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松本・滞在する旅~半日旅行(②西へ、乗鞍高原)

ヘッダーは部屋から見えた乗鞍岳です(6月初旬)。アパートから1時間ちょっとで山腹へ行けます。アパートの裏の美ヶ原高原もなぜか1時間。カーブが多く平均速度が遅いのですね。
乗鞍は雪も高原も楽しめますが、一番のおすすめは滝
松本市の西隣(山形村と朝日村)の蕎麦屋さんとともに紹介します。

本連載は、通過する旅に物足りなさを感じ、“滞在する旅” を試した私の体験談と、その結論としての “2年間限定移住のすすめ” です。
信州ファンや滞在型の旅が好きな方の参考になれば、さいわいです。
私のライフワーク「昔の人びとの楽しみ方」の名残りも探っています。

(関連記事:2年間・2拠点居住のすすめ


1.乗鞍高原

雪渓

乗鞍山腹で雪の壁を見ることができます。
乗鞍岳は標高2700mの畳平までバスで行けますが、開通は7月1日(2026年)。その手前、標高2600mの肩の小屋口バス停までは5月30日に開通(2026年)。行ってきました(2024年)。

バスターミナルから見た乗鞍岳

天気予報は晴れ、アパートからは山頂がハッキリ見えていたのですが、バス乗り場に着くと、あらら。雲がかかっていました。梅雨時ですからねえ。

温泉銭湯の常連・Iさんは「ご存知の通り、山の天気は変わりやすいで。日を決めたら、その日に行く。土砂降りは行かんがね。」と言ってました。
雲が出てきたら仕方ない(=引き返さない)。これも信州の旅のノウハウかも。

アパートを9時ごろに出発し、バスに乗り換え、11時過ぎに着いた雪の壁

雪の壁は立山の大谷が有名。大幅なスケールダウンですが、松本近辺にいる方や出張の方には松本駅から1時間ちょっとで行ける6月の乗鞍の雪の壁もありだと思いますよ。

おどけたのは(驚いたのは)、スキーをしている人たち。
バスの乗客も板を持っていました。板を担いで登っていき、コブの斜面をパンパンパン、と滑り降ります。上手いです、当然。

コブを楽しむ上級者たち。陽射しが強いので、休憩時は上半身裸。

サラリーマン時代は、一番の「物好き」は冬の始発電車で行く釣り人だと思っていました。ここのスキーヤーは同等以上レベル。
私には楽しさがわかりませんが、同じバスだった初老の男性が「物好きでしょう」と言った時の笑顔が残っています。


乗鞍高原と滝

牛留池。ガイドブックに載る池です。剣が峰は乗鞍岳の最高峰。


一の瀬園地の遊歩道

“滞在する旅” で、観光スポットに出かけるのは平日。
乗鞍高原へは5月に行ったのですが、木道の中央に大きな湿ったウンチがありました。鹿ではない、猪か熊か。人ではない。即時退去し、人が多いはずのお盆時期に再挑戦。
松本の西山は、動物が多いのです。猿は毎回、見ます。

乗鞍スーパー林道で出会った大猿は運転席に近づいて私を威嚇。
しかし、スマホを向けるとなぜか退散(後方の猿はすでに退散)。


私が通う温泉銭湯の常連たちが勧めてくれたのは、滝。
乗鞍は滝だそうです。

三本滝は、乗鞍高原から車で標高を上げて、駐車場から徒歩で向かいます。

涼しい道です。私が行った8月9日(金)は、ハイカーがいて安心でした。

「おいおい、こんな所があるのか」と思う三本の滝でした。
動画をポチッとしてくださいね、涼しくなりますよ

下は、車道から15分ほどの善五郎滝。乗鞍から流れた溶岩の先端にある滝です。


乗鞍高原へ行くと、入りたくなるのが白い濁り湯。いい湯です。
硫黄の地盤があるので、私がアパートを借りた無色透明の美ヶ原温泉と違います。効きそうです(が、毎日入るにはキツそうです)。

湯けむり館。木塀の向こうが露天風呂。


乗鞍・松本間のおすすめ立ち寄りスポットは、奈川渡ダム。「おーい!」と叫ぶと驚きの反響(こだま)。100倍返しかも。

松本から行くと駐車場は左側なので、乗鞍高原や上高地へ行くときに寄るのが便利



2.山形村と朝日村

松本の西側、岐阜県との県境の村です。

山形村の唐沢蕎麦集落

新蕎麦シーズの11月の金曜日。シーズンでなくても混んでいます。

山すその川沿いに蕎麦屋が並んでいるのが唐沢蕎麦集落。
かつては水車で粉挽きを受託していた農家が、モーターの普及後に蕎麦屋に転じたとのこと。
行列覚悟で3回行った人気店は、根橋屋さん。ツルツルのおいしい蕎麦です。初めて行った2023年の感想は “蕎麦も天ぷらも、こんなに美味しくて安くて!” でしたが、松本を発った2025年は “妥当な値段かな” と思いました。ざるは660円から900円に。かつてが安すぎたのです。今も行列店のはず。

