銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 │ (33)第26話「さらば、遠き日」🪐第一期最終回
OVA「銀河英雄伝説」で使われているクラシック曲をGoogleスプレッドシートにリスト化し、Webサイトで公開しています。
🔗 銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 Musik und Szenen – ein Strauß gelber Rosen
このnoteではBGMを軸に、曲のことや物語のこと、ミッターマイヤーのこと、そのほか銀英伝に関するいろいろを書いていきたいと思います。
⚠️ネタバレを含みます。
今回は第26話「さらば、遠き日」
第一期の最終回です。原作だと2巻の最後。はあ…(ためいき)
今回はミッターマイヤーの出番が多いので「曲なし」が続きますがご了承ください。曲はブルックナーが1曲、あとはマーラーです。
あらすじ
戦勝記念式典に臨むラインハルトの前に、主君の遺体を携えたアンスバッハが現れ襲撃。キルヒアイスは身を挺して彼を守り、命を落とす。親友の死に茫然となるラインハルト。一方、この機に麾下の諸提督がリヒテンラーデ公を排除すべく動く。ラインハルトは帝国の実権を掌握するが、共に夢を見た友の姿はもはやなかった。
曲について
⬜オープニング「Skies of Love」
歌・作詞・作曲 秋吉満ちる / 編曲 風戸慎介
01:38(曲なし)
――🐺アンスバッハの復讐
というわけで前回の続き。
まずは曲なしで始まります。アンスバッハがハンド・キャノンを放ち、みんなが固まる中、キルヒアイスがとびかかります。
02:13(曲なし)
――🐺キルヒアイスにかけよるミッターマイヤー
そうなんです、キルヒアイスの傷にハンカチを当てたのはミッターマイヤーです。きっと血まみれになっただろうな、エヴァは驚いただろうななどと思いつつ…いや着替えて、ハンカチも持ち帰らなかったかしら…。
03:30 ブルックナー《交響曲第7番 第1楽章》
――キルヒアイスの最期
A. Bruckner – Sinfonie Nr. 7 E-Dur, WAB 107, I. Allegro moderato
1楽章頭から。この箇所が流れるのは初めて。
1楽章じたいは、第24話「誰がための勝利」 でフレデリカさんが自室にこもっていたシーンで流れたのが初登場でした。
この最初のメロディーは、ブルックナーが夢の中で啓示を受けたらしいです。『ブルックナーさんこの主題を使って幸運を掴んでください』と。
まず「原始霧」が鳴ります。原始霧とはブルックナーの曲に対しての特有の言い方のようで、…弦楽器が小さい音でトレモロを鳴らしている様子らしい。なるほど、霧みたいですね。
その伴奏の上をチェロが、ブルックナーが夢に出てきたというそのメロディーを悠々と奏でます。悲しいです。
以降、こちらで使われます。
▻第060話「魔術師捕らわる」7:58レンネンカンプにヤンを密告する同盟政府
▻第064話「休暇は終わりぬ」1:30地球教本部跡を見るユリアンとコーネフ船長
▻第065話「すべての旗に背いて」1:30同盟市民の反発
▻第087話「嵐の予感」5:16🐺回想 ロイエンタールがラインハルト宅を訪れる
▻第106話「柊館炎上」20:52皇子の命名
▻「白銀の谷」Kap.Ⅳ 10:00別ルートへ
▻「叛乱者」Kap.Ⅲ 18:42皆がラインハルトを支持する
▻「螺旋迷宮」第11話 エコニアの英雄15:00ケーフェンヒラーが身の上話をする
それにしても原始霧って…。どう読むんの? げんしきり? げんしむ? ドイツ語ではUrnebel というようです。
こちらのサイトで、ブルックナーの交響曲に共通する特徴というのを教えていただきました。
・原始霧と呼ばれるトレモロで始まる「ブルックナー開始」
・ほとんどすべての楽器で同じメロディーを奏でる「ブルックナーユニゾン」
・全休止で楽想を一変させる「ブルックナー休止」
・2・3、3・2のリズムを執拗に繰り返す「ブルックナーリズム」
・第1楽章と第4楽章に主題を3つ用意すること
・中間2楽章はアダージョとスケルツォであること
なるほど。
05:27(曲なし)
――🐺だめです亡くなりました
…とミッターマイヤーがラインハルトの肩に手を置いて言います。この状況でよく言えるよねと言われたりしますが、誰かが言ってあげないと…
06:08(曲なし)
――🐺打開策を話し合う提督たち
塞ぎこんで何もしないでいるラインハルト。
麾下の提督たち(オーベルシュタイン以外)が、今後について話し合います。
09:26(曲なし)
――🐺勝てるはずがないからな
オーベルシュタインに頼るしかないのかという結論が出たと同時に、彼が現れ、策を授けます。やー怖い怖い。
で、ミッターマイヤーがすごい顔をして「卿を敵にまわしたくはないものだ。勝てるはずがないからな」とおっしゃいます。
10:54 マーラー《交響曲第5番 第2楽章》
――オーディン制圧へ
G. Mahler – Symphonie Nr. 5 cis-Moll, II. Stürmisch bewegt. Mit größter Vehemenz
事件だー!というような、緊迫したメロディーです。
