骨盤は半重力装置。それ以外の仕事は別の箇所で行いましょう

私達は、骨盤の位置が正常の方が正しいと知っていますが、実際の骨盤の位置は後傾になってます。これは、私達が赤ちゃんの頃、未発達な関節を支えるために筋肉が関節を締める、という役割があった名残です。
本来であれば、骨の発達とともに姿勢や歩き方を変えていかなくてはいけませんが、これに歯止めをかける出来事がありました。
それが、小学校で習った気を付けの『姿勢』と腕を振って踵から着地する『歩き方』です。
この姿勢と歩き方を社会で生きるための『基準』としてとらえてしまった私達は、死ぬまでこの姿勢と歩き方を変えない、という判断を無意識的に決定しました。その代償が

この姿、です。そしてこのままいくと歩けない身体、寝たきりへと進化?変化?することになります。
骨盤を後傾させるだけでお先真っ暗な未来へと歩んでいかなければならないのか?
そのあたりの事を書いていきます。
骨盤は反重力装置
最初になぞなぞです。私達が24時間365日いつでも手に入れているフリーエネルギーってなぁんだ?
答えは重力です。
この重力をいかに効率的に運用するかが私達の生活の水準を左右する事ななるのですが、なかなか理解し辛いのが現状です。
これは、4つ足動物から2足歩行へと『進化』した過程で、重力の扱い方が変わってしまったからです。
4つ足歩行の哺乳類は、何も考えなくても重力の恩恵を受けられました。
その図がタイトルのイラストです。

重力を受けることで、この重力の力を骨盤と肩甲骨で前に進む力へと変換するのが4つ足動物で、

骨盤で重力を上半身の重さを相殺させるために使うのが2足歩行である我々『人間』です。
『人間』は4つ足動物の特性を持った2足歩行動物という位置づけですので、完璧に作られた2足歩行動物というよりは、色々気を付けながら2足歩行を行うことを基準とした、取り扱い注意な2足歩行動物といったカテゴリーだと考えています。
なので、設計者が意図した事から外れると、身体の不調として現れるようになってます。
その不調がある程度蓄積すると歩けない身体、寝たきりになってしまう、と考えています。
その一番の原因が、骨盤の後傾です。この後傾により、何が出来なくなるのか?それが、反重力である上向きの力が出来なくなるのです。
この上向きの力が無くなった事で、設計者の思惑とは外れてしまい、下半身に多大な負荷をかける結果を生み出しています。
それだけならまだ良いのですが、血行不良、基礎体温低下、免疫低下、内臓の不活性、酸素の取り入れ不足、身体に脂肪が溜まりやすくなる等ありとあらゆる身体の不調が起こりやすい身体になってしまうのです。
これが完全な負のスパイラルを生み、逃れられない呪縛として私達の身体を蝕んでいるのです。
骨盤にメインの仕事以外をさせない
骨盤の周りの筋肉は、それほど強い筋肉ではありません。内臓を覆うように作られているもの、脊柱にくっ付いているものとありますが、ほとんどが、細かったり平べったりしてたりで、太ももの筋肉のような大きな力が出せる筋肉ではありません。
なので、骨盤には反重力装置としての役割以外を負担させる事自体が間違った身体の運用方法であり、骨盤には反重力としての役割のみに特化させることで、身体全体の調和がとれるように設計されていると推測します。
筋肉の特性と間違った認識
しかし、下のイラストのように現代日本人は背中側の筋肉を伸ばして生活しています。本来、背中側の筋肉は、縮んで関節を曲げるための筋肉なのですが、姿勢を維持するためのお腹側の筋肉が姿勢の維持を放棄した結果、関節を曲げる筋肉が姿勢の保持を担う事になっています。

