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銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 │ (31)第24話「誰がための勝利」

OVA「銀河英雄伝説」で使われているクラシック曲をGoogleスプレッドシートにリスト化し、Webサイトで公開しています。
🔗 銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 Musik und Szenen – ein Strauß gelber Rosen

このnoteではBGMを軸に、曲のことや物語のこと、ミッターマイヤーのこと、そのほか銀英伝に関するいろいろを書いていきたいと思います。
⚠️ネタバレを含みます。

今回は第24話「誰がための勝利」
同盟ターンです。


あらすじ

第十一艦隊の敗北やスタジアムの虐殺により、救国軍事会議は民心を失っていく。またヤンが彼らをラインハルトに使嗾された集団と公表。さらに軍事衛星「アルテミスの首飾り」を一撃で破壊し、士気を崩壊させた。幹部たちは正義を主張しつつ自決、クーデターは終息する。


曲について

⬜オープニング「Skies of Love」

歌・作詞・作曲 秋吉満ちる / 編曲 風戸慎介


01:33 マーラー《交響曲第2番「復活」第5楽章》
――支持を受けるヤン艦隊

G. Mahler – Symphonie Nr. 2 c-Moll "Auferstehung", V. Im Tempo des Scherzos. Langsam. Misterioso
第018話「リップシュタットの密約」で流れたのと同じ箇所。
ホルンのファンファーレ部分だけ流れます。5楽章はいきなり大音量から始まりますが、その序奏のあと静かな弦楽器のメロディーに移り、それが終わるとこの箇所に。
落ち着いた感じの静かなファンファーレです。というか音が小さくて聞こえない。それで音量を上げて、その状態で5楽章の頭を聴いたら大変なことになります……
🎧曲を聴く 52:30
ここが使われているのは、あとは
▻「決闘者」Kap.Ⅲ2:05決闘当日
です。

フレデリカさんが肩身が狭そうにしてミーティングに出ている…かわいそう(涙)


08:13 ドヴォルザーク《交響曲第9番「新世界」第3楽章》
――ハイネセンに接近するヤン艦隊

A. Dvořák – Sinfonie Nr. 9 e-Moll, Op. 95, B. 178 „Aus der Neuen Welt“, III. Scherzo: Molto vivace
9番の3楽章は第15話「あらたなる潮流」で最初から流れました。
その中で、ミッターマイヤーがヤン艦隊について「なかなかどうして、たいしたやつがいるな敵にも」と言うところ、「ヨナ抜き音階」で日本の民謡のようなメロディーになっている箇所からここでは使われています。

🎧曲を聴く 32:13
そしてアルテミスの首飾りを破壊するシーンで曲は頂点に。


10:45 マーラー《交響曲第10番 第5楽章》
――リンチとグリーンヒルの死

G. Mahler – Symphonie Nr. 10 (komplettiert von D. Cooke), V. Finale: Langsam, schwer
5楽章の頭から2分半ぐらいのところ、29小節目、Ein wenig fliessender, doch immer langsam(少しなめらかに、しかし常にゆっくりと)。ホルンソロが少しだけ入り、フルートの物悲しいメロディーが続きます。伴奏楽器もとても静かで、フルートが響き渡ります。美しく切ないフレーズです。

ううう、フレデリカさんかわいそう。

今回、初登場のフレーズです。その他に以下で使われています。
▻第062話「血の流水階段」21:37ヤンたちが移動
▻第094話「叛逆は英雄の特権」7:33ロイエンタールから帝国政府宛の文書
▻第097話「剣に斃れ」18:15🐺メックリンガーとミッターマイヤーが合流

ちなみに、音源を作るのに楽譜を見たかったのですが、IMSLPにありませんでした。マーラー本人は書きかけで終わってるので、別の人が編集するわけで、その方が亡くなってからまだ70年を過ぎていない=著作権が切れていないからです。これは耳コピーするしかない……と思ったら、Wikipediaに載っていました。
最近のWikiはフレーズの楽譜や音源も載っていますね。以前は「Wikiで調べたの?(笑)」…といういう反応が否めなかったものでしたが、今はAIがあやふやなことを言ってくるので、Wikiを見て安心する、ということが起こっているように思いますがいかがでしょうか。惑わされないようにしなければ。

