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わたしがうつ病になったわけ #14

ミモリラジオを聞いて、自分の中にある貨幣経済への恐怖心に気づいたというのが前回のお話

2025年、ゴールデンウィークの真っ只中ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
わたしは、みんなが休みのときこそ勤労すべし! という職業なので、普段通りに働いております。

塾で働いているので、生徒たちの旅行話や遊びに行った話を聞きながら、楽しそうねぇと羨ましい思いでいたのですが、ふと自分のプチ旅行での失敗を思い出したので書いていこうと思います。

めっちゃ近所のキャンプ場にGO!

わたしの家族は、元々旅行のみならず、外出ということをほぼしない家庭でした。
母はわたしが物心つく前からうつ病で寝ていることが多かったですし、父親はほぼ家庭不在。一人ゴルフやバイクでの峠攻めに出かけるような、家庭的とは程遠い人。

よって子どもであるわたしと弟は、もっぱら家の庭で遊ぶか、家の中で学校ごっこと称して勉強したり、給食と言ってご飯を作ったりして遊んでいたわけです。

でも母も家だけで過ごしている子どもが不憫だったのでしょう。
家から30分のところにあるキャンプ場のバンガローに一泊する計画を立ててくれたのです。

学校の友達が県外に出かける中、家から30分という生活圏内にあるキャンプ場でしたが、家以外でお泊りするんだ! というだけでテンション上がりまくり。
お肉を買って行ってバーベキューをしよう!
ちょっと贅沢にプルーツをたくさんいれたフルーツポンチを作ろう!
花火もやろう!
飯盒でごはんを炊くところからやる?
弟とキャンプでやることリストなる絵を描くほど楽しみにしていたのです。
とにかく夢は膨らんで、三人でワクワクし通しだったのです。

が、運命は優しくなかった…。

わたしって晴れ女なんだけどな…

キャンプ当日を迎えた朝から、天気は土砂降り。
横殴りの風に吹き荒れる雨。
これでは例え屋根のついているバーベキューコンロでも、野外でご飯を食べるのなんてできるわけがない。
前日までの夢がぶち壊され、がっかりするわたしと弟。
それでもバンガローは予約してあるし、お泊りには行きましょう! という母に提案に、バーベキューの肉の代わりにカレーを家から作って持っていき、フルーツポンチの代わりにいつもは禁止のポテチのファミリーパックを買い込み、花火の代わりのトランプを持ってお山のキャンプ場に向かったのです。

予約していたバンガローはかなり急な斜面の上にあり、細い丸太で踏台を作った階段を上って、雨に打たれながらキャーキャー言いつつ到着。

小学校のキャンプで泊まったバンガローは、電気もなし、湿って極薄になっていた毛布が置かれた二段ベッドが二台あるだけの木造の小屋。
それに対して、キャンプ場のバンガローは一人暮らしのマンションの一室という感じの、流しもコンロもある畳のキレイな部屋でした。
ただし、テーブルやトイレは部屋にありません。

よってカレーは床の上に敷いた段ボールの上に並べて食べることに。
でもこれも一種のキャンプ感を作り上げる要素になって、その後のお菓子とトランプタイムも盛り上がり、テレビがないからこその、家族でたくさん話す楽しい時間を過ごせたのでした。

晴れた翌朝にやってきた悲劇

翌朝目を覚ますと、とても晴れて清々しい山の空気が辺りを覆っていました。
特別なことは何もしていないのに、知らない場所にお泊りしただけで、なんだかウキウキ。
でも、目を覚ましたのと同時にやってきたのが尿意。

前述したように、バンガロー内にはトイレはありません。
外の急な階段上の坂を下りて、キャンプ場の事務所横のトイレまで行かないといけないのです。
ちょっと面倒だなと、まだ寝ていようかなと思ったのですが、同じような状況になっていた弟が「おしっこいきたい」と言い出したのです。
当時まだ幼稚園児の弟は、一人でおしっこに行くことができず、お姉ちゃんと行きなさいという流れに。
二人で靴を履いて外に出たのですが、そこで弟が言い出したのです。

「誰もいなからさ、トイレいかないで、その辺でおしっこしちゃおう!」
そういってさっさと立ちしょんを始める弟。
えぇ!? とは思ったものの、前日の大雨で宿泊客はうちの家族以外にないと言うことは、キャンプ場の事務所で聞いていたのです。
しかもまだ早朝で、本当に静まり返って誰もいない雰囲気。
だったら…。
誘惑に負けたわたしは、バンガローの裏手の草陰で用を足してしまったわけです。
さっさと立ちしょんを済ませた弟は、もう行くよ! と急かすし、狭い山道でわたしが邪魔だったのでしょう。
横を通り過ぎようとして、わたしを押してしまったのです。
前日の雨でぬかるんだ地面。そのうえおしっこが溜まっていた地面。
押されたわたしの体は、想像通りに滑って尻もち。
唯一の服であったジーンズのお尻は泥とおしっこでドロドロ。

ギャーァァァァァ!
と叫びつつバンガローに戻ったわたしと弟に、母は大笑い。
仕方なく、朝食も食べることなく、家に帰ることになったのです。
しかも帰りのわたしの格好は、ジーンズは履けないので、弟の青いパジャマのズボンを拝借。
びよーんと伸びる素材だったので、幼稚園児のズボンでも小学校高学年のお尻を包んでくれました。

そして家に帰る途中の車内で、弟が駄々をこね始めたのです。
お姉ちゃんのせいで朝ごはん食べれなかったから、セブンイレブンで何か買っていかないとヤダ!と。
当時あったセブンイレブンは、学校の目と鼻の先。
そんな学校近くのセブンイレブンに寄っていたら、いつ何時同級生に見られるか分かったものではない!
こんな幼稚園児のパツパツパジャマパンツをはいた姿を見られたら、一生の恥!
弟が母とスキップしそうな足取りでセブンイレブンに入っていくのを、恨めしそうに見送ったわたし。
でも、青い弟のパジャマを履いた姿に、自分で自分がおかしくなってしまって、一人誰にも見られないように後部座席に隠れながら、爆笑していたのでありました。

まぁ、これはこれで、おもしろい思い出となったお話でした。

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