屋根が飛んだ。それでも、江戸時代からの古民家は5/17にオープンします。
小山市中河原。
知る人ぞ知る、というより、地元の人でも「中河原?どのあたり?」となりそうな、静かな場所です。
そこに、江戸時代(伝・築250年とも!)から建ち続けてきた古民家があります。
私たちの、5棟目の宿になる場所です。
「この家を、なんとかしてほしい」
この物件との出会いは、私たちから動いたわけではありませんでした。
地域の空き家対策協議会から、相談をいただいたのです。
「若い人たちに、関わってほしい」
過疎が進むこの地域で、地元の方々がずっと気にかけてきた建物がある。でも、手を入れられる人がいない。このまま朽ちていくのを見ていることしかできない——そんな状況だったと聞きました。
地域の人たちの「想い」ごと引き受ける形で、私たちはこの古民家と向き合うことになりました。
単なる空き家活用ではなく、地域から託された物件。そのプレッシャーもあったし、だからこそ、屋根が飛んだときも「やめよう」とはならなかったのかもしれません。
突風が来た日のこと
物件と出会って、さあ準備を進めようとしていた頃のことです。
突風が来ました。
屋根が、飛びました。
……正確には「一部が」なのですが、気持ちとしては「全部飛んだ」くらいの衝撃でした。まだオープンもしていない宿の屋根が、準備期間中に壊れる。これは予想していなかった。


修繕の手配、業者さんとのやり取り、費用の問題。民泊の開業準備って、こういうことも含まれているんだな、と改めて思い知らされました。
でも、不思議と「やめよう」とはならなかった。
江戸時代から人が住み続けてきた家は、そう簡単にはへこたれない。私たちも、負けていられません。
銅板の立派な屋根ですのでプロの板金屋さんに大変お世話になりました。m(_ _)m

敷地が広すぎる問題
屋根の件が落ち着いたら、次は庭との戦いでした。
この古民家、敷地がとにかく広い。
雑草は伸び放題、植木は好き勝手に育ち放題。草刈り機を持って向き合い続けた日々は、正直「これ終わるのかな」と思いながらやっていました。

腰が痛い。手が疲れる。でも、刈っても刈っても、雑草は翌週にはもう生えてくる。
地方の古民家民泊の開業準備に「庭との格闘」が含まれるとは、最初の頃の私には想像もできなかったことです。
それでも、春が来た
でも、春になったら庭の景色が変わりました。
たんぽぽが、咲いていました。
子どもと一緒に来た家族が、ここで遊んでくれたら——そう思ったら、あの草刈りの苦労が報われた気がしました。
カマキリもいます。カタツムリもいます。

都市部で育った子どもたちにとって、こういう生き物と出会える場所は、もうそんなに多くない。ホテルや旅館では体験できない何かが、ここにはある気がしています。
「自然の中で子どもたちが走り回れる場所を探している」というご家族に、ぜひ来ていただきたいです。
5/17(日)、オープンします
屋根が飛んで、草と戦って、それでもなんとか——。
2026年5月17日(日)、小山市中河原の古民家、オープンします。


江戸時代からの梁が残るこの家で、どんなゲストが、どんな時間を過ごしてくれるのか。楽しみで仕方ありません。



(5/19追記)予約ページができました!↓ 随時更新しています。ご不明点はお問い合わせ下さい。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回の5棟目のように、古い家には古い家ならではのトラブルも、味わいも、両方があります。それでもこの仕事を続けているのは、やっぱり「あぁ、この場所を作って良かった」と思える瞬間があるからです。
民泊の管理をどう任せればいいかわからない、という方は、私たちの「民泊再委託Lab.」もぜひ覗いてみてください。
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