席に案内されるとお漬物(左下)とお茶がでるのが信州流。5月はわらびと天ぷらを注文。
山芋などが載ったやまっちそば(左)とざるそば(5月の訪問時)。

山芋は山形村の名産。晩秋に収穫され、10本ほど入った贈答用の箱がJAの直売所に並びます。
「あんなに貰って食べらるのですか」と温泉銭湯の常連・Aさんに聞いたら、「おろしても、短冊でも、焼いてもいい。食べますよ」とのこと。山芋は滋養強壮にいいし、良い贈答習慣ですね。


朝日村の蕎麦屋さん

山形村の南隣が朝日村。アパートからは1時間ちょっとかかります。訪ねたのは蕎麦屋「ふじもり」さん。

ガイドブックに載る有名店。一回り目のお客さんが退店した12時半頃が狙い目かも。

実は、温泉銭湯の常連で、山好き・話し好きのNさんの娘さんご夫婦が営むお店。女性客が多い人気店です。

Nさんは東京生まれの80代。登山が好きで50年以上前に松本に移住した方。娘さんは松本生まれです。

「もう充分生きた、いつ死んでもいい」が口癖のNさん。彼を「もう生きた、充分生きたが、まだ生きたい」と揶揄する常連さんたち。
「今日は暑くて死にそうだった」と言いながら露天風呂に来たNさんに、「あんた、いつ死んでもいいんじゃなかったのかい?」と返す常連がいて、みんなで笑ったり。いつも笑顔の中心にNさんがいます。
Nさんも温泉銭湯でたわいない話をするのが、一番の楽しみだそうです。

会って間もない頃、私が「2年間、松本に住みます」と言ったら、「あなた、墓を買いなさい」と言われ、目が点になりました。
娘さんは、「父は話し好きで、ご迷惑をおかけしていると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。+エピソード(割愛)」とおっしゃっていました。

さて、蕎麦・“玄そば” は、“カラの付いたそばの実を石臼で挽き十割で打った細いおそばです” と説明されています。味が濃く、好きなタイプ
信じられない細さの十割蕎麦と、歯ごたえがある平打ち麺でいただきました。

2種盛りで注文
サイドメニューも充実



“滞在する旅” の交通費は激安
半日の旅なら走行距離は100km程度なので私の車で1000円ぐらい。出かけ好きの私は、千葉の自宅戻ってからも出かけていますが、高速代と宿代が高いのか、アパート代を払っていないのに生活費がそれほど下がりません。

西方向に更に足を延ばした日帰り圏は、上高地(車を置きバスに乗り換えで2時間)、高山(2時間半)、奥飛騨温泉郷(2時間)。頑張ったら下呂温泉まで行けますよ。



※ 松本から西へのドライブのアドバイス

松本から、乗鞍・上高地・高山へ行く国道158号線は、観光ルート=観光バスのすれ違いによる渋滞が発生する道です(上高地開山期間の4月~11月)。
対策は9時前に松本の中心部を抜けること。観光バスより速く動けば1時間ちょっとで乗鞍高原に着きます(中部縦貫自動車道が2029年に開通する予定なので、近々、数十分で着くようになるはず)。

路線バスのアルピコ交通の運転手は慣れています。カーブも待つ場所も知っています。観光バスの運転手とすれ違うときはイライラするとの噂も聞きました。他県の観光バスの運転手さんは、カーブが多く、広くない2車線の国道・158号は、きっと嫌やでしょう。


こぼれ話①乗鞍のスキー場は閉鎖の話題が上がります。スキーをする日本人が減り、野麦や御嶽など近隣のスキー場も経営が苦しそう。ペンションなど宿泊施設も死活問題です。
なぜ白馬が賑わうか。雪質もあるでしょうが、コーディネーターかも、と思います。白馬地域のスキー場と糸魚川の魚を組み合わせるなど次々とアイデアを打ち出す素晴らしい人がいます。(ローカルTV情報)

こぼれ話②乗鞍高原はワラビなどの山菜が豊富。小川のほとりで採っている人をよく見かけます。「練馬ナンバーの時はとがめられたけど、車を買い換えて松本ナンバーになったら、おとがめなしだった」と言う移住者もいます。あるあるかも。



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■私の書籍 2025年出版。江戸・明治時代の村人たちの楽しみ方と現代生活への応用について書いています。

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■昔の楽しみ方の記事


■私のブログ つたない英語に日本語を併記しています。



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