次に「連」が活躍するのは、10月の「たいまつ祭り」。
松本の人たちは行事で忙しいです。



3.公民館の夏祭り

地区の公民館でも夏祭りがあります。

駐車場に、地区の人たちや農協などが売店やゲームコーナーを出し、思った以上のにぎわい。業者さんじゃなくボランティアなのでとにかく安い。
浴衣を着た子どもたちもいて、楽しそう。

私でも知り合いがいるぐらいですから、地区の人たちは知り合いを見つけては、ワイワイガヤガヤ。これもいいですね。

松本は公民館活動が盛んで、運動会も文化祭もあります。
住民の手作りなので、負担が多すぎ、という声もありますが、なくなると寂しいと思いますよ~。

つぶやき



おわりに

松本は人口23万人の都市ですが、周辺市町村からも人を呼び込んで、盛大に祭りを催しています。神様とは無関係に盛り上がる祭りが増えていますが、人々の交流の機会であり、いいことだと思います。

足を延ばして、木曽路の奈良井や藪原へ行くと、見るだけでも楽しめる夏祭りが行われています。
滞在する旅なら、祭りの空気を味わいたいですね



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■昔の楽しみ方の記事

■私のブログ つたない英語に日本語を併記しています。



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