1分で読める超まとめシリーズ 昭和の大事件 #09「グリコ・森永事件」
※1分で読める超まとめシリーズ 昭和の大事件
#08「ロッキード事件」からの続き
「食べたら死ぬで」「キツネ目の男」などで有名だった当事件。
これまた奇っ怪な出来事でありました。
<概略>
1984年・85年に、大阪府や兵庫県で起きた、「大手食品会社」に対する、一連の企業脅迫事件である
この事件の通称は「グリコ・森永事件」もしくは「グリ森事件」とされるが、犯人が自らをこう名乗ったことから「かい人21面相事件」などとも呼ばれている
まずは「江崎グリコ(社長誘拐)」に始まり、その後「丸大食品」「森永製菓」などの食品会社を、次々に脅迫
どれも金銭目的のようであったが、どの件においても犯人を特定・逮捕には至れず、結局正体不明のままに

この一連の脅迫事件は、2000年に最後の“殺人未遂罪”が時効を迎えた時点で、すべての事件が「控訴時効成立」する
結果的に「完全犯罪」となり、そして重要指定事件では、初の「未解決事件」となった
<まずは江崎グリコ社長誘拐事件>
江崎勝久社長宅に3人組の男が押し入り、当時子供たちと入浴中だった同氏を全裸のまま拉致して連れ去る
後に犯人から身代金(現金10億円と金塊)の要求が
自宅の隣町に建てられた「水防倉庫」に監禁された同氏は、3日後に自力で抜け出し、警察官によって保護
<次に江崎グリコ脅迫事件>
このあと、社長宅に差出人不明の脅迫状が届くが、現金の要求とともに、「塩酸入りの目薬」が入っていた
また後日、江崎グリコ社にも脅迫状が届く(1億2千万円要求)が、またも受け渡し場所に。犯人は現れず
この頃から脅迫状の差出人名に、あの有名な「かい人21面相」なるネーミングが使用されるようになった

約1ヶ月後、またも江崎グリコ社に「3億円」を要求する脅迫状が届く
この時は受け渡し場所で、クルマに乗り込んで逃げる男を取り押さえたのだが
犯人に脅されて実行したという、事件と全く無関係な人間だった
<丸大食品脅迫事件>
今度は「丸大食品社」に脅迫状が届き、「グリコと同じ目にあいたくなかったら、5千万円用意しろ」と
その後、受け渡し場所での捜査である不審な男が現れ、これが、後に流行語にもなる「キツネ目の男」である
確保する寸前までいったようだが、結局は取り逃がす

<森永製菓脅迫事件>
それから数カ月後、今度は「森永製菓」に脅迫状が届く
「1億円出せ、でなければ、製品に“青酸ソーダ”を入れて店頭に置く」と青酸入りの菓子が同封されていた
この時も、現金の受け渡し場所に現金(この時は1億円)を置いて見張るも、犯人は遂に姿を現さなかった
<青酸入り菓子バラ撒き事件>
その後、関西圏のスーパーなどから「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」と書かれた紙を貼った森永製品が
菓子からは、青酸ソーダが検出された

<ハウス食品脅迫事件>
さらに数カ月後には、「ハウス食品工業」に脅迫状が
現金を用意し、受け渡し場所に刑事が多数配置されるも、コロコロと指定場所を変更、まんまと翻弄される
都合4回ほどの場所の変更が行われたが、その所々で、例の「キツネ目の男」が刑事に目撃されていたという
何度も「キツネ目の男」を確保するチャンスがあったようだが、結局は取り逃がし
その刑事は責任を取って後に辞職、管轄の滋賀県警本部長は遂に自殺をした
<その後あれこれ>
まだまだ終わらず、「不二家」への脅迫状、東京都と愛知県で「グリコ」「森永」に加えて「明治」「ロッテ」のチョコレートなどにも、「青酸」入りが発見される
事件勃発から約1年後の1985年8月、犯人側から、突如「くいもんの 会社 いびるの もお やめや」という収束宣言が送りつけられ、以降動きは全くなくなった
ちなみに、被害者・ハウス食品工業の社長(浦上郁夫氏)は、墜落した日本航空123便に搭乗し命を落とした
事件の捜査に関わった捜査員はのべ約130万人、操作対象は12万人を超えたが犯人はひとりも捕まらず
犯人は「北朝鮮の工作員説」「総会屋や仕手グループによる株価操作説」「被差別部落説」「元暴力団組長グループ説」
などなど、様々な憶測が勝手に飛び交った
...すでに吾輩は、社会人となっていたわけですが、この頃仕事で「雪印乳業」の案件を担当しており、他人事とも思えない恐怖と、ぶつける先のない憤りを感じていた気がします。
犯人、まだ生きてんのかね。神社行ってよく懺悔しとき。
1分で読める超まとめシリーズ 昭和の大事件
#10「豊田商事事件」に続く