というわけで、Wikiに載っていた楽譜のもうちょい先まで音源にしてみました。メロディーが上っていっていますが、ここから先、さらに上っていきます。どうなっていくのか、聴いてみてください。
🎧曲を聴く 57:20


12:45 マーラー《交響曲第3番 第1楽章》
――エベンス大佐からの通信

G. Mahler – Symphonie Nr. 3 d-Moll, I. Kräftig. Entschieden
救国軍事会議の幹部であるエべンス大佐がヤンに、グリーンヒルが亡くなったこと、敗北したことを告げます。
弦楽器のひきずるような伴奏のあと、暗く深刻なトロンボーンのソロが入ります。前回の 第23話「黄金樹は倒れた」 ブラウンシュバイク公の最期のシーンで流れたのと同じです。こちらが使われているのは、この2シーンだけです。
🎧曲を聴く 7:20


14:02 ワーグナー《交響曲 ハ長調 第1楽章》
――フレデリカの悲しみ

R. Wagner – Sinfonie C-Dur, WWV 29, I. Sostenuto e maestoso – Allegro con brio
1楽章を1分20秒ほど進んだあたり。和音の前奏の後、弦楽器のメロディーがたたみかけるように出てきて生き生きと曲が進みますが、それが終息するところ、短調の部分。
🎧曲を聴く  1:19


15:19 ブルックナー《交響曲第7番 第1楽章》
――自室でのフレデリカ

A. Bruckner – Sinfonie Nr. 7 E-Dur, WAB 107, I. Allegro
低めの弦楽器とトロンボーン。これはいけない……泣ける音楽です。痛々しいです…。
1楽章は初登場。1楽章の全体的な印象は明るいとどこかに書かれていましたが、そうかなあ。長調ではあるのですが、どこか物悲しい部分もあり、ここはそれが表れている箇所ではないかと思います。
🎧曲を聴く9:28
パパさん、相談してくれればよかったのにねえ…しないか…(涙) ヤンは見抜いていたのに…。

この箇所が使われるのはこのシーンだけです。
ここが終わると、跳ねる感じの曲調に移り、そして今度は嵐のようになります。その嵐の部分が使われることがあります。
またこの1楽章の頭がこの先にけっこう何度も使われます。まずはあそこです、あのシーン(もうすぐ出てきます)。

ブルックナーやマーラーは長いからか、ひとつの楽章でも表情や雰囲気がずいぶん違う箇所があるように思います。まあ私が、銀英伝で流れているメロディーを探すために、断片的に聞いているせいかもしれませんね。


21:52 ワーグナー《「パルジファル」第1幕より「 わが身に負わされたこの苦しい世襲の役目」》
――エンディングナレーション

R. Wagner – Parsifal, WWV 111, Akt I: „Wehvolles Erbe, dem ich verfallen“
オペラの歌の部分ですが、使われているのは歌が終わった後奏のところ。少しだけ。
前にも 第020話「流血の宇宙」 の終わりで流れました。今回はそのもう少し進んだところです。暗くはありません。お話の「おしまい」という感じの局長です。
🎧曲を聴く 7:10


⬜エンディング「光の橋を越えて」

歌・作詞・作曲 小椋佳 / 編曲 風戸慎介



BGMリストについて

BGM全曲をスプレッドシートでリスト化し、該当曲がアニメで流れる箇所からYouTubeで聴けるようにリンクを張っています。
今回ご紹介した第24話「誰がための勝利」のリストが見られるのは  こちら です。
各曲のどの部分がどこで流れるかは、スプレッドシートのリストをご確認ください。

このnoteをお読みになって曲に興味を持たれた方や、アニメを見て「聞き覚えはあるけれど曲名が思い出せない」「この曲をフルで聴いてみたい」と思ったとき、ぜひご活用ください。


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