その姿勢を維持する役割を担うと筋肉は、伸びて突っ張り棒のようになってしまうのです。
例えるなら、テントの固定に使われるテンションがかかったロープです。
筋肉は、姿勢の維持と関節を動かすという、相反する機能を同時に持っている組織なのです。その役割を背中側の筋肉である屈筋とお腹側の筋肉である伸筋がお互いに協力しながら行うのが望ましいのですが、現代日本人は、この協力体制が上手くいっていません。これが、事実です。
その大きな理由が、上のイラストのオレンジの→と青の→が示す通り、役割を交互に分担できないように一方が縮んだまま、もう一方が伸びたまま、になって本来の筋肉の役割分担が出来なくなってしまっているのです。
その大きな理由としては、私達が知らない機能が筋肉にある事で私達の想像通りのように筋肉が動かないから、なんです。
筋肉の序列による動きの連鎖
筋肉には、序列があります。親分と子分の関係性と言いましょうか?だいたいにおいて、正しい姿勢の時に伸びている筋肉が親分で正しい姿勢で縮んでいる筋肉が子分です。具体的には、足首と足の指を伸ばす筋肉と鎖骨周辺の胸を開く(伸ばす)筋肉です。この筋肉達が伸びることで子分の背中側の筋肉である脚の裏側の筋肉と背中、腰、肩の筋肉が縮む事ができます。
逆に、親分の筋肉が縮んでしまうと、子分の筋肉は引っ張られて伸びる事しか出来ません。引っ張られるという事は、関節技を友達から掛けられているのと同じ状況なので、千切れる前に止めてもらうためにも「やめて!」という意思表示が必要です。その意思表示が『痛み』、という訳です。
伸びて姿勢を保持する筋肉も、実は縮んだ方が『楽』のようです。なので、親分の伸びる筋肉は自分が『楽』になるように子分に自分の役割である姿勢の保持を丸投げしています。で、伸びる筋肉はその時、何をやっているのか?というと関節を動かす役割を担っています(笑)
だから、足を棒のように真っすぐにしたまま歩くのです。そして踵から着地する、全ては伸びる筋肉が『楽』をするために行っている事なんです。
躾は身に美しいと書きますが、本当に身が美しくなります
背中が丸くなるのは、背中側の屈筋が伸びて姿勢を保持しているからです。その原因は親分筋肉である胸側の伸筋が『楽』をするため、だと思われます。その『楽』に許可を出したのは、私達の顕在意識です。
小学校で習った気を付けの『立ち方』と腕を振って踵から着地する『歩き方』は、不自然な姿勢であり、身体に負担を掛けます。
なんとか身体の負担をそのままの身体の使い方で軽減しようとした結果が今の高齢者の皆さんのような背中が丸まった姿勢、伸びて姿勢を保持する筋肉が『楽』をする姿勢、という訳です。
この姿勢、何が悪いのか?と言えば骨盤の反重力装置が機能しないこと、なんです。
反重力装置が働かないと上半身の重さと重力が下半身、つまり足にのしかかります。のしかかられた足は動かすのが重くなり、疲れやすくなります。
そしてこの姿勢が現代日本人のプロポーションを悪くしている最も大きな原因です。

そう、お尻が下がるのです。背中側の筋肉は、縮むのが正しいというのは、骨格標本が証拠です。骨格標本の脊柱はクネクネと蛇のように曲がりくねっています。この曲がりを作るためには背中側の筋肉が縮んでいなけばいけません。逆に伸びていると上のイラストの左側のように脊柱が曲がらず、真っすぐになってしまいます。その結果が今の高齢者の皆さんの姿勢です。
お尻の位置を上げたり肩を上げたりするためには、お腹側の筋肉が伸びる必要があります。伸びないと背中側の筋肉が縮めないのです。しかし、私達は背中側しか考えず、お腹側の筋肉に好き勝手やらせた結果が反重力装置と美しいプロポーションを失った肉体、という訳です。
今の私達が親分筋肉を動かすには、顕在意識からの命令しかありません。
これは、今までの命令が間違いだったという事を教え込まなくてはいけないからです。伸びる筋肉に縮むように命令したのは、子供の頃の我々の顕在意識です。それでOKと許可を出してしまったのです。
だから、潜在意識では解決できない問題になっているのです。私達のはっきりとした『意図』で、親分筋肉に『伸びろ!』と命令する必要があるのです。その命令の事を『躾』というと考えています。
昔の人も美しい身体になるためには、身体を躾なければならないと考えていたのでしょう。全くその通りだったのです。
まとめとダイマ、1日30㎞歩ける身体は自分で作れる
自分で作れる、というよりは自分自身の努力でしか出来ない、と言った方がいいでしょう。なにかに頼って出来る物ではありません。だって、筋肉を自力で動かす事が大前提ですから。どんな器具も使えないのです。
必要なのは、自らの意志、『意図』です。
江戸時代以前の日本人は、姿勢と歩き方で重力を反重力に変えて活動していました。だから、重力が掛かっていない軽い身体で1日に30km歩いても平気だったし、重たい荷物も骨盤の反重力装置で、ある程度軽く出来たのです。
そんな日本人を外国からやってきた人々はどう思っていたんでしょうね?
脅威と感じてもおかしくありません。
ですが、今の私達にそんな事関係ありません。身体を動かすだけで辛い、今の状況がいいわけありません。幸福を感じるのは肉体です。その肉体が痛い辛いって嘆いていれば、幸せになることなんか不可能なんです。
だから、今一度姿勢と歩き方を見直して頂き、自らの肉体がストレスを生産しまくる環境から1歩でも離れるために行動して頂きたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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