同じメロディーが 第5話「カストロプ動乱」のカストロプが殺害されるシーンで使われていましたが、それは2楽章の頭の部分。こちらは、そこから3分半ほど進んだ145小節から。2楽章がはじまり一旦激しさがおさまると、今度は悲し気なゆったりとした音楽に変わって、やがてまた雲行きがあやしくなり、最初のメロディーが再現される…という箇所が使われています。
🎧曲を聴く 15:53
なんか…オーボエの人が上向いて吹いてるけど…???(のだめのR☆Sオーケストラみたい……)
この箇所が使われるのはこのシーンだけです。
2楽章頭は先程のカストロプ動乱と、次に出てくるのは
▻第096話「剣に生き…」4:17🐺第二次ランテマリオ会戦開始
です。うっ……(涙)
また、2楽章の別の箇所がこちらで使われています。
▻「決闘者」KapⅡ 12:54ヘルクスハイマー伯とリッテンハイム候
5番2楽章が流れるのは以上です。
11:16(曲続き)
――🐺脱落者はおいていけ
とミッターマイヤーがおっしゃいます。とにかく早くオーディンに向かうべく、ガイエスブルク要塞からオーディンまで、20日のところを14日で行ったそうですよ。
12:51(曲なし)
――🐺権威とは実力あってのものだ
ラインハルト麾下の提督たちがオーディンに到着し、それぞれがそれぞれの役割を果たします。ミッターマイヤーは国璽を確保する担当。国璽に一瞥をくれる彼、そしてこのセリフ。かっこよすぎる。
15:02 マーラー《交響曲第2番「復活」第5楽章》
――ラインハルトとアンネローゼ
G. Mahler – Symphonie Nr. 2 c-Moll "Auferstehung", V. Im Tempo des Scherzos. Langsam. Misterioso
ひきこもっていたラインハルトが、アンネローゼと通信で話します。
5楽章はこれまで以下で出てきました。
▻「新たなる戦いの序曲」0:21皇宮から帰る2人
▻第001話「永遠の夜の中で」12:24戦闘開始
▻第003話「第十三艦隊誕生」21:54エンディング
▻第014話「辺境の解放」10:39キルヒアイスに指令
▻第018話「リップシュタットの密約」9:33リップシュタットの盟約
▻第024話「誰がための勝利」1:33支持を受けるヤン艦隊
最後2つ以外は、すべて違う箇所でした。
そして今回も初めて出てくる箇所で、さらに歌がついています。
日本語歌詞の字幕がある動画にしました。ご覧になってみてください。
🎧曲を聴く 20:50
そしてこのあと、ラインハルトは今度はロイエンタールと話します。で、あれです、いつでも挑んできてかまわないぞ、です。
18:08 マーラー《交響曲第3番 第3楽章》
――ヤンのスパイを命じられるコーネフ船長
G. Mahler – Symphonie Nr. 3 d-Moll, III. Comodo. Scherzando. Ohne Hast
コーネフ船長登場。フェザーンのシーンというわけで
▻第001話 永遠の夜の中で5:00ルビンスキーとボルテック
▻第012話 帝国領進攻11:52フェザーン自治領
ここででてきたあのフェザーンのテーマ。
今回はこのファンファーレの前、だんだん盛り上がるところから、全楽器が大音量で鳴るところも流れます。ファンファーレはそのあと。
🎧曲を聴く 58:14
19:12 オリジナル《同盟国歌 ~自由の旗・自由の民、レボリューション・オブ・ザ・ハート~-
――ユリアンに語るヤン
20:49 マーラー《交響曲第3番 第6楽章》
――🐺ラインハルトのオーディン帰還
G. Mahler – Symphonie Nr. 3 d-Moll, VI. Langsam. Ruhevoll. Empfunden
復活したラインハルトがオーディンに帰還。宰相も兼任することになり、事実上の独裁権を得ます。
映像では中央ににラインハルトと皇帝、二人をはさんで、偉い人が左に文官3人、右に武官3人がいまして、武官の一人がミッターマイヤーですね。
3番の終楽章である6楽章のさらに終わりの箇所。
弦楽器が鳴り響き、管楽器も加わり盛り上がっています。
🎧曲を聴く 24:13
やがて、いったん静かになると場面はラインハルトがキルヒアイスのお墓まいりをするシーンへ。もはや失うべきものはなにもない、と新たに決意をかためるラインハルト。
ホルンがかすかに聞こえはじめ管楽器がどんどん大きくなり、2台のティンパニーも加わって最大限に盛り上がるとフィナーレです。
このフィナーレの部分は 映画「わが征くは星の大海」 と 第2話「アスターテ会戦」 のラストでも流れました。
第一期の最後のにふさわしい曲ですね。第一期は3番の1楽章冒頭から始まり、終楽章のフィナーレで終わりました。
⬜エンディング「光の橋を越えて」
歌・作詞・作曲 小椋佳 / 編曲 風戸慎介
というわけで第一期終了です。
オープニング曲とエンディング曲もこれでおしまい。次からは違う曲になります。
BGMリストについて
BGM全曲をスプレッドシートでリスト化し、該当曲がアニメで流れる箇所からYouTubeで聴けるようにリンクを張っています。
今回ご紹介した第26話「さらば、遠き日」のリストが見られるのは こちら です。
各曲のどの部分がどこで流れるかは、スプレッドシートのリストをご確認ください。
このnoteをお読みになって曲に興味を持たれた方や、アニメを見て「聞き覚えはあるけれど曲名が思い出せない」「この曲をフルで聴いてみたい」と思ったとき、ぜひご活用ください。

