【仕事術】ミス防止に必要な、たった3つのポイントとは?
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
仕事の現場には、ミスを引き起こすさまざまな「落とし穴」があります。そのなかの1つに、生産性を最優先するあまり、陥りやすい罠について、このnoteでも紹介しました。
では、仕事の現場に潜む落とし穴は、どうすれば塞ふさぐことができるのか?
日本を代表する保険グループ、SOMPOホールディングス株式会社グループで39年間、経営の最前線でリスク管理に携わり、グループCRO(最高リスク責任者)を務めた伊豆原孝(いずはら・たかし)さんは、新刊『仕事のミスは、この思考で9割防げる』の中で、リスク管理の基本的なフレームワークを紹介しながら、そのポイントはたった3つであり、この3つのポイントを意識できるかどうかが大きなカギだと解説しています。その3つのポイントとは何か? 今回のnoteでは、同書の中からその該当箇所を一部編集して公開します。

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判断プロセスに、自分を俯瞰してみる視点があるか
第1章では、仕事の現場に潜むさまざまな「落とし穴」を見てきました。
都合の良い解釈が、都合の悪い現実から目をそらせるメカニズム。
ヤマ勘に頼った判断や、「まだ上がある」と信じてしまう過信。
「ま、いっか」という心のささやき。
人を守ってくれるはずの習慣が、いつの間にか思考停止を生む構造。
これらは、仕事にまじめに取り組んでいなかった人だけがハマるトラップではありません。むしろ、責任感があり、与えられた役割をきちんと果たそうとしてきた人ほど、無自覚のうちに足をすくわれていく。そこに、第1章で描いてきた怖さがあります。
では、こうした落とし穴は、どうすれば塞ふさぐことができるのでしょうか。
注意力を高めればよいのでしょうか。
もっと慎重になればよいのでしょうか。
経験を積めば、防げるようになるのでしょうか。
残念ながら、答えはすべて「ノー」です。
第1章で扱ってきた落とし穴の多くは、「知らなかった」から起きたのではありません。
頭のどこかでは気づいていた。
違和感も、引っかかりも、兆しもあった。
それでも、それを正面から見ずに判断を進めてしまった──。その結果です。
問題は、自分自身を客観的に眺める視点が、判断のプロセスに組み込まれていなかったことにあります。
リスク管理は、自分を俯瞰するための「思考のナビ」
私はこれまで、大手損害保険グループ、そして損害保険の業界団体において、長年にわたりリスク管理の専門家として仕事をしてきました。CRO(最高リスク責任者)として、組織に潜むさまざまなリスクを洗い出し、
「何が起きたら一番困るのか」
「その兆しはどこに現れるのか」
を考え続ける立場にありました。
私が使っていたリスク管理の基本的なフレームワークは、次のとおり、きわめてシンプルなものです。
①現在地を知る──自分たちはどこにいるのか
②目的地を決める──どこへ向かおうとしているのか
③行程にあるリスクを察知する──途中にどんな障害が潜んでいるのか
驚くほど当たり前に見えるかもしれません。
しかし、この三点を意識的に押さえているかどうかで、判断の質は大きく変わります。
実際、組織の中で起きる多くのトラブルは、
・現在地の認識が曖昧なまま走り出した
・目的地が共有されないまま判断が進んだ
・途中のリスクを「起こらないこと」にしてしまった
そのいずれか、もしくは複数が重なった結果として説明がつきます。
そして私は、あるとき、はっきりと気づきました。
このフレームワークは、企業や組織のリスク管理にとどまらず、一般のビジネスパーソンが日々の仕事で判断を誤り、同じ失敗を繰り返してしまう構造を見抜く上でも、そのまま使えるのではないか、と。
このフレームワークを、これまで私自身や、私のまわりで実際に起きてきたさまざまなトラブルにあてはめて検証していく中で、この気づきは次第に「確信」へと変わっていきました。
リスク管理は、自分を俯瞰するための「思考のナビ」です。
〈著者プロフィール〉
伊豆原 孝(いずはら・たかし)
元SOMPOホールディングス株式会社グループCRO執行役員(最高リスク責任者)。元・一般社団法人日本損害保険協会常務理事。大阪府立北野高等学校を経て京都大学文学部卒。国際大学大学院国際経営学研究科(MBAコース)修了。日本を代表する大手保険グループおよび業界団体の第一線で39年間にわたって活躍し、特にERM(統合的リスク管理)を専門とする。米国格付会社Standard & Poor’sによるERM評価では、日本の保険会社として当時最高ランクとなる「Strong」の獲得に貢献した。「月曜日が待ち遠しい社員であふれる社会」の実現を目指し、60歳にして社会保険労務士の資格を取得。現在は、企業の組織づくりや管理職育成を支援するマネジメントコーチとして活動するほか、リスク管理・コンプライアンスと組織マネジメントを融合した研修・講演を全国で行っている。人が生き生き働く組織づくりを学ぶオンライン講座「ひといき会」主宰。一般財団法人日本プロスピーカー協会認定シニアプロスピーカー。神奈川県藤沢市在住。休日は妻と合唱や海辺のランを楽しんでいる。
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いかがですか?
著者の伊豆原孝さんは言います。
仕事で本当に差がつくのは、「問題が起きた後の対処」ではありません。問題が起きる前に、その兆しに気づける人です。仕事で成果を出し続ける人ほど、「見たくない現実」を冷静に見つめています、と。
本書で身につくのは、単なるミス防止術ではありません。人生とキャリアを長く守り、成果を積み重ねていくための「一生使える思考法」です。
リスク管理のプロだけが知っている「失敗しない思考法」をマスターできる新刊『仕事のミスは、この思考で9割防げる』(伊豆原 孝・著)は、全国主要書店、ネット書店で好評発売中です。興味のある方はチェックしてみてください。



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