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松本・滞在する旅~秋(① 足を伸ばして「おわら風の盆」へ)

二百十日の風封じと五穀豊穣を願って、毎年9月1日から3日3晩、唄と踊りを繰り広げる富山市八尾の「おわら風の盆」
有名行事ですが、行ったことがありませんでした。松本から富山へは車で3時間ほどですが、下道で安上がり😄(安房トンネルは有料)。
(只今、富山県と石川県の一部に、大雨特別警報・レベル5が発令されています。私が訪れた2024年も台風が近づいていました。風雨を追い払いたくなる時期なのですね。雨天中止の行事です。)

ちなみに、松本を起点とした旅は、西方優先。自宅がある千葉からは行きにくいですから。特に、お天気勝負のイベント(おわら風の盆、高山祭)は優先。滞在する旅ならではで、天気予報が雨でなければ、GO!

本連載は、通過する旅に物足りなさを感じ、“滞在する旅” を試した私の体験談と、その結論としての “2年間限定移住のすすめ” です。
信州ファンや滞在型の旅が好きな方の参考になれば、さいわいです。
私のライフワーク「昔の人びとの楽しみ方」の名残りも探っています。

(関連記事:2年間・2拠点居住のすすめ


1.まずは踊りを

上品でビックリビックリ(約30秒の動画)。夜だけの行事です。


踊り手が若い!

公民館前で一休み


特別な踊り「おわら」が生まれた経緯が「八尾おわら資料館」に展示されています。
富山平野南端の越中八尾は、養蚕や和紙製造で栄えた財力豊かな町でした。



2.「おわらⅡ」誕生は、大正時代?

昼に八尾に着き、資料館へ

「おわら」の始まりは1702(元禄15)年。町の重要文書が戻ったお祝いに、3日3晩、無礼講で歌い踊りながら町を練り歩いたのだそうです。

よくある踊りだった「おわら」を変えたのが、資料館が自宅だった初代おわら保存会会長の川崎氏。代々医者でした。キーパーソンがいたのですね。

日本舞踏家に振り付けを依頼し、素朴な踊りを優美な踊りに。上品ですねえ。なお、踊り手は20代までです。

踊り手のあとを歩く地方(じかた)が素晴らしい!
地方は、唄(独唱)、囃し(斉唱)、三味線、胡弓、太鼓を担当。所々で「唄われよ~お~、わしゃ囃す~」と盛り上げます。
11町会が、それぞれの衣装で、それぞれのアレンジで、毎年踊りを進化させています。地方は年齢制限なし。本当に「おわら」が好きな人たち!

踊り手も地方も、町会の揃いの衣装を着ます。かつては、衣装を着るためにがんばったそうですが、いまは担い手不足だそうで、ちょっと残念。3日間で20万人もの観光客が押し寄せるのに。

唄は大正以降に練り上げられ、独唱になりました。「おわら」の歌詞は数えきれないほどあるそうです。「おわら」に欠かせない胡弓は明治の初めに取り入れられましたが、民謡で胡弓を使うのは非常に珍しいそうです。

八尾おわら資料館の展示パネル

川崎氏は ”おわらはプロ化してはいけない。あくまでも素人であることに価値がある” という強い信念をもっていました。今も継承されています。

八尾おわら資料館の展示パネル



3.「おわら風の盆」拝見

町流しが人気の諏訪町本通り(日本の道百選)には、ぼんぼりが並べられています


諏訪町本通りの町流しを見ようとしましたが、大人気で近寄れず


東町の町流し


聞名寺には舞台が作られ、「聞名寺 風の盆講」の皆さんが南無阿弥陀仏と踊りを披露


鏡町の輪踊り男踊り、女踊りのあと男女のカップルが踊ります。つかず離れず、艶っぽい。多分、一番人気ですね。
若い踊り手さんも、ベテランの地方さんもよく練習されていて、見応えがあります。


いったん家に戻る鏡町の踊り手3人。まだ踊っています本当に踊り好きですねえ@9時半。


夜9時、上新町の「輪踊り」準備完了。町流しと違い、輪になって同じ場所で踊ります。
上新町では、一般の人も踊れます。


この時10時ですが、まだまだ駅から八尾に向かってくる人がいました。帰る電車はないので徹夜踊りでしょうか。私は体力なく宿へ向かいます。


プロの振り付けらしく、艶っぽい斜めの姿勢

駅近くの福島町でも地方さんを囲んで輪踊り。その外で踊っている人もいます。かつての踊り手さんかな。
夜は更けていき、有志での「深夜踊り」「徹夜踊り」が続きます。

パンフレットにある11時では終わりそうな雰囲気ではありません。私は帰りましたが、福島町の人は翌朝まで踊り、始発電車で帰る見物客を見送っていました。

朝まで踊った若者たちのYouTubeはこちら(深夜は笠をとって)。

越中八尾駅の始発を見送る踊り手たちのYouTubeはこちら。


忘れられないのが、11時を過ぎた富山駅前の大型ビジョンを見ながら、ひとりで踊っていた年配の女性。音が流れると体が反応するのですねえ。絶対、八尾の人です。

『唄われようおぉ、わしゃ囃す』のフレーズが、ずっと耳に残りました。
(この記事を書いている時も、アップ後に見ている時も、聞こえてきます)


公式動画(約2分、練習シーンもあります)



おわりに

「おわら風の盆」は、踊りに加わって汗をかいて盛り上がるのではなく、見る踊り。でもでも、またまた、行きたくなります。艶っぽい。


<番外編>

松本にいると食べたくなるのが海の幸!
富山駅前の海鮮料理「岡万」にて。



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▇ 私の書籍 2025年出版。江戸・明治時代の村人たちの楽しみ方と現代生活への応用、松本での暮らしについても少し書いています。

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▇ 昔の楽しみ方の記事

▇ 私のブログ つたない英語に日本語を併記しています。


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