予約ゼロから抜け出すまで - 民泊【中河原邸 紬】とAirbnbの口コミの壁
きっかけは地域からの相談だった
中河原邸 紬は、もともと地域の方からの相談がきっかけで生まれた物件です。
「この建物、なんとかできないか」という話をいただいたとき、実際に見に行って感じたのは、写真では伝わりきらない"趣"でした。築150年という時間が積み重ねた空気感、柱や梁の佇まい。壊してしまうにはあまりにもったいない建物だと感じ、民泊として活かす道を選びました。
実際、とても趣のある民泊施設にリノベーションできました。人気施設になるポテンシャルのある建物です。
▼オープンまでの道のりはこの記事から。
チャネル選定:OTA+自社サイトの3本柱でスタート
運営にあたって、まず登録したチャネルは以下の3つです。
加えてGoogleマップにも登録し、検索から見つけてもらえる導線は一通り整えた形です。
ただ、正直に書くと、自社サイト経由の予約はまだありません。今の段階では、まずOTA経由で口コミを積み上げることを優先しています。自社サイトはまだ「育てている途中」という位置づけです。
運営体制も並行して整えた
チャネルを整える一方で、裏側の運営体制づくりも進めていました。その一つが、スマホから見られる清掃マニュアルです。
QRコードを読み込むとその場でチェックリストが開き、備品の写真を確認しながら作業できるようにしたもので、物件ごとに色分けもしています。中河原邸 紬のような古民家は、通常の物件と違って扱いに気を配りたい設備や建具も多いため、こうした仕組みを整えておくことは、安心してゲストを迎えるための土台になっていると感じています。
▼清掃マニュアルについてはこの記事で説明しています。
口コミ3件の壁
運営していて一番実感したのが、Airbnbの"口コミ3件の壁"でした。
口コミが3件を超えたときから、ビュー数が明らかに増えました(なんと10倍になりました)。裏側の仕組みは公開されていないので確証はありませんが、明らかな変化があったのは事実です。
問題は、そこに至るまでのジレンマです。
予約が入らなければ口コミは増えない。でも口コミが増えなければ、そもそも見てもらえないので予約も入らない。この堂々巡りを抜けるまでが、体感としてとても長く感じました。今、振り返れば「よく耐えたな」と思う期間です。
▼あまりに予約が入らないので、自分で泊まってみたり
結局、オープンしてからコンスタントに予約が入るまで1カ月もかかってしまいました。夏休み需要には間に合うことができて良かったですが、非常にやきもきしていた期間です。。

ゲスト層は少しずつ広がりつつある
現状のゲストは国内の方が中心ですが、外国人の方からの問い合わせも出てきています。まだ実際の宿泊にはつながっていないケースも多いですが、古民家という日本的な建物に対して、海外からの関心が確実にあることを感じています。ここは今後、育てていきたい部分です。
地域体験との連携、しかし現実は
中河原邸 紬では、地域とのつながりを活かして、農業体験や結城紬体験を提供できるように連携を進めています。
ただ、正直なところ、体験を希望されるお客様はまだ多くありません。
理由ははっきりしていて、ゲストの多くは「体験ができるから」という理由でこの物件を選んでいるわけではないからです。古民家の雰囲気や立地、価格帯など、別の軸で選ばれているのが実情です。

これは今後の課題であり、伸びしろでもあります。OTAやウェブサイト上での見せ方を工夫し、体験できることをもっと前面に出すことで、地域交流に前向きなゲストにも出会えるようにしていきたいと考えています。
まとめ:これからの中河原邸 紬
口コミ3件の壁を越え、ようやく予約が動き始めた中河原邸 紬。運営体制を整えながら、地域との連携もこれから本格化させていく段階です。
古民家という建物が持つ懐の深さを活かしながら、地域とゲストが自然につながる仕組みを、これからも作っていきたいと思っています。
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