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モーツァルト「ピアノソナタ第10番」精密なバランスの演奏ってこういうこと。内田光子

作曲家:モーツァルト
曲名 :ピアノソナタ第10番  K.330 第3楽章
演奏者:内田光子

いい演奏に出会うと、
それまで余り知らなかった作曲家を良く知る機会にもなる。
いい演奏があるとそれを作曲した人に対しても
印象も変わるから不思議なものだ。


Mozart: Piano Sonata No. 10 in C Major, K. 330: III. Allegretto

私は最近までこの内田光子の演奏をそれほど聴いてこなかったので、
この人のピアノの音の特徴や癖を覚えるのに相当時間を掛けて聴いてみた。

それで思うのは、内田光子は制御が凄いねだけでは済まない領域に居る。
何と言っても良いのは演奏のバランスの良さだろう。リズムと旋律のどちらにも過度に寄らないのが素晴らしい。
そしてほんの少しの前ノリなのが気持ちよさを生み出す。

この人の演奏の隙のなさは、相当時間を掛けて曲を磨き上げるタイプじゃないだろうか。コントロールしすぎて演奏が抑え気味に感じることもあるけれど、それがこの人の最大の特徴だろう。
内田光子はリヒテルやケンプのようにレパートリーがとんでもなく広くて何でも弾いてしまえるようなタイプではないと思う。

この人は割と色んな作曲家の曲を弾くタイプではあるもののライブを重視するタイプだからか、発売されている音源がリヒテルやケンプのように山のようにあるわけではない。だから紹介できる音源もそんなに多くない。

私が内田光子で気に入ってるのはシューベルトとモーツァルトの演奏だ。
だけどなんかレパートリーが被るなと思ったのはブレンデルで、
特にシューベルトで最後まで選曲で迷うのがこの二人になる。
選択肢があるのは嬉しいけども、なかなか悩ましい悩みだと言える。


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