1分で読める超まとめシリーズ 昭和の大事件 #08「ロッキード事件」
※1分で読める超まとめシリーズ 昭和の大事件
#07「金大中事件」からの続き
ピーナツ、ピーシズ、記憶にございません
当時の子供たちにも受けたましたねえ。
<概略>
時代は1976年
米国の航空機メーカー「ロッキード社」が、自社の旅客機(トライスター)や軍用機(P3-C)を、日本に買ってもらうために起きた、巨額の贈収賄事件・世界的な「大規模汚職事件」であった
当時、現職の総理大臣であった、田中角栄氏が「5億円」もの賄賂を受け取ったとして、逮捕・起訴
そして有罪判決が最高裁で確定され、上へ下への大騒ぎとなる

<主な登場人物>※敬称略
■田中角栄
1972年に自民党総裁・首相就任
「日本列島改造論」をひっさげて、一時は国民からも絶大な支持を受ける
しかし主に金脈問題がきっかけで、2年後に辞任
その後も「闇将軍」として君臨するも、76年に逮捕
83年に一審で実刑判決
その後93年に、75歳で他界
そして95年には最高裁判所で有罪が確定する

■児玉誉士夫
戦前から戦後にかけて、ヤミの物資売買などで巨万の富を築き、右翼団体などをまとめ、政界にも絶大な影響力を持つ、いわゆる「フィクサー」として君臨した
かねてより「ロッキード社」製品売買の“秘密代理人”だったと言われ、同社と政治家を結びつける
つまりこの事件の本質部分を担った、中心人物だったようだ

■小佐野賢治
「国際興業」グループの創業者・実業家と称される
戦後駐留外国人相手の事業、国内有名ホテルの買収、ハワイでも派手にホテル事業を展開してのし上がった
とりわけ「田中角栄氏」との関係が深く
暴力団とのパイプも取りざたされていた
でもって前出の「児玉誉士夫氏」と、似たような文脈で語られることが多い
■檜山廣会長・大久保利春専務(丸紅ルート)
ロッキード社の販売代理店でもある、総合商社「丸紅」が、首相や運輸大臣に働きかけ、全日空へのロッキード機を推奨、その見返りに5億円が贈られたとされる
そして、両名とも逮捕・起訴され、有罪判決を受ける
■若狭得治ほか6名(全日空ルート)
全日空社に有利となる政治的・経済的な取り計らいをしてもらおうと、あれこれやらかした社長と幹部たち
彼らは、ロッキード社から受け取った賄賂の一部を「裏金」として、政治家などに撒いていたことが立件され、逮捕・起訴
なぜ買う側が罪なのか、吾輩には謎だった
<流行語キーワード>
★記憶にございません
最重要参考人で尋問を受けた小佐野賢治氏が、「偽証罪」や「証言拒否」で罰せられることを避けるために使用したフレーズ
当時小学生までがマネしたという
「おお、これいいじゃん」ということで、以降他の証人たちも、こぞってこの言葉を多用することになった
★ピーナツ(ピーシズ)
賄賂を受領する際の「領収書」に、金銭を意味する「隠語」として記されていたもの
100万円が「1ピーナツ」だったらしい
これも子供たちにバカうけした
児玉や小佐野の事務所に、抗議デモ隊がピーナツを投げていたとか(破壊力なさすぎだろ、単なるギャグだ)
★ハチの一刺し
田中角栄氏の元秘書で、当事件で有罪となった「榎本敏夫」氏の前妻だった「榎本三恵子」氏の発言
前夫に不利な法廷証言を行い、権力者から消される不安・心境を「ハチは一度刺したら死ぬ」と語り、流行語と化す
★よっしゃよっしゃ
田中角栄氏が、全日空への工作を頼まれた際に発したとされる言葉
この「よっしゃよっしゃ」は、同氏のキャラと親和性が高く、流行語となったのだが
「いや、新潟の人間は、こんな言い方しねえよ」との意見もあった
...この事件のことを調べ終わったタイミングで、ANA社の人事担当の方による人事教育セミナー、てのがありました。
「コレには触れないのかなあ」と思っているも、同社の歴史を語る際には、避けて通れないらしく、淡々と、事務的に語っておられました。
現職の総理大臣が逮捕され、連日のように国会での証人喚問がテレビで放映され、何やらコワモテの不気味なおっさんが次々出てきて…
個人的には、昭和最大の出来事のようにも思えます。
1分で読める超まとめシリーズ 昭和の大事件
#09「グリコ・森永事件」に続く
