[14]犬の「困った行動」は、飼い主へのSOS。責める前に私が自分に問いかけること
こんにちは。すももです。
私は小さなシニア犬と大きめの犬と暮らしています。
「愛犬と暮らす中で、しつけに関する悩みを持ったことがほとんどありません」と言うと、我が家の2匹が従順な犬だからと思われるかもしれません。決してそのようなことはありません。
体調が優れない日もあれば、何かに怯える日もあるし、パピー期や若い頃には、困ったなと感じる行動をとることも数えきれないほどありました。
犬が吠えたり、物を壊したりという、人間にとって都合の悪い行動を問題行動と呼び、やめさせようと躍起になります。中には、反抗期だからとか、我が強い性格だからと、犬のせいにして怒ってしまう飼い主さんもいます。
私は2匹がどんな行動をとろうとも、絶対に責めることはしません。なぜなら、犬の困った行動はワガママではなく、切実なSOSのサインだと考えているからです。
すべての行動には、犬なりの「正当な動機」がある
まず私が大切にしているのは、犬は意味のない行動を絶対にしないという視点です。
人間から見れば問題行動に見えることも、犬にすればそうせざるを得なかった理由があります。
退屈でストレスが限界に達しているから家具をボロボロに噛んだ
家族を守るためにインターホンに激しく吠えた
強い痛みがあるので、お散歩中に立ち止まった
こうしたSOSを行動という全力のボディランゲージで私たちに伝えているのです。
そんな犬を叱るのは、オムツが濡れて泣いている赤ちゃんに「泣くな!」と叱るのと同じではないでしょうか。とても理不尽なことです。
犬の行動は、飼い主の環境づくりや、関わり方が映し出された鏡です。だからこそ、トラブルが起きたとき、まず自分自身を静かに振り返ることにしています。
責める前に、私が自分に投げかける「3つの問い」
困った行動が起きたとき、私は自分自身に次の3つの質問を投げかけます。
1. 犬が失敗する環境を作っていなかったか?
家具を噛まれたのなら、それは犬の届く場所に家具を置いた私の先回り不足です。ゴミ箱をあさられた、ふた付きのゴミ箱に変えなかった仕組みの甘さです。犬の行動を責める前に、まずは物理的な環境を徹底的に見直します。
2. 本能や心のエネルギーを満たしてあげられていたか?
十分にお散歩ができていたか。頭を使うおもちゃでしっかり遊んであげられたか。エネルギーが余れば、発散するためにイタズラを選ぶのは当然のこと。満たされていない本能がないかを確かめます。
3. 私の不安や焦りが伝染していないか?
イライラや不安を抱えていなかったか。飼い主の心の乱れは、犬にとって最大の恐怖です。「ママが不安定だから、僕がしっかりしなきゃ」と、犬に余計な警戒心を背負わせていなかったかを省みます。
こうして問いかけていくと、原因は私にあったことがわかります。原因がわかれば、解決策はおのずと見えてきます。怒りや感情の衝突が生まれる余地は、最初からどこにもないのです。
怒りを手放すと、愛犬との絆はもっと深くなる
「問題行動」という言葉を頭から消し去り、メッセージとして受け止められるようになると、ドッグライフは穏やかで楽しいものに変わります。何かが起きたときは、関わり方を優しくチューニングするチャンスだと捉えてほしいのです。
イタズラを発見しても、「退屈させちゃってごめんね。楽しいおもちゃを用意するね」と、微笑みながら片付けることができるようになります。
今日も私は、2匹の行動の奥にある小さな心の声に耳をすませながら、お互いが一番心地よくいられる優しい仕組みを、静かに、そして丁寧に作り続けています。
すもも
